
「UQモバイルでもSMSは利用できるの?」「月額料金はかかるの?」
格安SIMではSMSが使えないことが多いので、UQモバイルの場合はどうなのか不安ですよね。
結論から言うと、UQモバイルでSMSの利用は可能です。
ただし、「iPhoneの場合は事前設定が必要」「文字数が増えると料金がかさむ」などいくつかのデメリットもあります。
そこでこの記事では、UQモバイルでSMSを利用する方法や、メリット・デメリットを解説します。
SMSの送受信ができないときの対処法も解説しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
目次
1.UQモバイルでもSMSは利用できる
冒頭でお伝えしたように、UQモバイルでもSMSの利用はできます。
特別な手続きをする必要はなく、すべてのプランで利用が可能です。
iPhoneでの利用は設定をする必要がある
UQモバイルをiPhoneで契約している人は、利用前に初期設定をしておきましょう。
初期設定をせずに利用すると、「MMS(※)機能を使用するにはMMSメールアドレスが必要です」といった警告文が表示されます。
警告文が表示されてもSMSは利用できますが、毎回表示されるのも面倒なので、以下の手順で対策しましょう。
※:MMS(マルチメディアメーリングサービス)とは、「○○○@docomo.ne.jp」や「○○○@au.com」など、大手キャリアが提供するメールアドレスのこと
警告文が表示されないための設定
- 「設定」アプリを開く
- 「メッセージ」をタップ
- 「MMSメールアドレス」の項目に、適当な文字を入力する
「MMSメールアドレス」の項目に入力するのは「111」や「あああ」などの適当な文字で構いません。
UQモバイルの公式サイトでも、上記の初期設定を推奨しています。
Androidの場合は設定不要で、すぐに使いはじめられます。
MMSの利用もできる
MMS(マルチメディアメーリングサービス)とは、「○○○@docomo.ne.jp」や「○○○@au.com」など、大手キャリアが提供するメールアドレスのことです。
UQモバイルでは独自のメールアドレスを提供しており、月額220円のオプションに加入すれば「○○○@uqmobile.jp」のメールアドレスを利用できます。
文字数の制限や文字数ごとの料金に関係なく、テキストでのやり取りができ、画像や動画などの添付が可能です。
2.UQモバイルのSMSの料金
SMSは、文字数が多くなると料金も高くなります。
国内と国際での、文字数別の送信料金を紹介します(受信料金は、国内・国際どちらも無料)。
国内のSMS送信料金
国内SMSは、最低3円からです。
送信文字数 | 送信料(税別) |
1~70文字 (半角英数字のみの場合は、1~160文字) | 3円 |
71~134文字 (半角英数字のみの場合は、161~306文字) | 6円 |
135~201文字 (半角英数字のみの場合は、307~459文字) | 9円 |
202~268文字 (半角英数字のみの場合は、460~612文字) | 12円 |
269~335文字 (半角英数字のみの場合は、613~765文字) | 15円 |
336~402文字 (半角英数字のみの場合は、766~918文字) | 18円 |
403~469文字 (半角英数字のみの場合は、919~1071文字) | 21円 |
470~536文字 (半角英数字のみの場合は、1072~1224文字) | 24円 |
537~603文字 (半角英数字のみの場合は、1225~1377文字) | 27円 |
604~670文字 (半角英数字のみの場合は、1378~1530文字) | 30円 |
文字数が多くなると送信料金も高くなります。
ただ、使用する端末やアプリによって、送信可能な文字数の上限が異なります。
国際のSMS送信料金
国際SMSの料金は、最低100円からです。
送信文字数 | 送信料(税別) |
1~70文字 (半角英数字のみの場合は、1~160文字) | 100円 |
71~134文字 (半角英数字のみの場合は、161~306文字) | 200円 |
135~201文字 (半角英数字のみの場合は、307~459文字) | 300円 |
202~268文字 (半角英数字のみの場合は、460~612文字) | 400円 |
269~335文字 (半角英数字のみの場合は、613~765文字) | 500円 |
336~402文字 (半角英数字のみの場合は、766~918文字) | 600円 |
403~469文字 (半角英数字のみの場合は、919~1071文字) | 700円 |
470~536文字 (半角英数字のみの場合は、1072~1224文字) | 800円 |
537~603文字 (半角英数字のみの場合は、1225~1377文字) | 900円 |
604~670文字 (半角英数字のみの場合は、1378~1530文字) | 1,000円 |
1文字多くなるだけで、100円も料金が高くなってしまいます。
国外でSMSを利用する際は、文字数が多くならないように注意しましょう。
3.UQモバイルでSMSを利用するメリット3つ
「UQモバイルでSMSを使うメリットを知りたい!」という人は、以下3つを参考にしてください。
- アプリなどのログイン時の認証に利用できる
- 電話番号だけでメッセージのやり取りができる
- ブロック機能で国内・国外の事業者からのSMS受信を拒否できる
順番に解説します。
メリット1.アプリなどのログイン時の認証に利用できる
SMSは、さまざまなアプリやサービスの認証手続きや、二段階認証などに利用できるのが特徴です。
たとえば、以下のような場面では、電話番号に紐づいたSMSに認証コードが送られてきます。
- オンラインバンキングにログインするとき
- アプリ内で決済をするとき
- 各種SNSにログインするとき
昨今では、SNSなどを他人に悪用されるケースが増えていることから、本人確認をするために、認証手続きを採用しているアプリが多いです。
安全性を高めるためにも、SMS認証が不可欠なアプリ・サービスは多いです。SMSを利用できる格安SIMは少ないため、UQモバイルのメリットと言えます。
メリット2.電話番号だけでメッセージのやり取りができる
電話番号を知っている相手であれば、誰とでもテキストで連絡を取り合えます。
相手がLINEをやっていなかったりガラケーだったりする場合に重宝する連絡手段です。
メリット3.ブロック機能で国内・国外の事業者からのSMS受信を拒否できる
SMSのブロック機能とは、特定の事業者からのSMS受信を拒否できる機能のことです。
SMSは電話番号を知っている相手であればメッセージを送信できるので、登録したサービスから迷惑メールが届くこともあります。
受信拒否は、以下の方法での設定が可能です。
設定内容 | 国内の送信先 | 海外の送信先 |
受信拒否 | SMS本文に「有効」と入力して、「090-4444-0013」へ送信 | SMS本文に「有効」と入力して、「090-4444-0016」へ送信 |
受信拒否の解除 | SMS本文に「解除」と入力して、「090-4444-0014」へ送信 | SMS本文に「解除」と入力して、「090-4444-0017」へ送信 |
設定内容の確認 | SMS本文に「確認」と入力して、「090-4444-0015」へ送信 | SMS本文に「確認」と入力して、「090-4444-0018」へ送信 |
設定を変更すると、SMSに確認メールが届きます。
※ブロック機能での送信手数料は無料です。
4.UQモバイルでSMSを利用するデメリット3つ
ただ、UQモバイルでSMSを利用するデメリットも3つあります。
- 料金がかかる
- 一度に送信できる文字数に制限がある
- 画像や動画の送信はできない
順番に解説します。
デメリット1.料金がかかる
SMSは、メッセージを送信するだけで料金がかかります。
しかも、文字数が多くなると送信料金も高くなるのがデメリットです。
長文でのやり取り、友達や家族との連絡のやり取りにはLINEなどメッセージアプリを利用する方がお得です。
デメリット2.一度に送信できる文字数に制限がある
SMSは短文での連絡に特化したサービスであるため、既定の文字数を超えての送信はできません。
文字数を超えると、上の画像のように「未配信」と表示されます。
利用している端末やアプリによって送信可能な文字数の上限が異なり、70文字を超えての送信ができない場合もあるので注意しましょう。
デメリット3.画像や動画の送信はできない
SMSは、テキストメッセージを送るためのサービスであるため、画像や動画の送信はできません。
LINEなど他のメッセージアプリに比べると、不便に感じます。
ただ、iPhone同士でのやり取りであれば、「iMessage」で画像や動画、スタンプなどの添付が可能です。
5.SMSが届かない・受信ができない原因と対処法
「SMSが届かない!送れない!」といったトラブルが起きることもあるでしょう。
その際は、以下の3つの原因が考えられます。
- 文字数の制限を超えている
- 受信拒否設定をしている
- 相手もしくは自分が圏外になっている
それぞれの原因の対処法を紹介します。
原因1.文字数の制限を超えている
全角と半角で送信できる文字数が異なり、既定の文字数を超えての送信はできません。
規定の文字数を超えると、「未配信」と表示されます。
対策.文字数が表示される設定をする
SMSは入力している文字数を表示できる機能があるので、以下の手順で設定しておきましょう。
- 「設定」を開く
- 「メッセージ」をタップ
- 「文字数」をオンにする
入力している文字数がわかれば、文字数の制限に引っかかることなくメッセージの送信が可能です。
原因2.受信拒否設定をしている
相手もしくは自分が受信拒否の設定をしている場合、メッセージは送信できません。
初期設定では問題なく受信できるようになっていますが、なにかしらのタイミングで受信拒否が設定されている可能性があります。
対策.受信拒否設定を解除する
- 「設定」を開く
- 「メッセージ」を開く
- 「着信拒否設定」をタップ
- 解除した番号を横にフリック
原因3.相手もしくは自分が圏外になっている
SMSは、契約している回線を使ってメッセージを送信しているため、圏外やWiFi接続での送受信はできません。
対策.WiFi接続を解除、電源のオン・オフをする
WiFi接続になっている場合は、WiFi接続を切ってから送信しましょう。
また、4Gや5Gのエリア内で圏外になっている場合は、一度スマホの電源のオン・オフをしてみると、圏外が解除されます。
補足.各種メッセージアプリとSMSの違い
テキストでやり取りできるメッセージアプリはいくつかあります。
- キャリアメール
- LINE
- +メッセージ
ここでは、上記3つのメッセージアプリとSMSの違いを紹介します。
キャリアのメールアドレスとの違い
キャリアのメールアドレスは、格安SIMが登場する以前までは誰もが所有しており、一般的な連絡手段として使われていました。
そんなキャリアのメールアドレスと、 UQモバイルのSMS の違いを見てみましょう。
UQモバイルのSMS | キャリアのメールアドレス | |
月額料金 | 無料 | 無料 |
送れる相手 | 電話番号を知っている人 | メールアドレスを知っている人 |
文字数の制限 | 最大70文字 | 全角なら最大5,000文字(10000バイト) |
送信料 | 1通あたり3円~30円 | 無料 |
送信内容 | テキストのみ | テキスト・画像・動画など |
キャリアのメールアドレスは、送信時に必要なMB(メガバイト)によって、一度に送信できる文字数に制限があり、最大でおよそ5,000文字の送信が可能です。
文字数が多くなっても料金が高くなることはなく、無料で利用できます。
また、テキストだけではなく、画像や動画などを送信できるのも特徴です。
LINEとの違い
LINEは、今や一般的な連絡手段の一つとして使われており、多くの人がアカウントを所有しています。
LINEとSMSの違いを見ていきましょう。
UQモバイルのSMS | LINE | |
月額料金 | 無料 | 無料 |
送れる相手 | 電話番号を知っている人 | LINEアカウントを知っている人 |
文字数の制限 | 最大70文字 | 最大1万文字 |
送信料 | 1通あたり3円~30円 | 無料 |
送信内容 | テキストのみ | テキスト・画像・動画・スタンプ・位置情報など |
LINEはすべての機能を無料で利用でき、テキストの他にも画像や動画などの送信もできます。
ほぼすべての機能でLINEが上回っていますが、以下の場合にはSMSが重宝されます。
- アプリやサービスの登録時のSMS認証
- ガラケー相手の連絡手段
+メッセージとの違い
+メッセージとは、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリアが、共同で提供しているメッセージアプリのことです。
SMSと+メッセージの違いを見ていきましょう。
UQモバイルのSMS | +メッセージ | |
月額料金 | 無料 | 無料 |
送れる相手 | 電話番号を知っている相手 | +メッセージ同士 |
文字数の制限 | 最大70文字 | 全角なら最大2,730文字 |
送信料 | 1通あたり3円~30円 | データ通信料に加算される |
送信内容 | テキストのみ | テキスト・画像・動画・スタンプ・位置情報など |
SMSと同じように、電話番号だけでメッセージのやり取りができますが、テキスト以外にも写真や動画、スタンプなどを送信できます。
また、既読機能もあるため、メールとLINEのいいとこどりをしているのが特徴です。
ただ、+メッセージ同士でしかやり取りができず、LINEに比べると利用者も少ないので、わざわざ+メッセージを利用するメリットは低いでしょう。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
・電話番号だけでメッセージのやり取りができる
・ブロック機能で国内・国外の事業者からのSMS受信を拒否できる
・一度に送信できる文字数に制限がある
・画像や動画の送信はできない