浄水器の汚れが気になっており、解決策をお探しではないでしょうか。
浄水器の汚れの原因はカビや細菌などで、健康被害が懸念される物質もあります。
浄水器の仕様によっては洗剤が故障の原因になるので、必ず取扱説明書を確認してから、洗浄しましょう。
この記事では、日頃から浄水器を研究している私が、浄水器の汚れの原因や対処法について解説します。
最後まで読めば、浄水器の汚れの悩みを解決できるだけでなく、汚れのトラブルを軽減できる浄水器についての知識も身に付けることができますよ。
ぜひ、参考にしてくださいね。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『【2023年最新】プロが選ぶおすすめの浄水器10選|選ぶポイントや種類を徹底解説』もおすすめです!
- さまざまなタイプの浄水器の基本的な知識
- 浄水器のメリットや注意点
- メンテナンスが楽な浄水器
以上の内容を知りたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.実はカビだらけ?浄水器の汚れの特徴と原因について解説
浄水器は有害物質の除去機能に優れていますが、かといって汚れがつかないものでもありません。
塩素が除去された浄水は細菌の増殖を助けてしまう性質もあるので、浄水が汚れの原因になることもあります。
浄水器の汚れ方の特徴と、汚れの原因となる物質は下記のとおりです。
- 黒い汚れはカビ
- ぬめりは繁殖した細菌
- 水はね跡や白い塊は水垢
- 赤やピンクの汚れは赤色酵母
健康上のリスクもあるので、心当たりがある人は、とくに注意してくださいね。
原因1.黒い汚れはカビ
浄水器に発生する黒ずんだ汚れは、カビの可能性が高いです。
カビの繁殖には一定の条件がそろう必要があり、その条件は下記の3点とされています。
- 温度が25〜30℃
- 湿度は70%以上
- ホコリや水垢などの汚れがある
浄水器を通すと塩素が取り除かれるので、浄水は雑菌が繁殖しやすくなっているのです。
カビの中には悪質なものもあり、カビが傷口から入り込むと感染症を引き起こしたり、アレルギーが発症したりする可能性もあります。
原因2.ぬめりは繁殖した細菌
浄水器に付着しているぬめりは、細菌が原因と考えられます。
カルキ臭の原因となる塩素は、細菌の増殖を防ぐために入れられるものです。
浄水器によって塩素が鉄分などと一緒に除去されると、細菌も繁殖しやすくなってしまいます。
さらに、皮脂や食べカスなどの汚れを栄養にして細菌が増え、ぬめりになっていくのです。
ぬめりは異臭の原因になったり、体調に影響を与えたりもします。
原因3.水はね跡や白い塊は水垢
浄水器の本体についた白い汚れや、シャワーヘッドに付着している白い塊は、水垢と呼ばれるものです。
水垢は、水道水に含まれている炭酸カルシウムという物質が原因で発生します。
水垢が蓄積したうえに、手あかや他の汚れが混ざるとさらに強固な汚れとなり、なかなか落とすことができません。
水垢を放置すると、蛇口が動きづらくなり、最悪の場合は蛇口を塞いでしまう可能性もあるので注意しましょう。
当サイトでは、水垢の洗浄方法や発生を防ぐ方法について、下記記事でさらに詳しく紹介しています。
「水垢で悩みたくない!」という人は参考にしてくださいね。
原因4.赤やピンクの汚れは赤色酵母
浄水器に付着する赤やピンク色の汚れは、赤色酵母によるものです。
赤色酵母とは微生物の1つで、住居のさまざまな場所に存在していて、いつの間にか赤やピンクの水垢になります。
赤色酵母が免疫力の低下した入院患者の体内に入り込み、感染症を引き起こした事例がありますが、健康被害を及ぼすのはとても珍しいことです。
しかし、赤色酵母が発生する場所は、健康被害を及ぼす悪玉菌も繁殖しやすい環境なので、汚れを見つけたらすぐに掃除することを心がけてください。
2.手入れは簡単?浄水器の洗浄方法を部位別に紹介
浄水器によって適した洗浄方法があるので、まずは取扱説明書を読んで、使える道具や洗剤を確認してください。
ここでは、水拭きと乾拭きを中心とした洗浄方法を、下記の部位別に紹介します。
- 本体外側
- 本体内側
- カートリッジ挿入口やホース接続部
- 原水口やシャワースクリーン
- ホース部分
- レバーの接続部分やヘッドの表示窓
適切な道具を使って磨けば汚れは落ちるので、ぜひ参考にしてくださいね。
部位1.本体外側
本体外側に付着した汚れは、やわらかい布やファイバークロスで磨いたり、新品の歯ブラシでこすったりするときれいになります。
具体的な作業は下記を参考にしてください。
- 浄水器本体の表面は濡らしたふきんで拭いて、やわらかい布やファイバークロスなどで磨く
- ホース部分と根元のつなぎ目など、パーツ接続部分の汚れは歯ブラシでこすり取る
浄水器本体に水をかけると故障や汚れの原因となるので、くれぐれも気をつけてくださいね。
部位2.本体内側
浄水器内部の汚れは、本体からパーツを取り外して、それぞれの部位に適した方法で洗浄していきます。
蛇口一体型浄水器を例に挙げて解説しますが、他タイプも大まかな手順や作業が共通しているので、参考にしてくださいね。
- 蛇口から浄水器本体を取り外し、ヘッドやカートリッジ、本体部分などに分ける
- 内部のぬめりは、新品の歯ブラシでこすり落として、水ですすぐ
使い古しの歯ブラシでこすると、ブラシに付着している雑菌が浄水器内部に入り込み、汚れやぬめりの原因になります。
浄水器の洗浄をする際には、必ず新しい歯ブラシを使用してくださいね。
部位3.カートリッジ挿入口やホース接続部
カートリッジ挿入口やホース接続部の汚れは、やわらかい布や綿棒でこすって落としていきます。
具体的な作業は、下記のとおりです。
- 各パーツを接続する部分の黒ずみは、布でこする
- 細かい部分の汚れは、綿棒でこすり取る
- こすり洗いが終わったあとは、ファイバークロスで拭く
カートリッジを交換する際、ついでにぬめりや黒ずみの掃除をしてみてはいかがでしょう。
ぬめりは歯ブラシでこすると楽に落とせて、黒ずみも丁寧にこすればきれいになります。
部位4.原水口やシャワースクリーン
原水口やシャワースクリーンなどの汚れは水拭きしてみて、汚れが落ちなければ硬いもので削り取っていきます。
下記の手順で行ってください。
- 水拭きする
- 水拭きで汚れが落ちない場合は、ヘラやプラスチック定規などでこすり取る
- 掃除が終わったら、アルコールティッシュで拭きとり、原水で洗い流す
原水口とシャワースクリーンには水垢がたまりやすく、水垢が白い塊となり、ついには目詰まりしてしまう可能性があるのです。
水垢は放置すればするほど落としにくくなるので、こまめにこすり取ることが重要です。
部位5.ホース部分
ホース部分の汚れは、やわらかい布でしっかり拭いたり、歯ブラシでこすったりして落とします。
具体的な作業は、下記を参考にしてください。
- やわらかい布を水で濡らし、固く絞ってから、ホースをしっかり拭く
- ホースの溝の部分は、新しい歯ブラシでこする
ホースの表面がサビで汚れていても、力を込めて拭いていくと、汚れはきれいに落とすことができます。
また、サビの原因は水分が入り込むことなので、日常的にホースを布で拭き取ると予防できますよ。
部位6.レバーの接続部分やヘッドの表示窓
レバーの接続部分やヘッドの表示窓などは、綿棒を使った掃除がおすすめです。
このような細かい部分には水垢がたまりやすいので、綿棒でこすり取りましょう。
先端がとがっている綿棒を使うと、さらに汚れが落としやすくなりますよ。
3.要注意!浄水器の汚れ掃除でやってはいけないこと
浄水器は見た目よりも精巧な作りだったり、電子部品が使われていたりするので、洗浄する際は慎重に行う必要があります。
下記の4つは、とくに危険な行為です。
- 洗剤や研磨剤でこすらない
- クエン酸や重曹を使わない
- 古い歯ブラシを使わない
- ヘッド部分や吐水口を水に浸けない
不具合や故障を避けるためにも、詳細を確認していきましょう。
注意点1.洗剤や研磨剤でこすらない
浄水器の本体を洗剤や研磨剤などを使ってこすると、傷がついてしまいます。
浄水器の材質は金属のように見えますが樹脂でできており、メッキでコーティングが施されているからです。
こすればこするほど傷がついて、水垢やくすみなどの汚れが付きやすくなり、ついてしまった傷は元には戻せません。
こまめに水拭きや乾拭きをして、汚れを溜めないようにしましょう。
注意点2.クエン酸や重曹を使わない
クエン酸や重曹を使った洗浄には、リスクがあることを知っておいてください。
水垢の落としにくい汚れに対して、クエン酸や重曹を使った洗浄を促す記事がたくさんあります。
しかし、浄水器の材質によっては、酸によって表面が変形してしまう可能性があるのです。
どうしてもクエン酸や重曹を使って洗浄をしたい場合は、取扱説明書を読んで確認し、自信がなければメーカーに問い合わせをしてくださいね。
注意点3.古い歯ブラシを使わない
浄水器の洗浄で歯ブラシを使う際は、絶対に新品のものにしてください。
なぜなら、古い歯ブラシには細菌がついている可能性が高いからです。
歯ブラシに付着した細菌が、吐水口のシャワー部分やスクリーンから浄水器の内部に入り込んでしまう恐れがあります。
細菌は汚れやぬめりの原因となるので、新品の歯ブラシを使用しましょう。
注意点4.ヘッド部分や吐水口を水に浸けない
一般的に、浄水器を水に浸けると不具合の原因になりがちです。
蛇口一体型の場合はヘッド部分や吐水口など、水に浸けてはいけない部分があるので、必ず確認しましょう。
よって洗剤を使わずに、やわらかい布やファイバークロスなどを使用した洗浄は安全といえます。
万が一、浄水器本体に水がかかってしまった場合はしっかりとふき取ってくださいね。
4.浄水器よりも汚れない!水道直結型ウォータースタンドとは
ここまで、浄水器の汚れの洗浄方法や、洗浄する際の注意点について説明してきました。
もし浄水器を使うのなら、汚れにくかったり、洗浄の手間がかかったりしないものがよいですよね。
ここからは、雑菌が繁殖しにくく、本体の洗浄を専門スタッフが対応してくれる水道直結型のウォータースタンドという商品をご紹介します。
多少のお手入れは必要ですが、自分ではできないレベルの洗浄を定期的にしてもらえるのです。
ウォータースタンドは、浄水器を清潔に保つことができる下記3つの特徴があるのでおすすめしています。
- 専門スタッフによる定期メンテナンスがある
- 抗菌フィルターや自動除菌機能がある
- 安全性の高い水が使える
1つずつ解説していきますね。
特徴1.専門スタッフによる定期メンテナンスがある
ウォータースタンドでは、専門スタッフによるメンテナンスのサービスがありますが、費用は料金に含まれています。
人気機種ネオを例に挙げると、毎月のレンタル料は3,850円で、導入時のみ請求される初回設置費用が9,900円です。
汚れやすい箇所を熟知しているスタッフが最適な処置をしてくれるので、自分で掃除するよりもずっときれいになります。
メンテナンスは清掃だけでなく、水質や水漏れのチェック、フィルターの交換も行われるのです。
専門スタッフはコミュニケーションも重視しているので、気軽に質問や相談をすることもできますよ。
特徴2.抗菌フィルターや自動除菌機能がある
ウォータースタンドは衛生面で配慮された設計で、清潔に保ちやすくなっているのです。
タンク内には独自の抗菌システムがあり、抗菌フィルターによって微生物の増殖を防いでいます。
業界初の自動除菌がついた機種プレミアムラピアステラは、電気分解で除菌水を生成して、循環除菌や流路除菌、コック除菌までできるのです。
特徴3.安全性の高い水が使える
ウォータースタンドで作られる浄水は、極めて安全性が高い水と言えます。
なぜなら、家庭用浄水器よりも浄水精度の高いフィルターが使われているからです。
浄水フィルターのラインナップは、ナノトラップフィルターとROフィルターの2類類があります。
ナノトラップフィルターは、微細なウイルスや病原性微生物までも除去できるので、性能はトップレベルです。
ROフィルターは目が細かく水分子しか通さないので、水道水に含まれる不純物は、ほぼすべて除去されます。
抜群の浄水効果と、定期メンテナンスや抗菌設計で清潔に保たれる本体によって、いつでも安全性の高い浄水が使えますよ。
まとめ
浄水器の汚れの原因はカビや細菌などで、健康被害が懸念される物質もあるので、洗浄して取り除きましょう。
浄水器の仕様や材質によって使える道具や洗剤が異なるので、必ず事前に取扱説明書を読んで確認してください。
浄水器を洗浄する際に注意すべきことは、下記の4点です。
- 洗剤や研磨剤でこする
- クエン酸や重曹を使う
- 古い歯ブラシを使う
- ヘッド部分や吐水口を水に浸ける
不適切な洗浄をしてしまうと、不具合や故障の原因になりかねないので、くれぐれも気をつけてください。
ウォータースタンドは衛生的な設計で、専門スタッフが定期的に掃除をしてくれるので、いつも清潔に保つことができます。
浄水器の汚れで悩みたくない人は、ぜひ利用を検討してみてくださいね。