蛇口一体型浄水器の利用を検討中で、効果や性能についてお調べでしょうか。
蛇口一体型浄水器はメリットもデメリットもあるので、利用するか他のタイプにするかを慎重に判断しなくてはいけません。
この記事では、日頃から浄水器を研究している私が蛇口一体型浄水器ならではの特徴や仕様や、他のタイプの浄水器との比較について解説します。
最後まで読めば蛇口一体型浄水器を利用すべきかを判断できて、自分に合う浄水器についての知識も得られますよ。
ぜひ、参考にしてくださいね。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『【2023年最新】プロが選ぶおすすめの浄水器10選|選ぶポイントや種類を徹底解説』も人気です!
- 浄水器の基本的な知識を得たい
- さまざまなタイプの浄水器のメリットやデメリットを知りたい
- ライフスタイルに合う浄水器を探している
以上の内容が気になる人は、ぜひとも参考にしてください。
1.蛇口一体型浄水器とは?2つの特徴を解説
蛇口一体型浄水器とは、蛇口の内部に浄水カートリッジが組み込まれている浄水器です。
メーカーによっては、下記のように呼ばれています。
- 浄水器内蔵シングルレバー混合水栓(リクシル)
- 浄水器兼用混合栓(TOTO)
- 水栓一体形浄水器(ダスキン)
他タイプの浄水器と比較して、蛇口一体型浄水器ならではの特徴があります。
- 設置工事が必要
- 除去できる物質が多い
それぞれを見ていきましょう。
特徴1.設置工事が必要
蛇口一体型浄水器を設置する際には、取り付け工事をしなくてはいけません。
シンク下にある水道水用の水栓を浄水器用の水栓と交換する必要があるからです。
蛇口や浄水器の仕様によっては、さらに電気工事や大がかりな工事をすることもあり、原状回復できなくなる可能性があります。
賃貸住宅に取り付ける場合は、設置工事をしてトラブルにならないように、前もってどのような工事になるか確認してくださいね。
特徴2.除去できる物質が多い
蛇口一体型浄水器の浄水カートリッジは、コンパクトながら除去能力が優れています。
高性能のカートリッジのなかには、消費者庁が定めている浄水器に表示する除去対象物質の全13項目に加え、ほか5項目も除去できるタイプもあるのです。
シンプルな機能で安価なカートリッジも用意されていて、用途によって選べます。
他タイプの浄水器と比較しても十分な浄水効果があり、安全な水を利用できますよ。
2.おすすめできる?蛇口一体型浄水器の3つのメリット
蛇口一体型浄水器ならではのメリットは、下記の3つです。
- シンク周辺が整然とする
- かんたんな操作で浄水できる
- 使用量に対しての費用が安い
まず、蛇口一体型浄水器は、それを設置できる物件やシンクの形状でないと、使用できません。
また、浄水を利用する際は複雑な操作が必要なく、いつも通り蛇口のレバーを上げ下げするだけで使用できるのも魅力的です。
ウォーターサーバーやペットボトルできれいな水を利用するよりも費用がかからない点も、見逃せません。
それぞれのメリットの詳細を確認しましょう。
メリット1.シンク周辺が整然とする
蛇口一体型浄水器は蛇口が浄水器になっているので、浄水器そのものは目立ちません。
他のタイプの浄水器だと、浄水器そのものでスペースを取ってしまうこともあります。
たとえば、蛇口直結型の浄水器は小型でも蛇口先につけるので存在感があり、気になる人もいるでしょう。
また、据え置き型浄水器は、キッチンの作業スペースを狭くしてしまいます。
一方、蛇口一体型浄水器は胴体部分にカートリッジが入るので作業スペースを圧迫することはなく、シンク周辺は整然としたままです。
デザイン性に優れた製品も多いので、見た目を重視する人には、とくにおすすめできます。
メリット2.かんたんな操作で浄水できる
蛇口一体型浄水器はかんたんな操作で浄水が利用できます。
水栓レバーを操作したり、浄水器の先端にあるボタンを押したりするだけで、浄水と原水が切り替えられるのです。
洗い物を原水でおこない、鍋に浄水を入れて調理をしたり米を浄水で研いだりすることもできます。
シンクから常に浄水が出る便利さを実感できるはずですよ。
メリット3.使用量に対しての費用が安い
蛇口一体型浄水器は使用量に対しての費用が安く済みます。
1リットルあたりの費用を実際に比較してみましょう。
ウォーターサーバー | ペットボトル | 蛇口一体型浄水器 |
約120〜165円 | 約50円 | 約3.5円 |
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ウォーターサーバーやペットボトルの水は、天然水のものを利用するとコストがかさみます。
ミネラル成分を含有していることや味わいにこだわるなら、天然水を利用する価値があるでしょう。
一方で、浄水器による浄水をするとミネラル成分は含まれませんが、料理や飲料で大量に水を消費する場合はウォーターサーバーやペットボトルに比べてお得です。
とくにご家族が多いと、料理でも飲料でも大量に水を使うので、浄水器のほうがよいでしょう。
使用目的や量に応じて、天然水と浄水の使い分けも検討してみてください。
3.取り付ける前に!蛇口一体型浄水器の3つの注意点
蛇口一体型浄水器を取り付ける前には、下記の3点を必ず確認してください。
- 設置するには工事が必要
- カートリッジの交換が必要
- 断水時は使えなくなる
カートリッジの交換については、どの浄水器でも該当する注意点です。
しかし、工事の必要性や、断水時に使用ができなくなる点については、蛇口一体型を含めた特定の浄水器の種類において事前に把握しておく必要があります。
これらの注意点を見ていきましょう。
注意1.設置するには工事が必要
蛇口一体型浄水器を設置する際には、工事が必要になります。
現在使っている蛇口との交換や、浄水器専用の水栓への接続が必要だからです。
センサーに手をかざして吐水と止水をするタッチレスタイプを設置する場合は、電気工事が必要になる可能性があります。
この設置工事はDIYではほぼ不可能ですので、業者へ依頼しなくてはいけません。
蛇口一体型浄水器の設置工事費用は、一般的には15,000円〜30,000円程度ですが、物件によってはオプション料金がかかることもあるので注意してください。
注意2.カートリッジの交換が必要
蛇口一体型浄水器のカートリッジは、一般的に2~4ヶ月ごとに交換するものです。
他タイプの浄水器と比較するとカートリッジの寿命が短いので、どうしても交換する回数が多くなります。
カートリッジの交換を怠ると、雑菌の繁殖や水漏れの原因となるので注意してください。
カートリッジの価格はメーカーや性能によって異なりますが、1個あたり4,000~5,000円くらいです。
カートリッジの単価と交換頻度も考慮したうえで、浄水器の維持費を計算する必要があります。
注意3.断水時は使えなくなる
蛇口一体型浄水器は水が止まると使えません。
断水後には赤水などの濁りによって浄水カートリッジが目詰まりして、浄水効果が低下したり、カートリッジの寿命が短くなったりすることもあります。
断水時にそなえて、非常用の水を用意しておきましょう。
4.これがおすすめ!蛇口一体型浄水器のおすすめ3選
低価格帯の蛇口一体型浄水器のなかから、おすすめの機種を3つ紹介します。
- タカギ:みず工房クローレ
- リクシル(INAX):RJF-971Y
- TOTO:キッチン水栓 TKS05308J
蛇口一体型浄水器の導入は、浄水器本体の価格と工事費用がかかるので、どうしても高額になってしまいます。
高性能な浄水器やカートリッジを選ぶなら、さらなるコストアップは避けられません。
今回は、高性能ながらも比較的購入しやすい浄水器をピックアップしています。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.タカギ:みず工房クローレ
タカギのみず工房クローレは、比較的安価ながら高性能な蛇口一体型浄水器です。
みず工房クローレの本体価格は41,800円で、60,000円~80,000円前後が多い蛇口一体型浄水器にしては安価と言えます。
遊離残留塩素やカビ臭など18種類の物質を除去できるので、浄水能力も高い製品です。
浄水と原水の切り替えは、蛇口の先端部分にあるプッシュボタンを押すのみで、操作性にも優れています。
GOOD DESIGN AWARD 2018を受賞しているので、蛇口のデザインにこだわりたい人にも最適です。
2.リクシル(INAX):RJF-971Y
リクシル(INAX)の蛇口一体型浄水器のなかで、ハイグレードタイプの浄水カートリッジを使える製品です。
一般的に蛇口一体型浄水器のカートリッジは4ヶ月程度で交換しますが、リクシルには8ヶ月間も使えるものがあります。
また、ハイグレードのカートリッジは発がん性が指摘されている物質を含む17の除去対象物質を除外できるので、浄水機能が高いです。
本体価格は18,728円で、蛇口一体型浄水器にしてはだいぶ安価な商品と言えるでしょう。
低価格ながら浄水シャワー機能があり、野菜洗いがしやすくなっています。
シンプルなデザインなので、どんなキッチンにも合うすっきりとした見た目です。
3.TOTO:キッチン水栓 TKS05308J
TOTOで販売されている蛇口一体型浄水器です。
本体価格は17,622円で、蛇口一体型浄水器のなかでは安価と言えます。
浄水性能が高く、赤さびや微細な粒子、塩素、一般細菌も除去できるカートリッジを内蔵しています。
蛇口の先端に吐水タイプを切り替える装置があり、ミクロソフトシャワーに切り替えることが可能です。
ミクロソフトシャワーは、洗浄力を保ちつつ水はねを抑えたTOTOならではの機能です。
継ぎ目が少ないデザインによって、汚れがふき取りやすくなっています。
5.浄水器よりもおすすめ!水道直結型ウォータースタンドとは
ここまで蛇口一体型浄水器の効果や注意点について説明してきました。
もし浄水器を使うのなら、浄水効果が高くてライフスタイルに合うものを利用したいですよね。
ここからは蛇口一体型浄水器よりも浄水効果があり、かつ水道直結型でかんたんに使えるウォータースタンドという商品をご紹介します。
水道直結型ウォータースタンドならではの長所もあり、とくにおすすめしたい理由は下記の3つです。
- 設置しても原状回復できる
- 高機能フィルターで浄水性能が高い
- 冷水と温水の両方が使える
1つずつ、解説していきます。
特徴1.設置しても原状回復できる
水道直結型ウォータースタンドの設置工事は、水栓や給水管のつなぎ部分に分岐部品を付け足します。
設置作業は専門のスタッフが行ってくれて、初回設置費用が9,900円、転居の際に移設する費用は無料です。
蛇口一体型浄水器のようにシンクに穴を空ける工事ではなく、取り外す際には元通りにできるので、賃貸住宅でも安心して利用できますよ。
特徴2.高機能フィルターで浄水性能が高い
水道直結型ウォータースタンドのフィルターは高機能で、浄水効果が優れています。
通常、浄水器ではカートリッジは1つですが、水道直結型のウォータースタンドでは3つのカートリッジを使用し浄水しているのです。
3つのカートリッジのなかでも浄水フィルター性能トップクラスを誇るナノトラップフィルターは、NASAが技術特許を所有している技術を使用しています。
除去できる物質は全部で20項目もあり、一般的な浄水器の高性能カートリッジが除去できる物質が17種類前後と考えると、それを上回る浄水能力です。
さらに、3つのカートリッジのうち1つは天然ココナッツフィルターを活用しており、飲み心地も整えてくれます。
浄水器のようにただ浄水するだけにとどまらず、飲んだときのおいしさまで追及しているのは水道直結型ウォータースタンドならではの特徴です。
特徴3.冷水と温水の両方が使える
水道直結型ウォータースタンドは、冷水・常温水・温水の浄水をいつでも使えます。
浄水器は種類を問わず一部の浄水器を除き、使用できる水の温度は常温のみです。
しかし、水道直結型ウォータースタンドでは冷水・温水もすぐに使用できます。
暑い日に家に帰ってきたら冷たい浄水をすぐに飲めたり、寒い日にはお湯を沸かさずあたたかい飲み物を浄水で作ったりできるのです。
冷水は、常温水に氷を入れればすぐに作れますが、お湯は沸騰するまで待たなくてはいけませんよね。
朝の忙しいときや、赤ちゃんがおなかをすかせてミルクを待っているとき、寒い中帰ってきたときなどは電気ケトルでお湯を沸かす1分程度の時間も惜しいです。
そのようなときに温水機能を持った水道直結型ウォータースタンドは、大活躍してくれるでしょう。
もちろん、常温水も使用できますので薬を飲むときやペットに水をあげるときにも使えます。
水道直結型ウォータースタンドについて詳しく知りたい人は、ぜひ下記ページにて詳細を確認してみてくださいね。
まとめ
蛇口一体型浄水器はコンパクトですっきりとした見た目ながら、浄水能力が高いことが特徴の浄水器です。
蛇口一体型浄水器ならではのメリットは、下記の3つが挙げられます。
- シンク周辺が整然とする
- かんたんな操作で浄水できる
- 使用量に対しての費用が安い
ただし、蛇口一体型浄水器を取り付ける前には、下記の3点を必ず確認してください。
- 設置するには工事が必要
- カートリッジの交換が必要
- 断水時は使えなくなる
蛇口一体型浄水器よりも浄水能力が高いものを求める人におすすめなのが、水道直結型のウォータースタンドです。
水道直結型ウォータースタンドは浄水器のように常温水だけではなく、温かい浄水も、冷たい浄水も使えます。
設置工事は専門のスタッフにおまかせできて、大がかりな工事ではないので原状回復も可能です。
高性能な浄水能力と、浄水器のように水道直結型になっている商品を求めている人は、ぜひ水道直結型ウォータースタンドも検討してみてくださいね。