普段の生活に欠かせない水を安全でおいしく楽しむためには、浄水器やウォーターサーバーを導入するという方法を思いつくと思います。
しかし、両者の特徴や違いが分かりにくいので、どちらを使えばよいのか迷ってしまいますよね。
浄水器とウォーターサーバーは似ているようで違っており、安全でおいしい水を飲むためにはどちらも非常に優秀なツールですが、デメリットもあります。
そのため、併用したり、ペットボトルの水を使ったりするよりも、それぞれの特徴を理解して自分の生活スタイルに合っているものを導入するのがおすすめです。
この記事では浄水器とウォーターサーバーについて日頃から調査している著者が両者の特徴、費用、メンテナンス方法、サイズを比較して紹介します。
生活スタイルに合わないものを導入をして損をしないよう、記事で詳細を確認し、お得にきれいな水を楽しみましょう。
どの浄水器・ウォーターサーバーを選ぶか迷っている人は『【2023年最新】プロが選ぶおすすめの浄水器10選|選ぶポイントや種類を徹底解説』もチェックしてみてください。
- 自分に合った製品を選ぶポイント
- プロが選ぶほどのおすすめの製品
以上の内容が知りたい人はぜひ参考にしてください。
1.知っておこう!浄水器とウォーターサーバーの特徴
浄水器とウォーターサーバーは、きれいでおいしい水を飲める点は同じです。
しかし、浄水器とウォーターサーバーは、それぞれ設置のしやすさや手入れにかかる時間、費用、機能など違いは多く、それぞれ人によって向き不向きがあります。
両者に何を求めるかによって、どちらがおすすめなのか変わってくるでしょう。
まずは、浄水器とウォーターサーバーの特徴とメリットやデメリットを確認して、自分にどちらが合いそうか、そのイメージを持っておくことが大切です。
具体的な費用や手間を細かく確認する前に、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
浄水器の特徴
浄水器の特徴は以下のとおりです。
- 普段使っている水道水をフィルターに通して塩素や不純物を取り除く
- 蛇口に取り付けるものが主流だが、より、ろ過能力が高いアンダーシンク型やカウンタートップ型などの種類もある
浄水器の基本的な機能は、水道水の塩素や不純物を取り除くことです。
また、種類によって浄水力が異なります。
メリット・デメリットも見てみましょう。
メリット | デメリット |
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水道水は地域にもよりますが1リットルあたり約0.2円なので、ペットボトルの水やウォーターサーバーの水と比べてもかなり安くなります。
浄水器は水道水をろ過して使う仕組みで、水道水に残っているわずかなゴミや、カルキ臭のもととなる塩素を除去した水を楽しむことができます。
また、製品は多種多様なため、ろ過性能や費用などに応じて自分のニーズに合ったものを手軽に購入することが可能です。
費用は安く、手軽に設置できる反面メンテナンスやカートリッジ交換などの手間はあるというポイントを押さえて検討しましょう。
ウォーターサーバーの特徴
ウォーターサーバーの特徴は、以下のとおりです。
- 冷水・温水も使うことができる
- 水道水ではなく宅配される専用の水サーバーに取り付けてを使う
- 水の種類を選ぶことができる
ウォーターサーバーは浄水器のように水道水を使うのではなく、専用の水を使用します。
浄水されていることはもちろん、好みによってミネラル成分が豊富な水も選択できるのです。
メリット | デメリット |
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ウォーターサーバーは配達される水をサーバーに取り付けて使用します。
配達される水はミネラルウォーターか、RO膜を使って水分子以外のすべてを除去したRO水のどちらかを選択可能です。
ミネラルウォーターには、さまざまな種類があるので、事前に確認してからどちらを使うか決めるとよいでしょう。
浄水器とは反対に、維持費はかかりますがメンテナンスの手間がなく、さまざまな機能もついているのがウォーターサーバーです。
それぞれの特徴をつかんだら、次からは細かく具体的な違いを確認していきましょう。
2.コスト面は?浄水器とウォーターサーバーにかかる費用
一般的には初期費用は浄水器のほうが高く、ランニングコストはウォーターサーバーのほうが高くなる傾向にあります。
なぜなら、浄水器は購入後カートリッジ代が数カ月に1回かかる程度ですが、ウォーターサーバーは毎月サーバーのレンタル代やボトル代が必要だからです。
浄水器とウォーターサーバーのどちらを使うか決めるには、そうした費用面の比較は欠かせません。
せっかく使用するのであれば、コストパフォーマンス(コスパ)のよいほうを選びたいですよね。
浄水器のほうが長い目で見ると安いというイメージを持つ人も多いと思いますが、実際どのくらいの差があるのかそれぞれ確認しましょう。
浄水器の場合
浄水器にかかる費用は以下のとおりです。
種類 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 数千円~ |
水の代金 | 1Lあたり0.24円 |
カートリッジ代 | 2,500円程度~ |
電気代 | 無料 |
レンタル代 | 無料 |
※上記金額は全て税込金額です。
浄水器は初期費用こそかかりますが、最安値ならば2,000円程度で購入することが可能です。
カートリッジは浄水器によって交換頻度も値段もまちまちですので、浄水器を購入する際はカートリッジの交換時期と値段を確認をしましょう。
また、水道水をろ過して使う仕組みなので、電気代やレンタル代金などもかかりません。
一度導入してしまえば、カートリッジ代だけを気にすればよいのは非常に魅力的ですね。
ウォーターサーバーの場合
ウォーターサーバーの費用を下表にまとめました。
種類 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 無料~10,000円程度 |
水の代金 | 12Lあたり2,000円~3,000円程度 |
電気代 | 400円~1,400円程度(月々) |
レンタル代 | 無料~5,000円程度 |
※上記金額は全て税込金額です。
ウォーターサーバーは初期費用がかかるものもありますが、基本的には無料の場合がほとんどです。
その代わりに月々のレンタル代や電気代などのランニングコストがかかるので、長期的には浄水器よりも費用が高くなってしまうことが多い点は気をつけなければなりません。
しかし、冷水だけでなく温水も使えたり、自動除菌機能がついていたりとメリットも多いです。
どこを重視するかによって、浄水器とウォーターサーバーのどちらを導入するのがよいかが変わってきますね。
3.どちらが手軽?浄水器とウォーターサーバーの導入やメンテナンス方法
浄水器は基本的には自分で取り付けが可能なので、すぐに使えます。
また、ウォーターサーバーの設置は有料で業者におこなってもらうこともできますが、自分で設置する場合がほとんどです。
しかし、浄水器とウォーターサーバーでは取るスペースも違いますし、導入のときだけでなく、日々のメンテナンス面でも違いがあります。
日々の掃除・メンテナンスがまったく苦にならない人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
どちらもメンテナンスは必要なのですが、その頻度やメンテナンス方法に大きな違いがあります。
それぞれ確認しておきましょう。
浄水器の導入やメンテナンス方法
浄水器の特徴でも触れたように、浄水器にはタイプ別に多様な製品があるので、それぞれ導入の手間は異なります。
しかし、一般的な蛇口直結型の浄水器は水道に取り付けるだけですぐに使えます。
さらに、ビルトイン型の浄水器も、慣れている人であれば1~1.5時間程度で自分で取り付けることも可能です。
上記のように導入にはたいした手間と時間はかからず便利ですが、メンテナンスには労力を要します。
浄水器の掃除は基本的には毎日やることが推奨されており、長い間掃除を怠ると、水あかや異臭が発生してしまうこともあります。
さらに、ろ過をおこなうために大事な部品であるカートリッジの交換作業も必要です。
交換時期は種類によって異なりますが、短いものだと2~4か月程度に1回は交換しなければなりません。
ウォーターサーバーの導入やメンテナンス方法
ウォーターサーバーの導入には、スペースを確保するという手間と業者の搬入を待つという時間がかかります。
ウォーターサーバーの設置は基本的に自分でおこない、業者が代行する場合は有料の場合がほとんどです。
また、申し込みしてから実際に家に来てくれるまでに時間がかかるので、すぐに使えるというわけではありません。
そして、注文したウォーターサーバーが入るだけのスペースを確保しておかなければならない点にも注意する必要があります。
しかし、メンテナンスや、急な故障はスタッフが対応してくれるためもしものときも心配しなくてよい点は魅力的です。
4.設置場所は?浄水器とウォーターサーバーのサイズやデザイン
サイズについては、浄水器のほうがウォーターサーバーと比べて小さいことが多いです。
しかし、デザイン面ではウォーターサーバーのほうがよいと感じる人もいるでしょう。
サイズやデザインのよい、悪いは個人の都合や好みによりますし、それだけに重要視する人も多いと思います。
ここでは浄水器とウォーターサーバー、それぞれのサイズやデザイン面に関してまとめたので、参考にしてみてください。
浄水器のサイズやデザイン
浄水器は基本的に水道にそのまま設置するので、サイズを考えて設置スペースを気にする必要はあまりないでしょう。
デザインに関しては、以下の6つのタイプにより異なります。
- 蛇口直結型
- ポット型
- ボトル型
- 据え置き型
- ビルトイン型
- 蛇口一体型
一般的な蛇口直結型であればそのまま蛇口に付けるだけなので、そこまでインテリアに影響を与えることはない場合が多いです。
インテリアに影響を与えるのは、シンクの脇などに設置する据え置き型です。
しかし、好みで選べるようにおしゃれなデザインのものが販売されているので確認してみてください。
きちんとデザイン面にも気を配ってくれているのは嬉しいですね。
浄水器を導入する場合は、どのタイプのものにするか決めたうえで、好みに合うデザインのものを探すとよいでしょう。
ウォーターサーバーのサイズやデザイン
ウォーターサーバーには下記の2種類があります。
卓上タイプ | 床置きタイプ | |
高さ | 50~80cm程度 | 100~130cm程度 |
奥行 | 15~20cm程度 | 30~35cm程度 |
特徴 | 机やラックの上に設置して使用できるコンパクトサイズ。 | 安定感があり、土台不要で直接床に置ける |
それぞれに豊富なデザインが用意されているので、どちらを選んでもデザインの面で不自由することはありません。
自分の家のスペースを考慮して、どちらのタイプを選ぶかをしっかり判断しましょう。
5.浄水器とウォーターサーバーのハイブリット!ウォータースタンドとは
(画像引用元:ウォータースタンド公式サイトより)
ここまで浄水器とウォーターサーバーの違いについてまとめてきましたが、実は、きれいな水を楽しむには水道直結型のウォータースタンドを導入するという選択肢もあります。
ウォータースタンドの特徴は以下のとおりです。
- サーバーに水道水を引き込んでタンクに貯めるので使うのは水道水
- 冷水・温水を使える
- 費用は月額制のレンタル代のみ
- 小型のものが多く、スペースをあまりとらない
水道水を使い、かかる費用もレンタル代のみなのでかなりお手軽ですよね。
たとえば、人気機種であるウォータースタンド「ネオ」は月額3,850円でメンテナンスやトラブル対応もスタッフがおこなってくれます。
冷水・温水も使用可能なのでまさにウォーターサーバーと浄水器のいいとこ取りと言えるでしょう。
浄水器とウォーターサーバーはそれぞれにメリット・デメリットがあり、それらをしっかりと考慮して自分にどちらが合うか見極める必要があります。
しかし、それぞれよいところが多いのでどちらを選ぶかどうしても迷ってしまったり、あるいはどちらもピンとこなかったりする人もいると思います。
そのような人にこそ、ウォータースタンドという選択肢を検討するのがおすすめです。
ウォータースタンドにも興味がわいた人は、以下の記事をぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
この記事では浄水器とウォーターサーバーの違いを比較し検討してきました。
その結果、どちらが明確によい、悪いということはなく、あくまでそれぞれに向いている人がいるということが分かりましたね。
普段から家庭で使う「水」はとても大切なものなので、導入を考えている人は、もう一度、この記事の内容を参考にしてよく検討してみてください。