
「iPhoneは問題なく使えるの?」と、楽天モバイルへの乗り換えをためらっている人は多いはず。
結論として、楽天モバイルでiPhoneを使うことは可能です。問題なくデータ通信が利用できます。
ただAndroidスマホとは違い、楽天回線からパートナー回線へ自動で切り替わらないなど、いくつかの制限があるんです。
楽天モバイルで快適にiPhoneを使うためには、「何ができて何ができないか」を知っておく必要があります。
そこでこの記事では、格安SIM専門家の私が、楽天モバイルでのiPhoneの対応状況を解説します。
最後まで読めば、iPhone利用者が楽天モバイルを契約すべきかどうかがわかるので、ぜひ参考にしてください!(2022年7月)
目次
1.楽天モバイルでiPhoneは正常にデータ通信ができる
前提として、楽天モバイルでは、iPhoneでデータ通信が行えます。
上記の画像のように、きちんと公式サイトで「使える」と明記されています。
また、楽天モバイル公式オンラインショップでは、iPhone 13シリーズ・SEが販売されています。このことからも、iPhoneが使えるとわかりますね。
iPhone6以降の機種が対応
使えるiPhoneの機種はかなり多く、iPhone6以降の機種が対応しています。
使える◯ | iPhone 13 Pro MAX/mini/Pro iPhone SE (第3世代) iPhone 12 Pro MAX/mini/Pro iPhone 12 iPhone SE (第2世代) iPhone 11 Pro Max/Pro iPhone 11 iPhone XR iPhone XS Max iPhone XS iPhone X iPhone 8 Plus iPhone 8 iPhone 7 Plus iPhone 7 iPhone SE (第1世代) iPhone 6s Plus iPhone 6s |
使えない× | iPhone 6 Plus iPhone 6 その他、iPhone6より前の機種 |
最新機種のiPhone 13シリーズや、iPhone SE(第3世代)などの人気機種まで、幅広く対応しているとわかります。
2.注意!iPhoneの場合にのみ使えなくなる3つの機能
楽天モバイルでiPhoneを使う場合、データ通信は問題なく使えますが、上記3つの機能が制限されます。
それぞれ、事前に知っておけば大きな問題にはならないので、順にチェックしていきましょう。
その1.回線の自動切り替え
iPhoneは、パートナー回線と楽天回線の自動切り替えに対応していません。(解決策として、機内モードのオン・オフをすれば切り替えられます)。
接続回線の自動切り替え | 楽天回線 → パートナー回線 | パートナー回線 → 楽天回線 |
Android | ◯ | ◯ |
iPhone | × | × |
通常は、エリア間を移動すると、自動で回線が切り替わる仕様です。しかしiPhoneの場合は、その切り替えが自動ではありません。
自動で切り替わらないデメリットは、たとえ楽天回線エリアで使っていても、パートナーエリアのデータ容量5GBを消費してしまうこと。
もったいないので、これだけは避けたいですよね。
解決策として、機内モードのオン・オフをしましょう。そうすると3秒ほどで回線を切り替えられるので、とくに問題はありません。
※楽天モバイルが無制限で使えるのは、楽天回線エリアだけです。
楽天回線エリア:データ容量無制限 パートナー回線エリア:データ容量5GB/月
※iPhone 12・13シリーズは自動切り替えに対応しています。
その2.Rakuten Linkの折り返し電話
iPhoneの場合、Rakuten Linkアプリを利用していない相手からの電話は、iOS標準の電話アプリに着信されます。
もし相手にかけ直す場合、iOS標準の電話アプリの履歴からかけてしまうと22円/30秒の通話料がかかってしまうんです。
着信履歴から折り返さず、Rakuten Link内で発信するようにしましょう。
※LINE通話しかしない人にはまったく関係のない注意点です。
その3.Rakuten LinkのSMS送受信
iPhoneの場合、Rakuten Linkアプリを利用していない相手とのSMSは、iOS標準のメッセージアプリで送受信します。
これにより、Rakuten Linkアプリを利用していない相手にSMSを送信する場合、3円/70文字かかってしまいます(受信は無料)。
とは言え、SMSを使って友人とやり取りをしている人は少ないでしょう。そこまで気にする必要もありません。
3.結論!楽天モバイルでiPhoneは快適に使える
「楽天モバイルでiPhoneを使いたい」と考えている人は、安心して乗り換えていいです!
以下3つの注意点はあるものの、どれも対策があり大きな問題ではありません。
- 回線の自動切り替えに非対応
- Rakuten Linkの折り返し電話で料金が発生してしまう
- Rakuten Linkを利用していない相手とのSMS送受信が有料
楽天モバイルのメリット(料金が安い・データ容量が無制限・ポイントが貯まるなど)は、上記の注意点を補って余りあるものです。
ぜひ検討してください!
4.楽天モバイルでは、iPhoneがお得に買えるキャンペーンもある
キャンペーン | 内容 | 条件 |
誰でも申し込みキャンペーン | 5,000円分の楽天ポイントを還元 | はじめて楽天モバイルに申し込む |
iPhone発売記念キャンペーン | 最大30,000円分の楽天ポイントを還元 | ・はじめて楽天モバイルに申し込む ・iPhoneとSIMをセット購入する |
還元されたポイントは、iPhoneの機種代金や通信料金の支払いにあてられます。
他社のiPhoneと比較
これらのキャンペーンがあるので、他のキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)よりもお得にiPhoneを買えます。
以下の表を見てください。
←スマホの人はスクロールできます→
楽天モバイル | ドコモ | au | ソフトバンク | |
iPhone 13 Pro Max 128GB | 134,800円 △35,000ポイント | 165,528円 | 156,995円 | 157,680円 |
Phone 13 Pro 128GB | 122,800円 △3,5000ポイント | 142,560円 | 143,040円 | 144,000円 |
iPhone13 128GB | 96,470円 △35,000ポイント | 111,672円 | 115,020円 | 115,920円 |
iPhone 13 mini 128GB | 78,400円 △35,000ポイント | 98,208円 | 101,070円 | 101,520円 |
iPhone SE 128GB | 57,800円 △35,000ポイント | 65,230円 | 65,335円 | 67,680円 |
iPhone 13シリーズ・iPhone SE(第3世代)が欲しい人は、楽天モバイルでの購入をおすすめします。
5.楽天モバイルでiPhoneを使うまでの流れ
ここからは、楽天モバイルでiPhoneを使いはじめるまでの流れを解説します。
手順は、以下の通りです。
- 手順1.事前準備をする
- 手順2.楽天モバイルに申し込む
- 手順3.iPhoneの初期設定をする
順に見ていきましょう。
手順1.事前準備をする
まずは、この後の手続きで必要になるものを用意してください。
必要なもの・手続き | 内容・補足説明 |
本人確認書類 | 運転免許証/運転経歴証明書/マイナンバーカード/精神障害者手帳/療養手帳のどれか1つ |
楽天会員ID/パスワード | 会員でない場合は、こちらのページで新規登録をする |
支払い情報 | クレジットカード/銀行の口座番号のどちらか1つ |
MNP予約番号 | 今使っている電話番号をそのまま楽天モバイルでも使う場合に必要 |
SIMロックの解除 | iPhoneは、SIMロックを解除しなければ楽天モバイルで使えません。 (楽天モバイルで新しくiPhoneを買う人は不要) |
ここではMNP予約番号の取得、端末のSIMロック解除の方法をくわしく解説します。読みとばしたい人はこちらをタップしてください。
MNP予約番号の取得方法
MNPとは、今使っている電話番号を、そのまま新しい会社へと引き継げる仕組みのことです。
今契約している会社のWebページで予約番号を発行し、その番号を楽天モバイルの申し込みページで入力すると、電話番号を引き継げます。
今契約している会社 | MNP予約番号の発行手順 |
ドコモ | ①My docomoに ログイン ②「ドコモオンライン手続き」 ③「携帯電話ポータビリティ予約」 ④「解約の手続き」 ⑤「手続きを完了する」 受付時間:9時~21時30分 |
au | ①My auにログイン ②TOP ③auお客さまサポート ④申し込む/変更する ⑤au携帯電話番号ポータビリティ(MNP) 受付時間:9時~21時30分 |
ソフトバンク | ①My SoftBankにログイン ②暗証番号を入力 ③各種注意事項を読む ④予約番号発行 受付時間:9時〜20時 |
その他の会社 | 「会社名 MNP」と検索し、各ページから手続きしてください。 |
iPhoneのSIMロックを解除する
今使っているiPhoneを楽天モバイルでもそのまま使う場合は、SIMロックを解除しなければなりません。
今使っている端末を買った会社 | SIMロック手続きページ |
ドコモ | こちら |
au | こちら |
ソフトバンク | こちら |
その他 | 「会社名 SIMロック解除」と検索し、各ページから手続きしてください。 |
SIMロックの解除によるデメリットはないので、サクッと済ませましょう
手順2.楽天モバイルに申し込む
ここからは、申し込みの手続きを進めていきます。
1.楽天モバイル公式サイトにアクセス
まずは、楽天モバイルの公式サイトにアクセスします。
アクセスしたら、「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」をタップしてください。
キャンペーンは、公式サイト以外から申し込むと適用されない場合があるので、必ず上記のリンクから手続きをしてください。
2.プランやオプションを選ぶ
楽天モバイルのプランは、「Rakuten UN-LIMIT Ⅴ」1つだけ。「プランを選択する」をタップして進みます。
次に、オプションを選ぶ画面が出てきますが、基本的にはどれもいらないです。私は、1つも選択せずに半年以上使っていますが、まったく問題は起きていません。
たとえばセキュリティ系のオプションの場合、トラブルが起こったとしても楽天モバイルの店舗へ行けばいいだけです。
オプションは契約後でも加入できます。使ってみてから入るかどうか判断するのがおすすめです。
楽天モバイルのオプションについて、くわしくはこちらを参考にしてください。
3.SIMタイプを選ぶ
次に、SIMカードタイプを選ぶ画面が出てきます。ここでは、nanoSIMを選ぶのが無難です。
- nanoSIM:端末に挿入して使う「物理SIM」
- eSIM:SIMの情報だけを送って使う「デジタルSIM」
eSIMは、対応している機種が少なく(iPhone 11以降のみ)使いこなすのも難しいため、迷ったらnanoSIMを選びましょう。
どちらを選んでも、プラン内容や料金はまったく変わりません。
SIMタイプは、契約後でも変更できます。
個人的には、「ネットでのさまざまな手続きに慣れてきたら、eSIMを使ってみる」くらいに思っておいて、今はnanoSIMを選んでおけばいいでしょう。
4.端末を買う(iPhoneを新しく買う人のみ)
楽天モバイルでiPhoneを買う人は、この画面で買う端末を選びます。
欲しい端末の右下にある「製品を選ぶ」をタップし、以下のように進めてください。
- 端末の容量を選ぶ
- 「カートに追加」をタップ
- 「この内容で申し込む」をタップ
iPhone 13シリーズ・SEは、ここで買うのがお得です。
楽天モバイルでは、iPhoneとSIMのセット購入で最大35,000円分のポイントがもらえます。(くわしくはこちら)
5.「申し込む」をタップし、SIMが届くのを待つ
楽天会員にログインし、画面の指示通りに必要事項を埋めていくと、最後に「申し込む」ボタンが出てきます。
「申し込む」ボタンをタップして申し込みは完了です。
あとは、楽天モバイルからSIMが届くのを待つだけです(2日〜1週間ほどで届きます)。
手順3.iPhoneの初期設定をする
SIMカードが届いたら、楽天回線を使えるようにするための初期設定を行います。
- iOSを最新バージョンにアップデートする
- MNP開通手続きをする
- APN構成プロファイルを削除する
- SIMを挿しかえる
- キャリア設定をアップデートする
- 楽天回線の開通を確認する
順番に解説します。
1.iOSを最新バージョンにアップデートする
楽天回線でiPhoneを利用するためには、iOSのバージョンが14.4以降でなければなりません。
バージョンが古い人は、以下の手順でアップデートしましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
2.MNP開通手続きをする
電話番号を楽天モバイルに引き継ぐ人は、発行したMNP予約番号を使い、MNP開通手続きをします。
- 「my 楽天モバイル」を開く
- 「お申し込み履歴」をタップ
- 申し込み番号をタップ
- 「MNP転入する」ボタンをタップ
※21時以降に手続きをすると、翌日9時の開通となってしまうので注意してください。
3.APN構成プロファイルを削除する
以前契約していた携帯会社のAPN情報を削除しなければ、楽天モバイルの回線が使えません。
以下の手順でAPN情報を削除してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「プロファイル」(「プロファイルとデバイス管理」)をタップ
- 削除する「APN構成プロファイル」をタップ
- 「プロファイルを削除」をタップ
- 「パスコード」を入力
- APN構成プロファイルが削除されたことを確認
4.SIMを挿しかえる
iPhoneの電源をオフにし、SIMを挿しかえます。
5.キャリア設定をアップデートする
上記の画像のようなポップアップが出るので、「アップデート」をしてください。
※「今はしない」をタップしてしまった場合、「設定」→「一般」→「情報」の順に進むと、ポップアップが表示されます。
6.楽天回線の開通を確認する
WiFiをOFFにし、画面上のアンテナマークの隣に「4G」または「5G」と表示されていれば完了です。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
・Rakuten Linkの折り返し電話
・Rakuten LinkのSMS受信
楽天モバイルでは、iPhoneが問題なく使えるとわかりました。
「申し込みで5,000ポイント還元」「iPhone発売記念キャンペーン」など、お得なキャンペーンが開催されている今のうちに楽天モバイルに申し込むのがおすすめです!