
「5Gが話題になっている今、ポケットWiFiはどれを選べばいいの?」という疑問がありませんか?
4GのポケットWiFiを買った後、すぐに高性能な5GのポケットWiFiが出たら、損した気持ちになりますよね…
そこで今回は、ネット回線を毎日調査している私が、5Gの現状・未来について解説し、「今選ぶべきポケットWiFi」を紹介します。
もしも、よく調べないまま「高性能・超高速!」などの広告を見て、5G対応のポケットWiFiを契約してしまうと…
「いざ使ってみたら、5Gに繋がらない」といったトラブルが起こることもあるので、騙されないでください!
以下の流れでわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。(当記事はすべて税込)
目次
※この記事では、ポケットWiFi=モバイルWiFi・モバイルルーターと定義して書いています。5GのモバイルWiFi、5Gのモバイルルーターについて知りたい人も、ぜひ参考にしてください。
1.2023年3月現在、5G対応のポケットWiFiはおすすめしない
まず結論からいうと、5G対応のポケットWiFiはおすすめしません。
くわしくは後述しますが、理由としては、ポケットWiFi選びで重要な以下3つのポイントに問題があるからです
- 対応エリア:狭い
- 端末のバッテリー容量:持ちが悪い
- 料金:高い
5G対応のポケットWiFiは、まだ快適に使えるレベルではないので、2023年3月時点で選ぶべきポケットWiFiはWiMAXで間違いないでしょう!
今選ぶべきポケットWiFiはWiMAX!
WiMAXの基本情報を並べた以下の表を見てください。(以下、すべて税抜き)
WiMAXの基本情報 | |
データ容量 | 月間無制限 (3日10GB制限あり) |
最大通信速度(下り) | 440Mbps |
エリア | WiMAX2+/au(4G) |
端末 | WX06 |
連続通信時間(バッテリー) | 11.5時間 |
実質月額料金 | 3,868円 |
発送 | 最短当日発送 |
契約期間 | 3年 |
※実質月額料金:契約期間内にかかる総額を、月額料金に直したもの。くわしくはこちらで後述します。
WiMAXは、契約者数3,500万人を超えているもっとも人気のポケットWiFi。月間無制限で使え、高速通信ができ、そのうえ料金も安いのが特徴です。
どのプロバイダ(契約窓口)で契約しても性能は変わらないので、最安値のGMOとくとくBBから申し込みましょう。
GMOとくとくBBなら解約もしやすい!
契約期間が3年もあり、「3年以内におすすめの5G対応ポケットWiFiが出たらどうするの?」と不安に思うかもしれませんが、実はGMOとくとくBBは解約しやすいです。
GMOとくとくBBでは、契約から12ヶ月目に、解約金(最大20,900円)よりも高額なキャッシュバック(29,500円)がもらえるため、12ヶ月以上使えば、解約金を払って解約しても損しません。
3年以内に5Gが普及し、欲しいサービスが出たとしても、損せずに乗り換えられるのでおすすめです。
WiMAXプロバイダをくわしく比較したい人は【最安値】WiMAXのプロバイダ主要10社比較!選び方とおすすめ3選を参考にしてください。
2.【発売中】5G対応のポケットWiFi、全2サービスを紹介
まずは、2023年3月現在に発売中の、5G対応のポケットWiFi(以下2サービス)の基本情報を見てみましょう。
- Wi-Fi STATION
- Speed Wi-Fi 5G
これらの5G対応ポケットWiFiと、今までのポケットWiFiの今までの違いは、5G通信技術による通信速度の速さです。
※「そもそも5Gについてよく分からない」という人は「補足」で解説しているので、参考にしてください。
1つずつ解説していきます。
Wi-Fi STATION
一つ目は、docomoから発売されている5G対応端末の、「Wi-Fi STATION」です。
基本情報を以下の表にまとめました。
「Wi-Fi STATION」の基本情報 | |
データ容量 | 100GB |
最大通信速度(下り) | 4.1Gbps |
エリア | docomo(5G・4G) |
端末 | SH-52A |
連続通信時間(バッテリー) | 5G:約4.8時間
4G :約4.6時間 |
実質月額料金 | 10,057円 |
発送 | 不明 (口コミによると、2週間前後) |
契約期間 | なし |
今までのポケットWiFiとの一番の違いは、5G通信を活かした規格外の速度の速さです。
Wi-Fi STATION | WiMAX | NURO光(光回線) | |
最大通信速度 | 4.1Gbps | 1.2Gbps(=1,237Mbps) | 2Gbps |
「Wi-Fi STATION」は、高速通信で有名な「NURO光」の2倍以上の速さ。最大通信速度はあくまで理論値ですが、NURO光は少なくとも、4K・8K動画などがサクサク観られます。
なので、その2倍の速さをほこるWi-Fi STATIONであれば、日常生活においてネットが遅いと感じることは、まず無いでしょう。
Speed Wi-Fi 5G
そして二つ目の5G対応のポケットWiFiは、auから発売中の「Speed Wi-Fi 5G」です。
基本情報を以下の表にまとめました。
「Speed Wi-Fi 5G」の基本情報 | |
データ容量 | 80GB
(3日で10GB制限あり) |
最大通信速度(下り) | 4.1Gbps |
エリア | au(5G・4G)/WiMAX2+ |
端末 | 5G X01 |
連続通信時間(バッテリー) | 5G:約3.6時間 4G:約7.6時間 |
実質月額料金 | 8,360円 |
発送 | 不明 (口コミもなし) |
契約期間 | 2年 |
「Speed Wi-Fi 5G」の最大通信速度は、「Wi-Fi STATION」と同じく4.1Gbps。こちらも超高速通信が可能な端末となっています。
そしてこのSpeed Wi-Fi 5Gは、auの5G・4Gエリアに加え、WiMAX2+エリアでも使うことができます。
どちらのサービスも、今までのポケットWiFiよりも優れている点は通信速度。それ以外はとくに驚くようなポイントはなく、むしろ今までのポケットWiFiに劣っている点もあるので、次に解説します。
3.5G対応のポケットWiFiをおすすめしない4つの理由
ポケットWiFi選びで気になる「通信速度」については文句なしの、5G対応のポケットWiFiですが、以下4つの理由でおすすめしません。
- 理由1.5Gが使えるエリアは狭い
- 理由2.接続できる5G対応機器が少ない
- 理由2.端末のバッテリー持ちが悪い
- 理由3.料金が高い
先ほど紹介した2つの5G対応ポケットWiFiを、WiMAXと比較してみると…
←(左右にスクロールできます)→
Wi-Fi STATION | Speed Wi-Fi 5G | WiMAX | |
エリアの広さ | × docomo(5Gエリア) ◎ docomo(4Gエリア) | × au(5Gエリア) ◎ WiMAX2+ | ◎ WiMAX2+ |
接続機器の数 (スマホ) | △ 10種類ほど | ◎ 100種類以上 | |
連続通信時間 (バッテリー) | × 約4.8時間 | × 約3.6時間 | ◎ 約11.5時間 |
実質月額料金 | × 10,057円 | × 8,360円 | ◎ 3,868円 |
エリアの広さは3サービスとも横並び。接続機器数・バッテリー・料金に関しては、5G対応の2社よりも、WiMAXの方が優れていることが一目でわかります。
それぞれくわしく解説していきます!
※他のポケットWiFiも含め、総合的に比較したい人は騙されるな!ポケットWiFi全33社を比較した結果…おすすめはコレだを参考にしてください。
理由1.5Gが使えるエリアは狭い
いくら5Gで速度が速くても、そもそも繋がらなかったら意味がありません。
2023年3月現在の5G対応エリアは、docomo・auともにかなり狭いので、ほとんどの人は5Gを使った高速通信はできないです。引用:au公式エリアマップ
一見、対応エリアは広いように見えますが、実は、5Gが使えるのは赤色の点がついている場所のみ。オレンジ色で塗られている部分は対応予定エリアで、今はまったく使えないです。
拡大してみると…
5Gは現在、赤色に塗られた「5Gスポット(公共機関や店舗内にのみある)」でしか使えず、あなたの家で5Gにつながることはほぼないので、5G対応のポケットWiFiを選ぶのはおすすめしません。
また、カバーエリアは都市部から拡大していきます。なので、今回は東京の5Gエリアを紹介しましたが、他のエリアはもっと狭い、もしくはまったく対応していません。
※docomoもauと同じく、5Gが使えるのは5Gスポットのみ。エリアマップは公開されていないので、気になる方はこちらでチェックしてみてください。
※5G対応のポケットWiFi「Wi-Fi STATION」、「Speed Wi-Fi 5G」はどちらも、5Gだけしか使えないというわけではありません。くわしくは(補足)で解説しています。
理由2.接続できる5G対応機器が少ない
5G対応のポケットWiFiを買ったとしても、実は、接続先の機器が5Gに対応していなければ5G通信ができません。
そして、ポケットWiFi以外の5G対応端末は2023年3月現在、かなり少ないです。
たとえば、3キャリアで発売中の5G対応スマホの数・料金を見てみると…
キャリア | 5G対応スマホの数 | 端末料金 |
docomo | 6種 (Xperia 1 II SO-51Aなど) | 10万〜13万円 |
au | 7種 (Galaxy S20+ 5G SCG02など) | 11万〜14万円 |
SoftBank | 4種 (AQUOS R5G) | 9万〜13万円 |
4G対応端末は100種類以上あるのに対し、5G対応端末はかなり少なく、そのうえ料金も高いです。また、日本で一番売れているiPhoneに関しては、5G対応機種の発売はまだ発表すらされていません。
スマホ以外に関しては、たとえばPCは、アメリカで2020年4月に世界初の5G対応PCが発売されたばかりです。
5Gを使って接続できる機器が少ないので、今はまだ5G対応のポケットWiFiを買うことはおすすめしません。
理由3.端末のバッテリー持ちが悪い
ポケットWiFiは持ち運べることがメリットなのに、外出先でバッテリー(充電)の持ちが悪いのはストレスですよね。
なので、端末のバッテリー持ちが悪いWi-Fi STATION・Speed Wi-Fiはおすすめしません。
Wi-Fi STATION | Speed Wi-Fi 5G | WiMAX | |
端末 | SH-52A | X01 | WX06 |
デザイン | ![]() | ![]() | ![]() |
連続通信時間(バッテリー) | 5G:約4.8時間
4G :約4.6時間 | 5G:約3.6時間 4G:約7.6時間 | 約11.5時間 |
5G対応端末のWi-Fi STATION・Speed Wi-Fiは、5Gでの通信時よりも、4Gでの通信時の方がバッテリー持ちがいいです。
ただ4Gでの通信時であっても、それぞれ約4.6時間・ 約7.6時間でバッテリーが切れるので、基本的には外出先で充電が必要になるでしょう。
その点、たとえば朝8時に家を出て、夜7時に帰ってきてもバッテリーが残るWiMAXの端末は、かなりバッテリー持ちがいいと言えるでしょう。
理由4.料金が高い
そして気になる料金ですが、5G対応のWi-Fi STATION・Speed Wi-Fiは、ハッキリ言ってかなり高いです。
ここでは、実際にかかる費用=実質月額料金(契約期間にかかるトータル料金を月額料金になおしたもの)で比較しましょう。
Wi-Fi STATION | Speed Wi-Fi | WiMAX GMOとくとくBB | |
実質月額料金 | 10,057円 | 8,360円 | 3,868円 |
事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
端末代 | 68,904円 | 71,500円 | 無料 |
初月料金 | 日割り | 日割り | 日割り |
月額料金 | 7,315円 | 5,478円 | 1~2ヶ月目:3,970円 3ヶ月目以降 :4,689円 |
キャッシュバック・割引 | ー | -2,200円 (48ヶ月間割引) | 29,500円 (キャッシュバック) |
表から、Wi-Fi STATION・Speed Wi-Fiの実質月額料金は、WiMAXの最安値プロバイダ「GMOとくとくBB」の実質月額料金に比べて、かなり高額であることが分かります。
WiMAXと比べると、Wi-Fi STATIONは6,000円、Speed Wi-Fiは4,000円ほども料金差がありますね。
Wi-Fi STATION・Speed Wi-Fiは、5Gでの通信はほぼできず、バッテリーが長持ちせず使い勝手が悪いのに、これほど料金が高いので、コスパはかなり悪いと言えます。
4.サービス内容がいい5G対応ポケットWiFiが出るまでの選択肢
2023年3月現時点では、5G対応のポケットWiFiはおすすめしませんが、今後はサービス環境が改善され、私たちが5G対応のポケットWiFiを快適に使えるようになると予想されます。ここでは、5Gが完全に普及する時期や、今後の流れを予測し、その上で今はWiMAXを選ぶのがベストだと言える理由を解説します!
そもそも、5Gが完全に普及するのは数年先
そもそも、5G対応のポケットWiFiのサービス内容が良くなるには、5G自体が普及する必要があります。
そして5Gが普及するのは数年後だと言われているので、少なくとも今後1年間は、おすすめできるような5G対応のポケットWiFiが発売されることはないでしょう。
5Gエリアの拡大スピードが遅い
先述しましたが、2023年3月現在の5G対応エリアは、今はまだエリア(面)というよりはスポット(点)程度の広さしかありません。
引用:au公式エリアマップ
上記エリアマップの色分けは、以下のようになっています。
- 赤く塗られた点:2020年4月〜現在の5G対応スポット
- 黄色く塗られた点:2020年秋以降に5G対応予定のスポット
5Gの提供が赤色の点ではじまったのは2020年4月。そこから半年かけてやっと黄色の点が増えるといった拡大スピードです。
そもそも「秋以降」というあいまいな表現なので、黄色の点へ拡大されるのは最短で半年です。もっと遅くなる可能性もあるでしょう。
しかも5Gスポットは現在、東京・大阪など都心部以外にはありません。都心部の拡大スピードが遅いのでなおさら、全国的に使えるようになるのは数年先でしょう。
WiMAXを選べば、解約もしやすい
とはいえ、具体的に「何年何月に5G対応のポケットWiFiに乗り換えるべき」と断言することは不可能で、もしかしたら急激にエリアが拡大し、普及してしまうかもしれません。
そういった場合に備えて、解約しやすいサービスを選んでおけば、解約時に損することなく乗り換えられます。
WiMAX GMOとくとくBB | ||
契約期間 | 3年 | |
更新月以外の解約金 | 1~12ヶ月目20,900円 13~24ヶ月目15,400円 25ヶ月目以降10,450円 | |
キャッシュバック | 29,500円 |
GMOとくとくBBでは、契約から12ヶ月目に、解約金(最大20,900円)よりも高額なキャッシュバック(29,500円)がもらえるため、12ヶ月以上使えば、解約金を払って解約しても損しません。
なのでもし、予想できないくらい質の良い5G対応のポケットWiFiが発売されたとしても、すぐに解約することができる「GMOとくとくBB」から、WiMAXを契約しておけば問題ないでしょう。
まとめ
ここまで、2023年3月現在に発売中の5G対応のポケットWiFiを紹介し、それらは以下の理由でおすすめしないとお伝えしてきました。
- 5Gが使えるエリアは狭い
- 接続できる5G対応機器が少ない
- 端末のバッテリー持ちが悪い
- 料金が高い
5G自体は期待にあふれる通信技術ですが、現在発売されている端末はおすすめできません。
また今後、WiMAXよりも優れた5G対応のポケットWiFiが発売されることも、まだまだ先だと予想できます。
なので、今選ぶべきはWiMAXで間違いないでしょう!
補足
最後に、補足情報を解説していきます。
そもそも5Gって何?4Gとの違いを解説
5Gとは、第5世代目の通信規格のことです。通信規格は1〜5世代まであり、5Gが5世代目、4Gが4世代目の規格です。
4Gから5Gへ規格が変わることによって、以下3つのことが実現されます。
超高速化 | ・4Gと比べ、通信速度が最大で20倍に。 大容量の映画などが数秒でダウンロードできる。 |
超多数同時接続 | ・4Gと比べ、たくさんの機器を同時接続できる。 さまざまなモノ(家電・クルマなど)がインターネットに接続されるIoTが促進。 |
超低遅延 | ・4Gに比べて遅延が減り、安定した接続が実現。 |
今私たちが使っている4Gよりも、5Gの方がかなり進歩した通信規格であることがわかります。
ポケットWiFiはどう変わるか
5Gが普及すると、ポケットWiFiは以下のように変わっていくはずです。
- 通信速度が上がり、より快適になる
- 接続可能台数が増え、同時にたくさんの機器を高速で使えるようになる
- オンラインゲームや、4K・8Kの視聴も可能に
今は4GのポケットWiFiの方がおすすめですが、5Gが完全に普及すると、ポケットWiFiはより快適・便利なサービスになっていくでしょう。
5G対応のポケットWiFiは、4Gでも通信できる
ちなみに、5G対応のポケットWiFi「Wi-Fi STATION」、「Speed Wi-Fi 5G」はどちらも、5Gだけしか使えないというわけではありません。
紹介したように、5Gが使えることはほぼないので、実質的にそれぞれ以下の回線で通信することになります。
- Wi-Fi STATION:docomo(4Gエリア)
- Speed Wi-Fi 5G:au(4Gエリア)・WiMAX2+
※WiMAX2+回線を運営するUQコミニュケーションズは、auの子会社なので、auのポケットWiFiはWiMAX2+回線エリアを使うことができます。
上記2つと、WiMAXの対応エリアを以下にまとめました。
docomo・au回線が広く見えるのは、人が住んでいない場所までカバーしているから。WiMAXも1億人以上をカバーしているので、これら3つの回線のエリアの広さに差はないです。
つまり、5G対応エリアが狭い現状では、「Wi-Fi STATION」「Speed Wi-Fi 5G」「WiMAX」の、実質的な通信エリアの広さはほぼ変わらないと言えるでしょう。