コストを抑えつつ、安全でおいしい水をたくさん飲みたいですよね。
安全でおいしい水を飲むためには浄水器がおすすめですが、種類によってランニングコストに差があります。
ランニングコストの差を知らずに浄水器を購入すると、無駄な出費をしてしまうかもしれません。
この記事では、日頃から浄水器について研究をしている私が浄水器の種類別のランニングコストと、おいしい水を飲むコスパのよい方法も紹介します。
ろ過の質や交換の手間などを考えると、浄水器が誰にとってもベストな選択肢とは言えません。
本記事を参考に、ランニングコストを抑えつつもおいしい水を飲める手段を学べば、無駄な出費をせずに自分のライフスタイルに合った浄水器を選べますよ。
“ランニングコストを抑えておいしい水を飲みたいあなたへ!”
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より浄水器を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.何がかかる?浄水器のランニングコストの内訳
浄水器を導入するときに発生するコストは、初期費用とランニングコストに分けられます。
浄水器の初期費用は、浄水器本体の購入代と工事費用のことです。
そして、ランニングコストは浄水器を使用している限り継続して支払う必要があるので、その内訳をおさえておくとよいでしょう。
浄水器のランニングコストに含まれるのは、下記の3つです。
- フィルター交換料金
- レンタル料金
- 交換作業費など
浄水器の種類によっては、発生しないランニングコストもあります。
ランニングコストの内容を把握せずに浄水器を導入すると、使用開始後に思いもよらない支払いが発生するかもしれません。
導入前に、下記項目で初期費用とランニングコストについて詳細を確認しておきましょう。
浄水器の初期費用
浄水器を導入する際の初期費用は、大きく分けて本体代と工事費用の2つです。
浄水器の本体価格は種類によって、差があります。
数千円で手軽に買える浄水器もあれば、4〜5万円ほどする浄水器もあり、その性能によって差が出るのです。
予算と目的に合わせて浄水器を選びましょう。
また、蛇口直結型や据え置き型、ボトル型のように自分で取り付けができる浄水器は工事費用がかかりません。
浄水器の種類別の詳細の費用については、本記事の中盤で解説します。
コスト1.フィルター交換料金
フィルター交換料金は浄水器の種類やろ過の質によって大きく変わりますが、月に1,000円〜2,000円ほどのランニングコストが発生します。
フィルターは水をろ過するという重要な役割がありますが、永久に同じものを使うことはできません。
消耗品でもあるので、定期的に交換をしないとろ過性能は落ちてしまうのです。
フィルターの交換頻度は数ヶ月に一度というパターンが多く、値段は浄水器の種類やろ過の質によって大きく変わります。
フィルターの交換料金と交換頻度については、欲しい浄水器を見つけたときに必ず確認しておきましょう。
コスト2.レンタル料金
浄水器のレンタル料の金額としては、1,000円以下のものから1,500円前後のものまで、さまざまです。
レンタルの場合は毎月レンタル料金が発生するため、ランニングコストとして考える必要があるでしょう。
浄水器は購入することが多いですが、レンタルできる浄水器も増えています。
レンタルになると、初期費用である本体購入費を抑えることができるのがメリットです。
しかし、初期費用が抑えられる一方で、月々のレンタル料金が発生します。
レンタル料金も機種や性能によって変わりますので、月々の負担を考えて浄水器を導入しましょう。
コスト3.交換作業費など
浄水器の種類によって異なりますが、交換作業費は2万円前後です。
浄水器の種類によっては、劣化に伴い本体を交換する必要があります。
そのときに発生するのが、交換作業費です。
自分で簡単に交換できる浄水器もあれば、専門業者に依頼し、工事をして交換する機種もあります。
交換作業費は、ランニングコストとして忘れやすい項目になるので、浄水器を導入する前に検討しておきましょう。
2.ランニングコストが安いのはどれ?6つの浄水器で徹底検証
浄水器のランニングコストは、浄水器の種類によって大きく変わります。
機種や種類により、フィルターの質やレンタル料金に差があるからです。
ここでは、下記6つの浄水器のランニングコストを紹介します。
- 蛇口直結型
- 蛇口一体型
- 据え置き型
- ビルトイン型
- ボトル型
- ポット型
機種や種類によるランニングコストを把握して、自分の目的や予算に合った浄水器を選択しましょう。
種類1.蛇口直結型
蛇口直結型の浄水器は蛇口にそのまま装着するタイプの浄水器なので、自分で簡単に取り付けることができます。
蛇口直結型でおすすめの機種は、三菱ケミカル・クリンスイ株式会社が販売しているCGシリーズクリンスイCG104です。
初期費用は、本体代の4,400円のみで、工事費はかかりません。
ランニングコストであるフィルター代は、1ヶ月で考えると約830円となります。
蛇口直結型の浄水器CGシリーズクリンスイCG104の初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 本体代4,400円のみ |
ランニングコスト | フィルター代2,500円(3ヶ月に1回) |
蛇口直結型浄水器のなかでも、本体が5,000円以下で、フィルター代も比較的安価なため、ランニングコストを抑えることができるでしょう。
また、活性炭と中空糸膜フィルターを採用しており、残留塩素によるカルキ臭や水道管の劣化による赤錆を取り除くので、浄水機能も確かです。
種類2.蛇口一体型
蛇口一体型の浄水器は、蛇口の中に浄水フィルターが内臓されているタイプの浄水器です。
取り付けは、蛇口そのものを変える必要があるので、基本的に工事が必要になります。
蛇口一体型でおすすめの機種は、タカギが販売しているクリーンシリーズJL307MNです。
初期費用は、本体代が36,850円と工事費用が1〜2万円かかります。
蛇口一体型の浄水器クリーンシリーズJL307MNの初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 本体代36,850円+工事費約1〜2万円 |
ランニングコスト | フィルター代3,520円(3~4人使用で、3ヶ月に1回) |
本体代込の工事費用となっていることが多く、業者によって前後しますので、実際に依頼する際はよく確認をしましょう。
また、フィルター交換は、家族の人数によって交換時期目安が変動します。
3~4人の家族で3ヶ月に1回フィルター交換をおこないますので、1ヶ月で考えると約1,170円のコストがかかるでしょう。
タカギは、蛇口一体型浄水器を豊富に取り揃えており、そのなかでもJL307MNは一番オーソドックスなタイプなので、蛇口一体型を初めて使う人におすすめです。
種類3.据え置き型
据え置き型は、水道の近くに置いて使用する浄水器です。
水道の蛇口にホースを繋いで使用します。
浄水器本体をシンク周りに置くだけの据え置き型なので、工事は必要ありませんが、蛇口とホースを繋ぐ作業を自分でしなければなりません。
おすすめの据え置き型の浄水器は、クリンスイSuperSTXSSX880です。
初期費用は、本体代の44,000円と少し高めですが、工事費はかかりません。
据え置き型の浄水器クリンスイSuperSTXSSX880の初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 本体代44,000円 |
ランニングコスト | フィルター代13,750円(1年に1回) |
家庭用品品質表示法で定められた除去対象13物質と、 浄水器協会で定められた除去対象2物質も除去できる高機能な浄水器です。
よって、フィルター代も13,750円と高額ですが、1ヶ月にかかるのは約1,140円となります。
優れた機能を持ち合わせながら、フィルター交換が1年に1回でよいのでランニングコストが抑えられる点が魅力です。
種類4.ビルトイン型
ビルトイン型は、シンクの中に本体を設置するタイプの浄水器です。
シンクの中にフィルターが搭載された本体を設置して、そこに水が通ってろ過されます。
おすすめのビルトイン型の浄水器は、クリンスイアンダーシンクタイプ複合水栓F904C1です。
初期費用は、本体代の97,900円と工事費がかかります。
ビルトイン型の浄水器クリンスイアンダーシンクタイプ複合水栓F904C1の初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 本体代97,900円+工事費約1.2~2万円 |
ランニングコスト | フィルター代17,050円(1年に1回) |
1年に1回交換が必要なフィルターは17,050円と少し値段が高めですね。
しかし、1ヶ月で考えると約1,420円ですので、蛇口直結型や据え置き型のランニングコストと比較しても大きな差はありません。
スタイリッシュなデザインが目を引くF904C1は、ハンドシャワーもついており、使い勝手のよさもポイントです。
種類5.ボトル型
ボトル型は、水筒のように持ち運べるタイプの浄水器です。
水道水をボトルに入れて、フィルターを通して浄水した水を飲めます。
ボトル型でおすすめの浄水器は、ブリタのアクティブです。
ボトル型の浄水器ブリタのアクティブの初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 約2,000~2,400円のみ |
ランニングコスト | フィルター代約733~799円(4週間に1回) |
本体はAmazonや楽天などの通信販売サイトで購入が可能で、値段もショップによって異なります。
また、3個セットのフィルターも販売店によって価格にばらつきがあるため、1ヶ月のコストはだいたい800円程度と考えておくとよいでしょう。
初期費用、ランニングコストはともに安いですが、ボトルの容量が600mlと少ないので、たくさん浄水を飲みたい人には不向きかもしれません。
外出専用の浄水器として考えるとよいですね。
種類6.ポット型
ポット型は、ポットに入れた水をフィルターを通して浄水するタイプの浄水器です。
水道水をポットに入れて保管し、飲みたいときにコップに注いで飲水できます。
ポット型浄水器でおすすめなのは、グッドデザイン賞を受賞しているブリタのスタイルです。
本体代と、フィルター代、ともに販売店によって値段にばらつきがあります。
ポット型の浄水器ブリタのスタイルの初期費用とランニングコストは以下のとおりです。
値段 | |
初期費用 | 本体代約3,270円~4,378円のみ |
ランニングコスト | フィルター代約1,000~1,239円(4週間に1回) |
1回に2.4Lを入れて保存ができるので、食卓で使うのにちょうどよい量でしょう。
ランニングコストは安いですが、水を入れるボトルを洗浄する必要がありますので、少々手間に感じるかもしれません。
3.どこを見る?浄水器のランニングコストを比較するポイント
次に、浄水器を選ぶ際に、ランニングコストのなかで比較すべき点について紹介します。
浄水器のランニングコストを比較する際のポイントは、以下の2つです。
- 自分に必要なフィルター性能を選ぶ
- 本体価格の安さを重視しない
自分の目的に合わない浄水器を選んでしまうと、浄水器を変更しなければならず、手間とコストがかかるかもしれません。
そうならないためにも、購入する前から比較するべきポイントを理解しておきましょう。
ポイント1.自分に必要なフィルター性能を選ぶ
フィルター性能によって、そのコストは変わってきますので自分が求めるフィルターを選びましょう。
たとえば、同じ蛇口一体型浄水器であるタカギ クリーンシリーズJL307MNのフィルターでも浄水力が違うと、下表のようにコストが異なるのです。
除去物質 | 16+2物質 | 16物質 | 7物質 |
フィルター価格 | 4,730円 | 4,070円 | 3,520円 |
浄水器のランニングコストを比較する際は、フィルター代を必ず確認しましょう。
浄水器のランニングコストは、フィルター代が大部分を占めます。
多くの不純物を除去できる高性能のフィルターであればその分値段は高いです。
また、交換時期が短いフィルターを選んでも年間のランニングコストは高くなってしまいます。
自分がどの程度のフィルター性能を求めるかを意識して選びましょう。
カルキ臭を抑える程度であれば、安いフィルターで問題ありません。
しかし、子どもや健康のために除去物質が多く、高い浄水性能を求めるのであれば、ランニングコストは高くなります。
ポイント2.本体価格の安さを重視しすぎない
浄水器を購入する際には、本体価格の安さだけを重視しすぎてはいけません。
たとえ、本体価格が安くても、ランニングコストが高くなることもあるからです。
反対に、本体価格は高いけど、ランニングコストは安いものもあります。
本体価格とランニングコストの両方を考慮した上で浄水器を選ぶように心掛けてください。
本体価格とともに、取り付けの工事費も考慮しておきましょう。
4.浄水器よりもおすすめ!ウォータースタンドとは
おいしい水を飲むためのツールである浄水器は、ウォーターサーバーに比べるとランニングコストは安いです。
しかし、安い反面、フィルター交換などの手間やろ過の性能に疑問が残るなど注意点もあります。
そこで、浄水器より手間がかからず、浄水機能が高いのが水道直結型のウォータースタンドです。
ここでは、浄水器よりもウォータースタンドをおすすめする理由を紹介します。
ウォータースタンドは浄水器とウォーターサーバーのいいとこ取りをしている機種なので、ぜひ、選択肢の1つに加えてくださいね。
特徴1.ろ過の性能が高い
水道直結型のウォータースタンドは、ろ過性能が非常に高いです。
アメリカのNASAの技術を使用したナノトラップフィルターとほか2つのフィルターを使い、合計3つのフィルターを搭載しています。
これにより、JISが定める除去物質であるクロロホルムやトリハロメタンなどの17項目と、浄水器協会が定める除去物質3項目を除去できるほどの高い浄水能力を持っているのです。
このろ過性能は、浄水フィルターのなかでもトップレベルの性能であり、天然ココナッツ由来の活性炭フィルターで飲み心地も整えています。
子どもに安心しておいしい水を飲ませたい人や、身体によいものを使いたい人は、ぜひ導入を検討してみてください。
特徴2.フィルター交換の手間がいらない
ウォータースタンドは、自分でフィルター交換をする必要がありません。
半年に一度、専門スタッフが訪問して、フィルター交換を行ってくれるからです。
さらに、本体各部分の状態確認や修理対応などのメンテナンスも実施してくれます。
故障した際の対応や経年劣化での交換もアフターサービスで対応しているので、いつまでも安心して使用できるのも魅力です。
特徴3.冷水や温水を使用できる
基本的に浄水器は、冷水や温水を使い分けることはできません。
その点、水道直結型のウォータースタンドは、いつでも温水と冷水を切り替えて使用することができます。
すぐに温かいコーヒーを淹れることもできますし、暑い夏には冷蔵庫であらかじめ冷やしておかなくても、その場で冷たい水を飲むことができます。
赤ちゃんのミルクを作るときもお湯を沸かす手間も減るので、夜中でもすぐに作れるでしょう。
一度この便利さを知ると、電気ケトルでお湯を沸かしていた時間がもったいないと感じますよ。
ウォータースタンドの詳細を知りたい人は、下記ページにて確認してくださいね。
まとめ
浄水器のランニングコストについて解説しました。
浄水器のランニングコストは、同じようにきれいな水が飲めるウォーターサーバーよりは安いでしょう。
しかし、ろ過の質やフィルター交換の手間があるため、コストに見合わない場合もあります。
そのようなときは、ウォータースタンドがおすすめです。
一度設置すると、自身でフィルターを交換する手間もかからず、ろ過能力も非常に高いため、手間ひまかけずにおいしい水をたくさん飲むことができます。
ぜひ、検討してみてくださいね。