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マンションやアパートの光回線で採用されている「VDSL方式」。
集合住宅に住んでいる人の中には、「VDSL方式でIPv6を使う方法は?」「IPv6にするメリットやデメリットは?」このような疑問がある人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、VDSL方式でもIPv6は使えます。
この記事では、VDSL方式でIPv6を使う方法やメリット・デメリット、使えなかった時の改善策をまとめました。ぜひ参考にしてください。
1.【結論】VDSL方式でもIPv6は使える!
さっそく結論をお伝えすると、VDSL方式でもIPv6は使えます。
VDSL方式とはマンション・アパート限定の配線方式で、IPv6は通信規格(インターネットで通信するためのルール)です。
そして、どの配線方式でもIPv6は使えます。つまり、VDSL方式でもIPv6は使えるのです。
しかし、IPv6に対応している光回線を契約する必要があります。現在契約している光回線が非対応の場合は、乗り換えなくてはなりません。
他にもメリットやデメリットがあるので、把握した上で利用するか検討しましょう。
※今すぐにIPv6を使いたい人はこちら(ページ内を移動します)から読み進めましょう。
2.VDSL方式でIPv6を利用する3つのメリット
VDSL方式でIPv6を使うと、次の3つのメリットがあります。
メリット1.通信速度が速くなる
VDSL方式でIPv6を使う最大のメリットは、通信速度が速くなることです。
そもそもIPv6とは、最大通信速度100Gbpsの「IPoE方式」で通信できる通信方式です。
従来の通信方式の「IPv4」は最大通信速度が0.2Gbpsの「PPPoE方式」でしか通信できません。VDSL方式の最大通信速度は100Mbpsですが、実測値では20〜60Mbpsほどで通信することになります。
※最大通信速度は、あくまでも理論上通信可能な速度です。実際の速度が最大通信速度を超えることはありません。なので、VDSL方式の最大通信速度が100Mbpsでも、実際に通信すると20〜60Mbps程度の速度しか出ないのです。
しかし、IPv6は最大通信速度が100Gbpsだったり回線の混雑が起こりにくかったりするため、VDSL方式でも70〜100Mbpsほどの速度で通信できます。
70〜100Mbpsは複数の端末で4K動画を視聴できる速度
IPv6で通信すると、VDSL方式でも70〜100Mbpsほどの速度で通信可能です。これは、複数の端末で4K動画を視聴できるくらいの通信速度です。
上記の画像は、Googleが公開している情報です。
友達と通信しながらオンラインゲームをプレイするには、100Mbps以上の速度が必要なので、動きの激しいオンラインゲームを快適にプレイできる速度ではありません。
動画を見るなら、4K動画まで快適に視聴できると把握しておきましょう。
VDSL方式をIPv4で通信した場合の実測値には大きな差がある
IPv4 VDSLでこれはかなり良いだろ。
やっぱりマンションの世帯数少ないからかな。 pic.twitter.com/pfbe3HDWr4— Johninho (@Yeeeehahhhh) June 7, 2020
VDSL IPv4 PPPoE
12:00 計測意外と速度出たな pic.twitter.com/HotGOXlF8m
— ろりしゃん (@fujiwaraizuho) May 14, 2020
上記のとおり、VDSL方式をIPv4で通信する場合の実測値には大きな差があり、20〜60Mbpsほどの速度で通信している人が多いとわかります。
VDSL方式でIPv6を利用した人は快適な速度を実感
DTI VDSL IPv6 JPNE うお~快適! pic.twitter.com/FySEYAquBG
— hanio_twi (@hanio_twi) May 17, 2021
BIGLOBE VDSL IPv6
これぐらい速度出れば十分やね pic.twitter.com/asMAbw6pEu— もきゅ (@mokyu_9121122) February 6, 2022
上記のとおり、VDSL方式でIPv6を利用している人の口コミをみると、速い人で90Mbps台の速度で通信できています。
なので、VDSL方式で20〜60Mbpsほどの速度しか出ていない人は、IPv6を利用するのがおすすめです。
メリット2.混雑する時間帯も快適に通信できる
IPv6の「IPoE方式」は、IPv4の「PPPoE方式」よりも回線が混雑しにくいため、時間帯にかかわらず安定して速い速度で通信できます。
上記の画像を見るとわかりやすいのではないでしょうか。
IPoE方式には料金所(接続ポイント)がないので、車(スマホやパソコンなどの通信データ)が快適に走れるとわかります。
混雑する時間帯も快適に通信したい人は、IPv6の利用がおすすめです。
※IPv6のIPoE方式は回線が混雑しにくく快適に通信できるので、IPv4よりも速い速度で通信できます。しかし、VDSL方式で通信している以上は、最大通信速度である100Mbpsを超えることはありません。
メリット3.工事をせずに今の状態でIPv6を使える
IPv6は、面倒な開通工事をせずに使えます。
IPv4からIPv6へ変更する際は、マンション内の配線を工事したり特別な機器を取り付ける必要はなく、通信規格を変更するだけです。
工事不要なので、管理会社や大家さんに許可を得る必要もありません。
手軽に通信速度を速くできる点は、大きなメリットではないでしょうか。
※現在契約している光回線ではなく、他の光回線へ乗り換えてIPv6を利用する際も、配線方式を変えるわけではないので工事不要で利用できます。
3.VDSL方式でIPv6を利用する3つのデメリット
VDSL方式でIPv6を利用する際は、メリットだけでなく次の3つのデメリットもあります。
デメリット1.速度は100Mbps以上では通信できない
VDSL方式でIPv6を利用しても、100Mbps以上の速さでは通信できません。
なぜならVDSL方式は、マンションの共有部分からそれぞれの家までの配線に「電話回線」を使っているから。この電話回線ケーブルの最大通信速度が100Mbpsしかないため、速度がどうしても制限されてしまうのです。
VDSL方式で通信している以上、最大通信速度が100GbpsのIPv6を利用しても、100Mbps以上の速度では通信できないと覚えておきましょう。
デメリット2.追加料金がかかるケースがある
光回線によっては、IPv6を利用する際に追加料金がかかるケースがあります。
いくつかの光回線で、IPv6を利用する際にかかる費用を紹介すると、次のとおりです。
月額費用 | |
ソフトバンク光 | 550円 |
ドコモ光 | 無料 |
楽天ひかり | 無料 |
※料金はすべて税込み
上記のとおり、ソフトバンク光のVDSL方式でIPv6を利用する場合は、オプション利用料として月額550円かかります。
ドコモ光や楽天ひかりなど無料で利用できる光回線も多いですが、不安な人はIPv6を利用する前に、光回線の公式サイトで追加料金が発生するのか確認しましょう。
デメリット3.契約中の光回線がIPv6未対応なら乗り換えが必要
現在契約している光回線がIPv6未対応の場合は、対応している光回線への乗り換えが必要です。
現在契約している光回線がIPv6未対応の人は、乗り換え先を探す必要があるので、デメリットに感じる人も多いのではないでしょうか。
また、WiFiルーターもIPv6に対応しているものを用意する必要があります。
買い替えが必要になる人は、乗り換えやWiFiルーターの購入で、出費がかさむ可能性が高いと把握しておきましょう。
※IPv6対応のおすすめの光回線は、「VDSL方式とは?特徴や通信速度の改善方法3つを解説」の記事で紹介しています。乗り換えが必要な人はぜひ参考にしてください。
4.状況別に解説!VDSL方式でIPv6を使う手順
IPv6を使うには、まずは自分の契約している光回線がIPv6に対応しているのか確認しましょう。
今使っている光回線の公式サイトを見てみて、「IPv6」や「v6オプション」、「V6プラス」などの記載があれば、 IPv6に対応しています。
もし見てもよくわからなかった場合は、光回線のサポートセンターへ問い合わせると確実にわかります。
IPv6に対応しているのか確認した人は、次の2つから自分の状況にあう方を選び、IPv6の利用方法を確認しましょう。
契約している光回線がIPv6に対応している場合
契約している光回線がIPv6に対応している場合は、次の手順で使用しましょう。
- IPv6を申し込む
- IPv6対応のWiFiルーターを準備する
- パソコンとスマホを設定する
- WiFiルーターを設定する
- IPv6で接続できているのかを確認する
順番に解説します。
手順1.IPv6を申し込む
申し込み方法は光回線によって異なり、マイページや専用の申し込みページから申し込む場合などがあります。
中には、申し込みすることなく、IPv6対応のWiFiルーターを設置するだけで利用できる光回線もあるので、契約している光回線の公式サイトで申し込み方法を確認しましょう。
申し込み方法がわからない場合は、サポートセンターへ問い合わせると、すぐに解決できます。
手順2.IPv6対応のWiFiルーターを準備する
IPv6を申し込んだら、IPv6対応のWiFiルーターを準備しましょう。現在利用しているWiFiルーターがIPv6未対応の場合は、買い替えが必要です。
※使っているWiFiルーターがIPv6に対応しているか確認したい人は、ルーターの側面や底に記載されている型番で検索し、製品ページを確認してください。
おすすめのWiFiルーターは「バッファローWSR-1166DHPL2」です。
大手メーカーであるバッファロー製で、設定せずにIPv6が利用できます。WiFiルーターの知識がない人も安心です。
手順3.パソコンとスマホを設定する
IPv6で通信するためには、パソコンとスマホの設定も必要です。
設定方法はパソコンやスマホの種類・バージョンによって異なるため、光回線の公式サイトや製品ページを参考に設定しましょう。
※端末の設定は不要で、WiFiルーターと接続するだけでIPv6で通信できる光回線も多いです。
一例として、So-netで紹介されているパソコンの設定方法を紹介します。
- コントロールパネルの「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
- ネットワークと共有センターの「アダプターの設定変更」を選択
- 「イーサネット」を右クリックして「プロパティ」をクリック
- 「インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)」にチェック
- 「プロパティ」をクリック
- 「IPv6アドレスを自動的に取得する」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェック
- 右下のOKをクリックして完了
以上でIPv6の設定が完了します。
iPhoneは設定不要
iPhoneは自動でIPv6に接続する仕組みなので、設定は必要ありません。
手順4.WiFiルーターを設定する
最後に、WiFiルーターを設定しましょう。
ルーターの設定方法もメーカーやモデルなどによって異なるので、製品ページを参考に設定してください。
たとえば、バッファロー製のWiFiルーターを設定する場合は、製品に同封されている「セットアップガイド」や「初期設定ガイド」を参考にすると設定できます。
手動で設定する方法は、次のとおりです。
- 手順1:ルーターの背面のボタンを「MANUAL」、モードスイッチを「ROUTER」にする
ルーターによっては、AUTOやMANUALを選ぶスイッチがない場合があります。
- 手順2:こちらのページを参考に設定画面を表示
- 手順3:詳細設定を選択
- 手順4:「Internet」内の「Internet」を選択
- 手順5:「IPアドレス取得方法」で「IPv6オプションを使用する」を選択し、画面右下の設定ボタンを押す
以上で設定は完了です。
※WiFiルーターの中には、設定不要でIPv6に接続できるモデルもあります。製品ページで確認しましょう。
手順5.IPv6で接続できているのかを確認する
最後に、こちらのサイトへアクセスして、IPv4・IPv6のどちらで通信しているのか確認しましょう。
契約している光回線がIPv6に対応していない場合
契約している光回線のマンションプランが、IPv6に対応していない場合は、対応している光回線に乗り換えないと使えません。
しかし、光回線にあまり詳しくない人は、自分に最適な回線を探すのも一苦労ですよね。
スマホ別にIPv6対応のおすすめの光回線を紹介すると、次のとおりです。
おすすめの光回線 | |
auユーザーの人 | |
ドコモユーザーの人 | |
ソフトバンクユーザーの人 | |
楽天モバイルユーザーの人 | |
格安SIMユーザーの人 |
※ロゴをクリックすると最もお得な申し込みページへ移動します
表のとおり、契約しているスマホに最適な光回線を選ぶと、お得に利用できます。
※おすすめの理由やそれぞれの光回線の特徴などは「VDSL方式とは?特徴や通信速度の改善方法3つを解説」で詳しく解説しています。
乗り換えが面倒な人は、次の方法で通信速度を改善しましょう。
改善策1.100Mbps以上で通信できるLANケーブルを使う
現在使っているLANケーブルの最大通信速度が遅い場合は、100Mbps以上の速度で通信できるLANケーブルを使いましょう。
LANケーブルは、次のとおり規格によって最大通信速度が決まっています。
規格 | 最大通信速度 |
CAT.5 | 100Mbps |
CAT.5e | 1Gbps |
CAT.6 | 1Gbps |
CAT.6A | 10Gbps |
CAT.7 | 10Gbps |
CAT.7A | 10Gbps |
CAT.8 | 25〜40Gbps |
CAT.5は最大でも100Mbpsまでしか速度が出ないので、CAT.5e以上の規格のLANケーブルを使うと速度の改善が見込めます。
※LANケーブルの規格は直接印字されているので確認してみましょう。
CAT.5のLANケーブルを使っている人は、CAT.5e以上の規格のLANケーブルへの買い替えを検討しましょう。
改善策2.最大通信速度が速いWiFiルーターに買い換える
現在使っているWiFiルーターの最大通信速度が遅い場合は、速いモデルに買い換えるだけで通信速度を改善できる可能性があります。
一例として、バッファロー製WiFiルーターの新モデルと旧モデルの最大通信速度を比較すると、次のとおりです。
商品名 | 最大通信速度 |
バッファロー WSR-300HP | 300Mbps |
バッファロー WSR-5400AX6S-MB | 4,803Mbps |
表のとおり、最大通信速度に大きな差があるとわかります。
※現在使っているWiFiルーターの最大通信速度は、製品ページで確認できます。
WiFiルーターは、家電量販店だけでなくAmazonや楽天市場でも購入できます。
使っているWiFiルーターの最大通信速度が遅い場合は、買い替えを検討しましょう。
5.VDSL方式に関するよくある質問
ここでは、VDSL方式に関するよくある質問に答えます。
Q1.VDSL方式がサービス終了するって本当?
今のところ、VDSL方式がサービス終了する予定はありません。
名前が似ているサービスに「ADSL」があります。
ADSLは、2024年3月末で完全に終了予定なので、VDSL方式も終了するかもしれないと不安に思っている人が多いようです。
※ADSLは、電話回線のみを使用してインターネットに接続するサービスです。VDSL方式と仕組みはほとんど同じですが、VDSLは最大100Mbpsで通信できるのに対し、ADSLは最大50Mbpsでしか通信できません。
Q2.VDSL方式でオンラインゲームはプレイできる?
VDSL方式でも、オンラインゲームのジャンルによっては快適にプレイできます。
一例として、ゲームジャンル別に必要な通信速度の目安を紹介すると、次のとおりです。
ゲーム内容 | 通信速度の目安 |
FPSなど激しい動きのゲーム | 100Mbps |
格闘系など動きのあるゲーム | 30Mbps |
育成系など動きが少ないゲーム | 10Mbps |
VDSL方式の実測値の目安は、20〜60Mbpsほどなので、FPSなどの激しい動きのあるゲーム以外はプレイできる可能性が高いです。
通信速度度だけでなくPing値も大切
オンラインゲームをプレイする際は、通信速度だけでなくPing値も大切です。
※Ping値とは、ボタンを押してからゲームが反応するまでの速度を表す数値です。
Ping値が低いほど動作のラグが起こりにくく、ゲームジャンルによっては、低いPing値ではないと快適にプレイできない場合があります。
ゲームジャンル別に必要なPing値の目安を紹介すると、次のとおりです。
ゲーム内容 | Ping値の目安 |
FPSなど激しい動きのゲーム | 20ms以下 |
格闘系など動きのあるゲーム | 30ms以下 |
育成系など動きが少ないゲーム | 50ms以下 |
VDSL方式でオンラインゲームをプレイしたい人は、どれほどのPingで通信できるのか確認しましょう。
Ping値の確認方法
こちらのサイトにアクセスすると、自動で計測が始まります。「詳細を表示」を選択すると、Ping値の計測結果が表示されるので確認しましょう。
まとめ
今回は、VDSL方式でIPv6を使う方法を中心に解説してきました。
VDSL方式でIPv6を使う方法をまとめると、次のとおりです。
利用手順 | |
利用中の光回線が IPv6に対応 している場合 | 1. IPv6を申し込む 2. IPv6対応WiFiルーターを準備する 3. パソコンとスマホを設定する 4. WiFiルーターを設定する 5. IPv6で接続できているか確認する |
利用中の光回線が IPv6に対応 していない場合 | 1. IPv6対応の光回線に乗り換える 2. 上記と同じ手順で進む |
契約している光回線がIPv6に対応している場合は、IPv6を申し込むところから始めましょう。
IPv6に対応していない場合は、対応している光回線への乗り換えが必要です。
こちらの記事でIPv6対応の光回線を紹介しているので、自分で選ぶのが面倒な人や利用しているスマホに最適な回線へ乗り換えたい人は、参考にしましょう。