
「iPhoneは問題なく使えるの?」と、楽天モバイルへの乗り換えをためらっている人は多いはず。
結論として、楽天モバイルでiPhoneを使うことは可能です。問題なくデータ通信が利用できます。
ただAndroidスマホとは違い、楽天回線からパートナー回線へ自動で切り替わらないなど、いくつかの制限があるんです。
楽天モバイルで快適にiPhoneを使うためには、「何ができて何ができないか」を知っておく必要があります。
そこでこの記事では、格安SIM専門家の私が、楽天モバイルでのiPhoneの対応状況を解説します。
最後まで読めば、iPhone利用者が楽天モバイルを契約すべきかどうかがわかるので、ぜひ参考にしてください!
目次
1.楽天モバイルでiPhoneは正常にデータ通信ができる
前提として、楽天モバイルでは、iPhoneでデータ通信や通話が行えます。
上記の画像のように、きちんと公式サイトで「使える」と明記されています。
また、楽天モバイル公式オンラインショップでは、iPhone 13シリーズ・SEが販売されています。このことからも、iPhoneが使えるとわかりますね。
iPhone6以降の機種が対応
使えるiPhoneの機種はかなり多く、iPhone6以降の機種が対応しています。
使える◯ | iPhone 14 Pro MAX/mini/Pro iPhone 14 iPhone 13 Pro MAX/mini/Pro iPhone 13 iPhone SE (第3世代) iPhone 12 Pro MAX/mini/Pro iPhone 12 iPhone SE (第2世代) iPhone 11 Pro Max/Pro iPhone 11 iPhone XR iPhone XS Max iPhone XS iPhone X iPhone 8 Plus iPhone 8 iPhone 7 Plus iPhone 7 iPhone SE (第1世代) iPhone 6s Plus iPhone 6s |
使えない× | iPhone 6 Plus iPhone 6 その他、iPhone6より前の機種 |
最新機種のiPhone 14シリーズや、iPhone SE(第3世代)などの人気機種まで、幅広く対応しているとわかります。
2.注意!iPhoneの場合にのみ使えなくなる3つの機能
楽天モバイルでiPhoneを使う場合、データ通信は問題なく使えますが、上記3つの機能が制限されます。
それぞれ、事前に知っておけば大きな問題にはならないので、順にチェックしていきましょう。
その1.回線の自動切り替え
iPhoneは、パートナー回線(※1)と楽天回線の自動切り替えに対応していません。(解決策として、機内モードのオン・オフをすれば切り替えられます)。
接続回線の自動切り替え | 楽天回線 → パートナー回線 | パートナー回線 → 楽天回線 |
Android | ◯ | ◯ |
iPhone | × | × |
通常は、エリア間を移動すると、自動で回線が切り替わる仕様です。しかしiPhoneの場合は、その切り替えが自動ではありません。
自動で切り替わらないデメリットは、たとえ楽天回線エリアでネットや通話を利用していても、勝手にパートナーエリアのデータ容量5GBを消費してしまうこと(※2)。
もったいないので、これだけは避けたいですよね。
解決策として、機内モードのオン・オフをしましょう。そうすると3秒ほどで回線を切り替えられるので、とくに問題はありません。
※1:楽天回線エリア外で繋がる回線。楽天回線がカバーできていないエリアではauから借りたパートナー回線に繋がる。
※2:楽天モバイルが無制限で使えるのは、楽天回線エリアだけです。
楽天回線エリア:データ容量無制限 パートナー回線エリア:データ容量5GB/月
※iPhone 12・13・14シリーズは自動切り替えに対応しています。
その2.Rakuten Linkの折り返し電話
iPhoneの場合、Rakuten Linkアプリを利用していない相手からの電話は、iOS標準の電話アプリに着信されます。
もし相手にかけ直す場合、iOS標準の電話アプリの履歴からかけてしまうと22円/30秒の通話料がかかってしまうんです。
着信履歴から折り返さず、Rakuten Link内で発信するようにしましょう。
※LINE通話しかしない人にはまったく関係のない注意点です。
その3.Rakuten LinkのSMS送受信
iPhoneの場合、Rakuten Linkアプリを利用していない相手とのSMSは、iOS標準のメッセージアプリで送受信します。
これにより、Rakuten Linkアプリを利用していない相手にSMSを送信する場合、3円/70文字かかってしまいます(受信は無料)。
とはいえ、SMSを使って友人とやり取りをしている人は少ないでしょう。そこまで気にする必要もありません。
3.結論!楽天モバイルでiPhoneは快適に使える
「楽天モバイルでiPhoneを使いたい」と考えている人は、安心して乗り換えてください!
以下3つの注意点はあるものの、どれも対策があり大きな問題ではありません。
楽天モバイルのメリット(料金が安い・データ容量が無制限・ポイントが貯まるなど)は、上記の注意点を補って余りあるものです。
ぜひ検討してください!
4.楽天モバイルでは、iPhoneがお得に買えるキャンペーンもある
楽天モバイルで販売中のiPhoneをセット購入(SIM+端末を購入すること)した人が対象になるキャンペーン。
対象者は「だれでも5,000ポイントプレゼント」と合わせて、合計で24,000ポイントを受け取れるんです。
最新のiPhone 14シリーズなどをお得にゲットできるキャンペーンとなっています。
※適用条件(最大24,000ポイント)
・Rakuten UN-LIMIT VII(SIM)を初めて申し込む
・楽天モバイルの申し込み時に、iPhoneをセット購入する
・申し込み日の翌月末日までにRakuten Linkを用いた発信で10秒以上の通話
※期間
・終了日未定
※iPhone SEは対象外
※キャンペーンページ:こちら
iPhoneアップグレードプログラム
また、iPhoneをセット購入する人は、先述のポイント還元に加え、本体代金の割引も受けられます。
iPhoneアップグレードプログラムの詳細・適用条件は以下の通りです。
※キャンペーン内容
・iPhoneの分割払いのうち最大24回分(25ヶ月目〜47ヶ月目)が免除される。
※適用条件
・楽天カードで支払う
・48回払いでiPhoneを購入する
・25ヶ月目〜47ヶ月目にiPhoneを返却し、新しいiPhoneを楽天モバイルで購入する
※期間
・終了日未定
※iPhone SEは対象外
※キャンペーンページ:こちら
カンタンにいえば、「楽天モバイルでiPhoneを連続で買ってくれるなら、25ヶ月目~47ヶ月目の本体代金の支払いを免除しますよ」というもの。
iPhoneの支払い総額が安くなるのは魅力的ですが、25ヶ月目〜47ヶ月目に返却の必要があり、新しいiPhoneも購入しなければならないというデメリットもあります(返却しない場合は全額支払う必要あり)。
25ヶ月目以降に楽天モバイルをやめる可能性がある人は注意してくださいね。
iPhoneアップグレードプログラム利用時の端末料金
通常料金 | アップグレードプログラム利用時(※1) | |
iPhone 14 Pro Max | 181,800円 | 90,888円 (ひと月あたり:3,787円) |
iPhone 14 Pro | 164,800円 | 82,392円 (ひと月あたり:3,433円) |
iPhone 14 Plus | 148,800円 | 74,400円 (ひと月あたり:3,100円) |
iPhone 14 | 131,800円 | 65,880円 (ひと月あたり:2,745円) |
iPhone 13 Pro Max | 159,800円 | 79,896円 (ひと月あたり:3,329円) |
iPhone 13 Pro | 144,800円 | 72,384円 (ひと月あたり:3,016円) |
iPhone 13 | 117,800円 | 58,896円 (ひと月あたり:2,454円) |
iPhone 13 mini | 99,800円 | 49,896円 (ひと月あたり:2,079円) |
iPhone 12 Pro Max | 122,800円 | 61,392円 (ひと月あたり:2,558円) |
iPhone 12 Pro | 112,800円 | 56,400円 (ひと月あたり:2,350円) |
iPhone 12 | 102,800円 | 51,384円 (ひと月あたり:2,141円) |
iPhone 12 mini | 87,800円 | 43,896円 (ひと月あたり:1,829円) |
※1 25ヶ月目に返却した場合の金額です。
※どれも、最も容量の少ない機種を購入した場合の料金です。
※料金はすべて税込みです。
どの機種も、半額近く安くなります。月1,000円台からiPhoneを持てるのは魅力的ですね。
5.楽天モバイルでiPhoneを使うまでの流れ
ここからは、楽天モバイルでiPhoneを使いはじめるまでの流れを解説します。
手順は、以下の通りです。
- 事前準備をする
- 楽天モバイルに申し込む
- iPhoneの初期設定をする
順に見ていきましょう。
手順1.事前準備をする
まずは、この後の手続きで必要になるものを用意してください。
必要なもの・手続き | 内容・補足説明 |
本人確認書類 | 運転免許証/運転経歴証明書/マイナンバーカード/精神障害者手帳/療養手帳のどれか1つ |
楽天会員ID/パスワード | 会員でない場合は、こちらのページで新規登録をする |
支払い情報 | クレジットカード/銀行の口座番号のどちらか1つ |
MNP予約番号 | 今使っている電話番号をそのまま楽天モバイルでも使う場合に必要 |
SIMロックの解除 | iPhoneは、SIMロックを解除しなければ楽天モバイルで使えません。 (楽天モバイルで新しくiPhoneを買う人は不要) |
ここではMNP予約番号の取得、端末のSIMロック解除の方法をくわしく解説します。読みとばしたい人はこちらをクリックしてください。
MNP予約番号の取得方法
MNPとは、今使っている電話番号を、そのまま新しい会社へと引き継げる仕組みのことです。
今契約している会社のWebページで予約番号を発行し、その番号を楽天モバイルの申し込みページで入力すると、電話番号を引き継げます。
今契約している会社 | MNP予約番号の発行手順 |
ドコモ | ①My docomoに ログイン ②「ドコモオンライン手続き」 ③「携帯電話ポータビリティ予約」 ④「解約の手続き」 ⑤「手続きを完了する」 受付時間:9時~21時30分 |
au | ①My auにログイン ②TOP ③auお客さまサポート ④申し込む/変更する ⑤au携帯電話番号ポータビリティ(MNP) 受付時間:9時~21時30分 |
ソフトバンク | ①My SoftBankにログイン ②暗証番号を入力 ③各種注意事項を読む ④予約番号発行 受付時間:9時〜20時 |
その他の会社 | 「会社名 MNP」と検索し、各ページから手続きしてください。 |
iPhoneのSIMロックを解除する
今使っているiPhoneを楽天モバイルでもそのまま使う場合は、SIMロックを解除しなければなりません。
今使っている端末を買った会社 | SIMロック手続きページ |
ドコモ | こちら |
au | こちら |
ソフトバンク | こちら |
その他 | 「会社名 SIMロック解除」と検索し、各ページから手続きしてください。 |
SIMロックの解除によるデメリットはないので、サクッと済ませましょう
手順2.楽天モバイルに申し込む
ここからは、申し込みの手続きを進めていきます。
1.楽天モバイル公式サイトにアクセス
まずは、楽天モバイルの公式サイトにアクセスします。
アクセスしたら、「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」をクリックしてください。
キャンペーンは、公式サイト以外から申し込むと適用されない場合があるので、必ず上記のリンクから手続きをしてください。
2.プランやオプションを選ぶ
楽天モバイルのプランは、「Rakuten UN-LIMIT VII」1つだけ。「プランを選択する」をクリックして進みます。
次に、オプションを選ぶ画面が出てきますが、基本的にはどれもいらないです。私は、1つも選択せずに半年以上使っていますが、まったく問題は起きていません。
たとえばセキュリティ系のオプションの場合、トラブルが起こったとしても楽天モバイルの店舗へ行けばいいだけです。
オプションは契約後でも加入できます。使ってみてから入るかどうか判断するのがおすすめです。
楽天モバイルのオプションについて、くわしくはこちらを参考にしてください。
3.SIMタイプを選ぶ
次に、SIMカードタイプを選ぶ画面が出てきます。ここでは、nanoSIMを選ぶのが無難です。
- nanoSIM:端末に挿入して使う「物理SIM」
- eSIM:SIMの情報だけを送って使う「デジタルSIM」
eSIMは、対応している機種が少なく(iPhone 11以降のみ)使いこなすのも難しいため、迷ったらnanoSIMを選びましょう。
どちらを選んでも、プラン内容や料金はまったく変わりません。
SIMタイプは、契約後でも変更できます。
個人的には、「ネットでのさまざまな手続きに慣れてきたら、eSIMを使ってみる」くらいに思っておいて、今はnanoSIMを選ぶのがおすすめです。
4.端末を買う(iPhoneを新しく買う人のみ)
楽天モバイルでiPhoneを買う人は、この画面で買う端末を選びます。
欲しい端末の右下にある「製品を選ぶ」をクリックし、以下のように進めてください。
- 端末の容量を選ぶ
- 「カートに追加」をクリック
- 「この内容で申し込む」をクリック
iPhone 13シリーズ・SEは、ここで買うのがお得です。
楽天モバイルでは、iPhoneとSIMのセット購入で最大24,000円分のポイントがもらえます。くわしくはこちら(ページ内を移動します)。
5.「申し込む」をクリックし、SIMが届くのを待つ
楽天会員にログインし、画面の指示通りに必要事項を埋めていくと、最後に「申し込む」ボタンが出てきます。
「申し込む」ボタンをクリックして申し込みは完了です。
あとは、楽天モバイルからSIMが届くのを待つだけです(2日〜1週間ほどで届きます)。
※eSIMの場合は申し込み後すぐに初期設定(手順はこちら)が可能です。リンク先の手順だけ行えばOKです。
手順3.iPhoneの初期設定をする
SIMカードが届いたら、楽天回線を使えるようにするための初期設定を行います。
- iOSを最新バージョンにアップデートする
- MNP開通手続きをする
- APN構成プロファイルを削除する(楽天モバイルでiPhoneを購入した場合は不要)
- SIMを挿し替える
- キャリア設定をアップデートする
- 楽天回線の開通を確認する
順に解説します。
1.iOSを最新バージョンにアップデートする
楽天回線でiPhoneを利用するためには、iOSのバージョンが14.4以降でなければなりません。
バージョンが古い人は、以下の手順でアップデートしましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をクリック
- 「ソフトウェア・アップデート」をクリック
- 「ダウンロードしてインストール」をクリック
2.MNP開通手続きをする
電話番号を楽天モバイルに引き継ぐ人は、発行したMNP予約番号を使い、MNP開通手続きをします。
- 「my 楽天モバイル」を開く
- 「お申し込み履歴」をクリック
- 申し込み番号をクリック
- 「MNP転入する」ボタンをクリック
※21時以降に手続きをすると、翌日9時の開通となってしまうので注意してください。
3.APN構成プロファイルを削除する(楽天モバイルでiPhoneを購入した場合は不要)
以前契約していた携帯会社のAPN情報を削除しなければ、楽天モバイルの回線が使えません。
以下の手順でAPN情報を削除してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をクリック
- 「プロファイル」(「プロファイルとデバイス管理」)をクリック
- 削除する「APN構成プロファイル」をクリック
- 「プロファイルを削除」をクリック
- 「パスコード(iPhone本体の)」を入力
- APN構成プロファイルが削除されたことを確認
4.SIMを挿し替える
iPhoneの電源をオフにし、SIMを挿しかえます。
5.キャリア設定をアップデートする
上記の画像のようなポップアップが出るので、「アップデート」をしてください。
※「今はしない」をクリックしてしまった場合、「設定」→「一般」→「情報」の順に進むと、ポップアップが表示されます。
6.楽天回線の開通を確認する
WiFiをOFFにし、画面上のアンテナマークの隣に「4G」または「5G」と表示されていれば完了です。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
楽天モバイルでは、iPhoneが問題なく使えるとわかりました。
「申し込みで5,000ポイント還元」「iPhoneトク得乗り換えキャンペーン」など、お得なキャンペーンが開催されている今のうちに楽天モバイルに申し込むのがおすすめです!