
ニュースやCMなどでよく目にする楽天モバイル。実際にどれくらいの料金がかかるのでしょうか?
「どれだけデータを使っても最大3,278円」「通話料も無料」など、驚きのサービスを打ち出している楽天モバイルは、他の大手3大キャリアよりも圧倒的に安く使えます。
ただ「うまい話には必ず裏がある」と言われるように、正直疑ってしまいますよね。
そこでこの記事では、楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT ⅥI」について、本当はどれくらいの料金がかかるのか、事実を検証します。
実際に楽天モバイルを契約し、毎月の明細を隅々まで確認している私が解説していくので、安心して読んでください。
最後まで読めば、楽天モバイルの料金プランが丸わかりです!(2023年3月)
目次
1.まずは楽天モバイルの料金プラン・内訳をチェック!
楽天モバイルの料金内訳は、上記画像の通りです。(以下、すべて税込み)
かかる料金は、基本的に月額料金の1,078円〜3,278円だけ(端末を購入する場合は追加料金がかかります)だと考えておいてください。
それぞれ解説します。
楽天モバイルの基本料金
楽天モバイルの基本料金は、以下の2つに分けられます。
- 月額料金
- 通話料
それぞれ解説します。
月額料金|1,078円〜3,278円
楽天モバイルの月額料金は、月にどれだけデータ通信をしたかによって変わります。
月間データ通信料 | 月額料金 |
〜3GBまで | 1,078円 |
3GB〜20GBまで | 2,178円 |
20GB〜無制限 | 3,278円 |
一見ややこしく感じますが、これはかなりお得な料金設定です。
たとえば、他社スマホで20GBプランを契約した場合、データを20GB使った月はもちろんのこと、まったく使わなかった月でも同じ料金が請求されます。
その点楽天モバイルでは、データを使った分だけの支払いなので、月ごとのデータ使用量にバラツキがあっても損をしません。
「どれだけ使っても3,278円以上は請求されない」という点も驚きですね。
※データ通信量は、すべてのエリアで使ったデータ量の合計です。
たとえば、楽天回線エリアで2GB、パートナー回線エリアで2GBを使った場合、月間のデータ通信量は4GBとなり、月額料金は2,178円となります。
通話料|22円/30秒
楽天モバイルの電話番号を使って通話をした場合、30秒ごとに20円の通話料がかかります。
ただし、「Rakuten Link」アプリ(のちほどこちらでくわしく解説します)や、LINEアプリでの通話は0円です。
楽天モバイルの初期費用
初期費用としてかかるのは、端末代金のみです(自分で用意した端末を楽天モバイルで使う場合、初期費用は0円になります)。
2023年3月現在、楽天モバイルで販売されている端末は20種類以上あり、1円のものから、100,000円を超えるものまでさまざまです。端末を買う人は、端末代金の支払いがあることを確認しておきましょう(24回・48回の分割払いも可能です)。
実質1円で買える端末もある
楽天モバイルでは、SIMと端末のセット購入で、最大25,000ポイントが還元されるキャンペーンが実施されています。
たとえば、価格が3,001円の「Rakuten Hand 5G」を選ぶと、3,000ポイントが還元され、実質1円で買えるんです。
このように、端末によっては、実質的に1円で手に入るものもあります。
※くわしくは、【2022年10月版】楽天モバイルのおすすめ端末5選!実質0円もありを参考にしてください。
楽天モバイルのその他費用
基本料金・初期費用の他にかかるのは、以下の2つです。
- オプション料金
- SMS利用料
それぞれ解説します。
オプション料金|0円/月〜
楽天モバイルには、20種類のオプションがあり、0円で追加できるものから月々1,000円以上かかるものまであります。
結論としては、基本的にどのオプションも加入不要です。また、はじめから勝手に加入されているオプションなどはないので安心してください。
この記事では、有料のオプションを以下にまとめました。
←左右にスクロールできます→
オプション | 特徴 | ひと月あたりの料金 |
故障紛失保証 with AppleCare Services | 楽天モバイルで購入したiPhoneの保証サービス | 715円~1,309円 |
選べる電話番号サービス | 好きな電話番号の下4桁を選べる | 1,100円 |
国際通話かけ放題 | 海外66ヶ国の国と地域への通話がかけ放題 | 980円 |
スマホ交換保証プラス | 楽天モバイルで購入した端末の保証サービス | 715円 |
持ち込みスマホあんしん保証 | 楽天モバイル以外で購入した端末の保証サービス | 715円 |
データチャージ | データ容量を追加できる | パートナー回線エリア(国内): 1GBあたり550円 パートナー回線エリア(海外): 1GBあたり500円 |
楽天モバイルWiFi by エコネクト | 日本全国約15万以上のWiFiスポットに接続できる | 398円 |
あんしんコントロール by i-フィルター(※) | 子どもの端末のフィルタリングサービス | 330円 |
ノートン™ モバイル セキュリティ | フィッシング詐欺やワンクリック詐欺をブロックするサービス | 220円 |
※18歳以下の人は申し込み必須
どれも、ひと月あたりにかかる料金です。仮にこの中から複数加入すると、かなりの額になってしまいますね。
ですが先述したように、どれも加入は不要です。理由はこちら(ページ内を移動します)でまとめています。
※その他のオプションをチェックしたい人はこちら。
SMS利用料|3円/70文字
※引用:SoftBank
SMS(ショートメッセージ)を利用した場合、以下の料金がかかります。
SMS | 料金 |
国内への送信 | 3円/70文字 |
海外への送信 | 100円/70文字 |
ただし、通話料と同様、SMSも「Rakuten Link」アプリを通して送信することで0円になります。
2.楽天モバイルの料金を最安にする方法3つ
ここまで、楽天モバイルにかかる料金の内訳を解説してきました。それらの料金は、以下の3つの方法で最安にできます(下記をクリックすると、ページ内を移動します)。
逆に言えば、これらの方法を知らなければ追加料金がかかるので、注意してください。
方法1.きちんとキャンペーンを受け取る(端末を購入する場合)
端末を購入する人は、ポイント還元キャンペーン(だれでも5,000ポイント+端末セット購入で最大20,000ポイント)を受け取る手続きを必ず行ってください。
ポイント還元キャンペーンを受け取ることで、初期費用のうち、端末代金を実質20,000円ほどおさえられます。
最大25,000ポイント還元キャンペーンの受け取り手順
手順は、上記の3つのSTEPです。
とくに、申し込んで端末が届いたあとに行うSTEP3の「Rakuten Linkアプリを使う」を忘れないように注意してください。
以下の手順で条件クリアなので、忘れさえしなければ非常にカンタンです。
- 「Rakuten Link」アプリを開く
- 「チャット」からメッセージを送信
- 「通話」から10秒以上の通話
※1 ポイントが付与されるのは、条件をクリアした翌々月末ごろ。
※2 受け取り手続きの期限は、申し込みをした3ヶ月後の末日まで。
方法2.基本的にオプションには加入しない
申し込み時、上記のようにオプションの加入・未加入を選ぶ画面が出てきます。基本的に、どの項目にもチェックしなくて大丈夫です。
私は、楽天モバイルでオプションに1つも加入していませんが、困ったことはありません。
オプションに加入しなくてもいい理由
ここでは、申し込み時に選ぶ以下の6つのオプションについて、「基本的には加入しなくていい」と言える理由をまとめました。
- 持ち込みスマホあんしん保証:カバーさえ付けていればスマホが壊れることはほぼないので不要。
- ノートン™ モバイル セキュリティ:不安なら加入もアリ(私は未加入ですが、何も困っていません)。
- スマホ操作遠隔サポート:遠隔サポートがなくとも、店舗に持っていけば解決なので不要。月550円は高い。
- 楽天モバイルWiFi by エコネクト:登録せずとも、カフェにいけばフリーWiFiが使えるので不要。
- あんしんコントロール by i-フィルター:フィルタリングがかかっていると、アクセスできないサイトがかなり増える。18歳以上の人は不要。
- 国際通話かけ放題:海外で通話を多くする人はアリ。途中からでも加入できるので、迷っているなら申し込み時点での加入は不要。
方法3.「Rakuten Link」アプリを通して通話・SMSを利用する
方法1(ページ内を移動します)で、キャンペーンを受け取るために利用が必要と紹介した「Rakuten Link」アプリですが、通話やSMSをするときにも利用が必要です。
楽天モバイルでは、Rakuten Linkを利用すると、通話・SMSが無料になるからです。
Rakuten Linkアプリとは?
無料通話、無料SMS、グループチャットに、ニュースの閲覧やお支払い機能が加わった、楽天モバイルオリジナルの次世代メッセージサービスアプリです。
LINE通話との違いは?
LINE通話と違い、Rakuten Linkアプリには、以下の2つの特徴があります。
- Rakuten Linkアプリをインストールしていない相手(他社の携帯電話や固定電話)とも通話できる
- 相手の画面では通常の通話のように、電話番号が表示される
プライベートはLINE、仕事では「Rakuten Link」を利用するのがいいでしょう。
3.楽天モバイルの料金シミュレーション
ここからは、以下の2つの状況別に、楽天モバイルの料金シミュレーションをしていきましょう。
- SIMのみを購入する場合
- SIMと端末をセット購入する場合
それぞれ解説します。
今回のシミュレーションのルール
ここでは、先述した「最安にする方法3つ」を実行したと仮定し、シミュレーションをします。
したがって、以下の場合には、今回のシミュレーション結果よりも高くなると思っておいてください。
・キャンペーンの受け取り忘れ
・オプションに加入する
・「Rakuten Link」アプリを通さずに通話・SMSをする
SIMのみを購入する場合
SIMのみを購入する場合、かかるのは月額料金だけです。
かかる料金 | 金額 |
月額料金 | 1GB〜3GB未満:1,078円 3GB〜20GB未満:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
計 | ひと月あたり:1,078円〜3,278円 1年間:12,936円〜39,336円 |
オプションに加入せず、「Rakuten Link」アプリを利用して通話・SMSをすれば、月額料金の支払いだけで済みます。
上の画像は、私の明細です。この月は、データ使用量が20G以上でした。
オプションに加入せず、「Rakuten Link」アプリを利用して通話・SMSをしているので、この月は月額料金3,278円で楽天モバイルを使えました(ユニバーサル料・電話リレー料で別途3円請求)。
SIMと端末をセット購入する場合
SIMと端末をセットで購入する場合、かかるのは月額料金と端末代金です。
ここでは、楽天モバイルで最もおすすめの端末「Rakuten Hand 5G」を契約した場合を見てみましょう。
かかる料金 | 金額 |
月額料金 | 1GB〜3GB未満:1,078円 3GB〜20GB未満:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
端末代金 | Rakuten Hand 5G:3,001円(△3,000ポイント) |
計 | 初月:1,079円〜3,279円(端末を一括購入した場合) 1年間:12,937円〜39,337円 |
オプションに加入せず、「Rakuten Link」アプリを利用して通話・SMSをすれば、月額料金・端末代金の支払いだけで済みます。
また、先ほど紹介したように、端末を購入すると最大25,000ポイントが還元されます。ポイント還元の結果、端末代金が1円になるんです。
4.楽天モバイルの料金明細の確認方法
楽天モバイルでは、カンタンに料金明細が確認できます。
ブラウザ・アプリの両方から確認できますが、この記事ではアプリでの確認方法を解説します。
「my 楽天モバイル」で総額を確認する
請求額は、以下の手順で確認しましょう。
- 「my 楽天モバイル」を開く
- 画面右下の「利用料金」をクリックする
- 「◯月のご利用明細」の下の合計が、その月の請求額
「ご利用料金のお知らせ」で内訳を確認する
よりくわしい内訳が知りたい場合、以下の手順で確認できます。
- 「my 楽天モバイル」を開く
- 画面右下の「利用料金」をクリックする
- 「利用明細ダウンロード」の項目までスクロールする
- 「利用明細」をクリックし、PDF書類をダウンロードして確認
端末をクレジットカードで購入した場合は、カード会社の明細を確認する
端末代金は、クレジットカードで購入するとこちらの明細に記載されない場合があるので、カード会社の明細を確認する必要があります。
5.楽天モバイルの料金は高くなった?過去プランと比べてみた
「楽天モバイルって、たしか無料で使えるんじゃなかった?」と疑問をお持ちの人もいるでしょう。
実は楽天モバイルは、2022年7月までは「1GBまで月額料金が無料」だったんです。以下の表で、過去のプランと現在のプランを比較してみました。
旧プラン(Rakuten UN-LIMIT VI) | 新プラン(Rakuten UN-LIMIT VII) | |
月額料金 | 〜1GB:0円 1GB〜3GBまで:1,078円 3GB〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 | 1GB〜3GBまで:1,078円 3GB〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
その他の料金 | 変更なし (初期費用・通話料・手数料など) |
「1GBまで月額料金が無料」という点が変更され、今では最低でも月々1,078円の料金が発生します。
今契約するのは損をした気分だ・・・、と感じるかもしれませんが、旧プランを契約した人も2022年7月に自動的に新プランに移行されています。
通話料が無料、どれだけ使っても最大3,278円とお得なサービスであることには変わりないので、今も変わらず楽天モバイルはおすすめです。
6.楽天モバイルの料金についてよくある質問
最後に楽天モバイルの料金について、よくある質問の3つに回答します。
それぞれ見ていきましょう(上記をクリックすると、ページ内を移動します)。
質問1.料金の締め日・請求日はいつ?
A .締め日:月末 請求日:支払い方法によって異なる
支払い方法ごとの請求日を、以下にまとめました。
支払い方法 | 請求日 |
クレジットカード | カード会社への請求:11日 楽天モバイル利用者への請求:カード会社の請求日 |
デビットカード | 11日 |
口座振替 | 27日 |
キャリア決済 | カード会社の請求日 |
質問2.楽天モバイルの解約金は?
A .かかりません。
楽天モバイルは、契約期間に2年や3年などの「縛り」がないため、解約金もありません。
いつどのタイミングで解約しても料金がかからないのは魅力的ですね。
質問3.2回線目の場合、料金はいくら?
A.以下の表を見てください。
2回線目の料金 | |
〜3GBまで | 1,078円 |
3GB〜20GBまで | 2,178円 |
20GB〜無制限 | 3,278円 |
1人で2回線の楽天モバイルを契約する場合も、1回線目の料金と変わりません。
まとめ
以下の3点だけおさえておけば、楽天モバイルにかかる料金は、基本的に月額料金の1,078円〜3,278円だけになります。
- きちんとキャンペーンを受け取る(端末を購入する場合)
- 基本的にオプションには加入しない
- 「Rakuten Link」アプリを通して通話・SMSを利用する
「端末を購入した場合にのみ、端末代金が追加される」とだけわかっておけば、問題はありません。
さらに今なら、端末が実質1円から購入できるキャンペーンが行われています。今のうちに、楽天モバイルへ申し込んでくださいね!