浄水器のコスパがよいのかどうか、知りたいと思ったことはありませんか。
ペットボトルを毎回購入するよりも、費用を安く抑えられるのであれば、導入したいものですよね。
結論から言うと、自宅の蛇口に設置するだけで簡単に水道水を浄水できるため、浄水器はペットボトルを毎回購入するよりもコスパがよいと言えます。
カートリッジ代はかかりますが、交換頻度は年に1回〜2回と少なく、ランニングコストを抑えることができます。
本記事では、浄水器のコスパがよい理由やどのような浄水器を使うのがおすすめなのかを詳しく解説していきます。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『【2023年最新】プロが選ぶおすすめの浄水器10選|選ぶポイントや種類を徹底解説』もおすすめです!
- 浄水器を選ぶポイント
- さまざまなタイプの浄水器のおすすめ機種やその特徴
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.どれがコスパがよい?浄水器・ペットボトル・ウォーターサーバーを比較
まずは、以下の製品の年間費用を表で比較してみます。
- 浄水器
- ペットボトル
- ウォーターサーバー
- 水道直結型のウォーターサーバーの1つであるウォータースタンド
カートリッジ代や交換頻度、月額料金は年間費用に直結するため、しっかり頭に置いておきましょう。
表には以下の情報もあわせて記載しています。
- 本体価格
- カートリッジ代
- ウォーターボトル
- 年間費用(水36リットル/月で計算)
- メリット
- 注意点
ぜひ参考にしてみてください。
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種類 | 浄水器 | ペットボトル | ウォーターサーバー | ウォーターサーバー |
メーカー | パナソニック | 大塚食品 | ワンウェイウォーター | ウォータースタンド |
商品名 | TK-CS30-W | クリスタルガイザー | smart | ネオ |
商品画像 | ||||
本体価格 | 15,220円※ | 2,172円 | レンタル代無料 | 3,850円/月 |
カートリッジおよびウォーターボトル | 5,500円 (約6ヵ月に一度) | 都度 | 水代:1,350円 (12リットル) | 無料で実施 (6ヵ月に一度) |
年間費用 | 11,000円 | 78,192円 | 48,600円 | 46,200円 |
メリット | 購入したら追加費用なし | 自分好みの水を購入できる | 天然水やRO水を選べる | ウォーターサーバーのように ボトルの水を注文しなくてよい |
注意点 | カートリッジ交換が必要 | ほかの製品と比べると割高 | ウォーターボトルの交換が大変 | 初回設置費用がかかる |
表にしてみると、浄水器は本体価格が比較的高めですが、カートリッジの交換頻度は少なくコスパがよいと言えますね。
一方、ペットボトルはほかの製品と比べると割高になっており、その都度購入するとなると年間で8万円ほどかかってしまいます。
重たい荷物を運ぶことや費用がかさむことを考えると、ミネラルウォーターを毎回購入するのはコスパがよいとは言えません。
また、ウォーターサーバーの場合、月々のレンタル代が無料の機種もありますが、水代はどうしてもかかってしまいますよね。
もし、たくさんの水を使用したいのであれば、水道直結型のウォーターサーバーはコスパが高くおすすめです。
どれだけ水を使用しても、月額固定で利用できますよ。
2.ポイント別!浄水器・ペットボトル・ウォーターサーバーの選び方
浄水器を選ぶときは、以下の4つのポイントから費用を考えましょう。
- 本体価格
- 初期費用とランニングコスト
- カートリッジの交換頻度
- 除去できる物質
なぜなら、カートリッジの交換頻度によっては、ランニングコストが本体価格を大きく上回ってしまう可能性があるからです。
また、設置するのに工事が必要な場合や、除去できる物質が少ない場合などもあるため、選び方は重要と言えますね。
それぞれ順番に説明していきますね。
ポイント1.本体価格
浄水器は、本体価格が安いものから高いものまで幅広くなっています。
自分の生活にあった浄水器を選ベればベストですが、ある程度予算を考慮したいですよね。
表で紹介したTK-CS30-Wのような据え置き型浄水器には、価格が1万円~10万円程するものまであります。
手軽に導入できるポット型は3,000~8,000円程で、冷蔵庫のドアポケットに収納できる程コンパクトなため、一人暮らしにぴったりでしょう。
また、シンクの下に設置するビルトイン型は10万円以上、水道と浄水器が一体化している蛇口一体型は3万~6万円と比較的高めの値段設定です。
蛇口に取り付けるだけの蛇口直結型は、3,000円~1万円で導入できますよ。
このように、導入する浄水器の種類は飲水用や料理用として水をどれくらい使うかによって異なるでしょう。
ポイント2.初期費用とランニングコスト
本体価格の安さだけで選んでしまうと、年間のランニングコストのほうが高くなってしまうかもしれません。
なぜなら、浄水器のなかにはカートリッジ代が本体価格よりも高く設定されている場合があるからです。
また、ビルトイン型や蛇口一体型浄水器の場合は導入の際に設置工事が発生し、出費が増える可能性もあります。
本体価格だけでは済まないこともあるので、初期費用やランニングコストも考慮しておきましょう。
ポイント3.カートリッジの交換頻度
カートリッジの料金と交換頻度は、年間のランニングコストに直結します。
表にまとめてみました。
メーカー | ゼンケン | Panasonic | BRITA |
カートリッジ代 | 8,352円 | 5,500円 | 4,280円 (4個セット) |
交換頻度 | 1年 | 6ヶ月 | 1ヶ月 |
ランニングコスト | 8,352円/年 | 11,000円/年 | 12,840/年 |
上記の表のように、交換頻度が低く料金が安い場合は年間8,352円ほどで済みます。
しかし、カートリッジ代も交換頻度も高ければ、交換頻度1年の商品に比べて費用がかかってしまいますね。
「〇〇円の差」と思うかもしれませんが、長く使用していると大きな差になってしまいます。
1年間にどれくらいのコストがかかるのか、浄水器を選ぶときはトータルの費用を比較しましょう。
ポイント4.除去できる物質
どのような物質が除去できるのかというのも、浄水器を選ぶときのポイントになるでしょう。
なぜなら、浄水器の種類や使用されているフィルターによって、ろ過性能が異なるからです。
ろ過性能が異なると、残留塩素や濁りなどの除去してほしい物質が含まれていない可能性もあります。
水道水から、カビ臭やカルキ臭を感じたことはありませんか?
これらは、ジェオスミンや2-MIB、クロラミン臭という臭い物質が原因です。
浄水器は、このような臭い物質を除去するのにぴったりと言えますよ。
浄水器によって除去できる物質にも差があるので、本体価格やランニングコストと合わせて比較・検討しましょう。
3.コスパがよい!種類別におすすめの浄水器を紹介
ここまで、各種浄水器について比較し、選ぶポイントについて説明しました。
ここからは、そのなかでもコスパがよくおすすめできる浄水器を種類別に5つ紹介します。
- ブリタ:ポット型浄水器 スタイル
- 東レ:トレビーノ PT302SV
- 東レ:トレビーノ カセッティ MK207SLX
- キッツ:マイクロフィルター ピュリフリー
- パナソニック:ミネラル調理浄水器 TK-CS40
それぞれ順番に説明していきます。
1.ポット型:ブリタ「ポット型浄水器 スタイル」
世界的浄水メーカーBRITAから販売されている浄水型ポットスタイルは、ポット式浄水器の最上位モデルです。
交換用カートリッジ「マクストラプラス ピュアパフォーマンス」の価格が4個セット3,380円という安さが魅力でしょう。
交換頻度は4週間に一度ですが、年間のランニングコストは10,140円で済みます。
販売価格は製品を扱っているサイトによって異なりますが、定期便で注文すると上記の価格よりも安くなる場合も。
また、本体価格は3,480円となっており、BRITAから販売されているほかのポット式浄水器と比べると、少し高めの設定です。
料金の安さはもちろん、3色のLED表示でカートリッジの交換時期をお知らせしてくれるので、使い勝手もよいでしょう。
フリップトップ式のふたなので、親指だけで水を注ぐことができるのも嬉しいポイントです。
2.ポット型:東レ「トレビーノ PT302SV」
合成繊維や化学製品を取り扱う東レから販売されているトレビーノ PT302SVは、時短浄水ができる浄水器です。
浄水器に使用されている、時短カートリッジによって、1リットル3分というハイスピードの浄水を実現しています。
また、消費者庁のJIS規格によって定められた除去対象物質12項目を含む16項目の物質を除去できる点も魅力と言えるでしょう。
さまざまな物質を除去できる一方で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分はそのまま残すことができます。
ミネラル成分は水の味のよさに繋がるので、トレビーノ PT302SVはおいしい安全な浄水を飲みたい人におすすめです。
本体価格は2,609円で、カートリッジ代は1個1,382円になります。
交換頻度は使用状況にもよりますが約2ヵ月~3ヵ月に一度なので、年間のランニングコストは約8,292円とコスパがよいです。
ポット型浄水器は本体価格が比較的安く、カートリッジ代も手頃なので、水の使用量が少ない一人暮らしの人におすすめできます。
3.蛇口直結型:東レ「トレビーノ カセッティ MK207SLX」
東レから販売されている蛇口直結型浄水器MK207SLXの特徴は、カートリッジの交換頻度が低く、1回の購入で長期間使えることです。
以下にカートリッジの交換頻度をまとめました。
- 206SMX:2ヵ月
- 205MX:2ヵ月
- MK207SLX:5ヵ月
浄水能力が高いうえに、時短浄水で大量の水を短期間に浄水できるのは嬉しいポイントです。
一方、本体価格は10,038円、交換用カートリッジも1個7,599円と比較的高めの設定となっています。
年2回の交換でランニングコストが15,198円だと、コスパがよいとは言えないかもしれません。
しかし、浄水がシャワー水流で料理に便利な点や、カートリッジの交換時期が分かるデジタルサインが搭載されている点など、使い勝手がよいのは高く評価できます。
飲用水や調理用水など水の使用量が多い家族に大変おすすめできると言えるでしょう。
4.据え置き型:キッツ「マイクロフィルター ピュリフリー」
マイクロフィルター ピュリフリーは、蛇口に取り付けることができるタイプの据え置き型浄水器です。
特徴的なのは、一般的な浄水器のようにカートリッジだけを交換するのではなく、本体を丸ごと交換してしまうということです。
すべて交換するので、衛生的に使い続けることができるでしょう。
また、カートリッジを含めホースや切替コックを交換するのですが、使用期間は2年でカートリッジの追加購入もないので長期使用に最適と言えます。
本体価格は22,000円と比較的高めですが、以上の点からかなりコスパがよいと言えるでしょう。
一般的なカートリッジ代が約3,000円ほど、交換頻度が2ヶ月となるとトータルで年間18,000円かかります。
使い終わったカートリッジのゴミが出ることがないので環境にもよく、また経済的なのも嬉しいポイントですね。
もちろん、簡単に洗うことができ、不純物や臭いを除去した上でミネラル成分は残るので、おいしい水が飲めますよ。
5.据え置き型:パナソニック「ミネラル調理浄水器 TK-CS40」
パナソニックから販売されているミネラル調理浄水器 TK-CS40は、料理にあわせて硬度を3段階で調節できる機能が搭載された浄水器です。
肉料理には硬度3、紅茶やお茶には硬度2、みそ汁には硬度1というように、用途に合わせて最適な硬度に切り替えられます。
また、浄水した水にはミネラル成分が含まれているため、料理のおいしさがアップするのも魅力です。
本体価格は15,470円ほどで販売されています。
カートリッジ代は1個5,500円で交換目安時期は約6ヵ月なので、年間のランニングコストは11,000円です。
交換頻度が少なく、料理用や飲水用にもたっぷり使えることを踏まえるとコスパがよいと言えますね。
ここまで浄水器を5つ紹介してきましたが、実はほかにもコスパがよいウォーターサーバーという選択肢もあります。
もし、よりコスパがよくて、おいしい水を飲みたいという人はぜひ、次の見出しを参考にしてみてください。
4.コスパがよいのは他にも!水道直結型のウォータースタンド
水をたっぷり使えて、メンテナンスやカートリッジの交換までおまかせできるコスパの高い製品が水道直結型のウォータースタンドです。
ウォータースタンドとは、浄水器とウォーターサーバー両方の特徴を併せ持っています。
ウォータースタンドの定番モデル「ネオ」がおすすめできる理由は以下の3つです。
- 月額料金が安い
- サポート体制が充実
- トップレベルの浄水能力
それぞれ説明していきますね。
理由1.月額料金が安い
ネオをおすすめする1番の理由は、月額料金が3,850円と安いことです。
一般的な浄水器は、一度購入すれば追加費用がかかることはありません。
しかし、水の費用以外にも数ヵ月ごとにカートリッジ代が発生し、ランニングコストがかかってしまいます。
また、定期的にメンテナンスする必要があり、時間と手間がかかりますよね。
ネオの場合、カートリッジ代やメンテナンス代が無料で、水の使用量によって月額料金が変動するということはありません。
これらの理由から、カートリッジ交換でランニングコストがかかる浄水器と比べると、ウォータースタンドは安く使えると言えますね。
理由2.サポート体制が充実
ネオの月額料金である3,850円には、以下の5つのサポートが含まれています。
- フィルターの交換が無料
- 定期的メンテナンスが無料
- 修理対応
- アフターサービス
- 経年劣化による本体の交換
ウォータースタンドでは、6カ月に一度専門スタッフによるカートリッジの交換とメンテナンスを無料で利用できます。
どちらも無料というのは、ユーザーにとって手間がなく余計な出費も抑えられますね。
また、本体の故障時には修理対応があるほか、経年劣化による本体の交換も月額料金に含まれています。
これらはウォータースタンドから販売されているどの機種にも当てはまることで、これだけのサポートが充実して定額というのは嬉しいですね。
理由3.トップレベルの浄水能力
ネオにはナノトラップフィルターが搭載されていて、その浄水能力はトップレベルと言えます。
なぜなら、NASAも技術特許を保有している「陽電化ナノ繊維」と呼ばれる素材を使用しているからです。
一般的な据え置き型浄水器では、活性炭や中空糸膜をフィルターとして使うことが多く、浄水能力も申し分ありません。
しかし、ナノトラップフィルターはそれらを上回る浄水能力を持っているため、微細なウィルスや微生物も除去することができるのです。
このように、ネオの浄水能力は非常に高く、浄水器よりも安全でおいしい水が飲めるでしょう。
まとめ
この記事では、浄水器のコスパについて解説し、おすすめの浄水器や水道直結型のウォータースタンドも紹介しました。
浄水器はペットボトルやウォーターサーバーに比べると、コスパがよいと言えますね。
なぜなら、手軽に導入でき、カートリッジ代や交換頻度によっては年間のコストが抑えられるからです。
しかし、より安全でおいしい水を飲みたいという人もいるでしょう。
そのような人には、月額料金が安くサポート体制も充実している水道直結型のウォータースタンドがおすすめです。
どのような目的で水を使いたいのか、どれくらいの費用に抑えたいのかを考え、自分にあった浄水器を選びましょう。