
ポケットWiFiを選ぶ際には料金やデータ量にばかり目がいきますが、実は「解約のしやすさ」もチェックするべきなんです。
よくあるポケットWiFiの比較サイトでは、契約期間まるまる使う前提で料金の比較をし、「これが一番安い」「これがおすすめ」と主張しています。
ですがそもそも、契約期間中ずっと使い続けるかどうかは分からないですよね。
なので、「欲しいものが発売されたから変えたい」「もう必要ないから解約したい」と思ったときのために、解約しやすいポケットWiFiを選ぶのはおすすめです。
この記事では、ただ解約金が安い・解約金なしのポケットWiFiを紹介するだけではなく、解約金を含む使用期間内のトータルコストという視点から「解約しやすいポケットWiFi」を忖度なしで比較していきます!
目次
1.結論!解約しやすいポケットWiFiはこれ
まず結論から言うと、「解約しやすいポケットWiFi」とは、以下のものが当てはまります。
- FUJI WiFi:解約金0円、使用期間3ヶ月〜3年間いつ解約しても全ポケットWiFiの中でトップクラスの安さ
- WiMAX GMOとくとくBB:解約金は高い(最大19,000円)が、13ヶ月目に解約すると実はとってもおトク。総合的におすすめできる
これをみて「解約金のないFUJI WiFiがおすすめな理由はわかるけど、解約金があるWiMAXはなんでおすすめなの?」と思いませんか?
あまり注目されていませんが、実は「解約金がない=解約しやすい」とは必ずしも言えないのです。
このように言い切れるのは理由があるので、しっかり解説していきますね。
2.解約しやすいポケットWiFiは「トータルコスト」が安い
まず理解しておきたいのは、解約しやすいポケットWiFiとは、解約までのトータルコストが安いポケットWiFiのことです。
解約のしやすさを正しくチェックするためには「縛りがあるポケットWiFiは解約しにくい」と決めつけてはいけません。
なぜなら、縛りがあっても解約金さえ支払えばいつでも解約できるからです。
WiMAX GMOとくとくBB |
ハッピーWiFi | |
端末の返却 | 不要 | 必要 |
契約縛り | 3年 | なし |
解約金 | 19,000円 | なし |
1年目までのトータルコスト | 44,416円 | 59,480円 |
たとえば「WiMAX GMOとくとくBB」は解約金19,000円、ハッピーWiFiは解約金のないポケットWiFiであり、一般的には解約金のないハッピーWiFiの方が「解約しやすい」と説明されています。
しかし1年間使って解約した場合は、解約金を含めたトータルコストで「WiMAX GMOとくとくBB」の方がおトクなんです。
つまり解約金を払って解約したとしても、トータルコストが安いポケットWiFiなら「解約しやすいポケットWiFi」だと言えます!
なので以下2つの料金を、使用期間ごとに比較していけば真に解約しやすいポケットWiFiが見えてきます。
- 縛りなしのポケットWiFiのトータルコスト
- 縛りありのポケットWiFiの解約金を含むトータルコスト
※拡大表示は(こちら)
まず、ポケットWiFi38サービスのトータルコストを忖度なしで比較しました!
※トータルコスト:初期費用(初月の月額料金+事務手数料+端末代)+月額料金×使用期間+解約金
※初月の月額料金:月額料金÷2(日割りの場合がほとんどだから一律で÷2に設定)
※キャシュバックもトータルコストに含む
その結果から、使用期間ごとでトータルコストが安い=「解約しやすいポケットWiFi」を上位から順にランキング形式で紹介していきます!
2021年1月現在の受付状況
現在、クラウドSIMを使ったデータ容量が完全無制限のポケットWiFiで様々なトラブルが起こっています。
大規模な通信障害を起こした「どんなときもWiFi」をはじめ、以下のポケットWiFiでは新規受付を停止しています。くわしくはポケットWiFi業界激変!2021年1月に選ぶべきはこの一択を参考にしてください。
・どんなときもWiFi
・ギガゴリWiFiワールドプラン
・めっちゃWiFi
・クラウドWiFi東京
・hy-fy
・よくばりWiFi
・STAR WiFi
・J WiFi
・510WiFi
・ウィービーWiFi
・大容量WiFi
・NEXT mobile
3ヶ月で解約する場合
順位 | サービス | 契約縛り | トータルコスト |
1位 | 縛りなしWiFi | なし | 12,550円 |
2位 | FUJI WiFi(30GB) | なし | 13,850円 |
3位 | FUJI WiFi(50GB) | なし | 14,900円 |
4位 | FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
なし | 17,100円 |
5位 | FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
なし | 18,150円 |
契約から3ヶ月で「もうポケットWiFiは必要ない」「新しく出たものに乗り換えたい」などの理由で解約する場合、上記の5つをチェックしましょう。
※デポコミコース:契約時にデポジット代(5,000円)を支払うことで月額料金が安くなるコース。デポジットは12ヶ月後に返金される。
半年(6ヶ月)で解約する場合
順位 | サービス | 契約縛り | トータルコスト |
1位 | 縛りなしWiFi | なし | 22,450円 |
2位 | FUJI WiFi(30GB) | なし | 23,150円 |
3位 | FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
なし | 24,900円 |
4位 | FUJI WiFi(50GB) | なし | 25,100円 |
5位 | FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
なし | 26,850円 |
半年で解約する場合も、3ヶ月のランキングとほとんど変わりません。
縛りなしWiFiはおすすめしない
半年以内の解約なら縛りなしWiFiがもっともおトクですが、以下3つの注意点があるのでおすすめしません。
- 過剰請求のトラブルが頻繁に起こっている
- 過去、使えるデータ容量が勝手に減らされた
- 速度が遅い
縛りなしWiFiは、安心・快適に使えないので、FUJI WiFiをおすすめします。
※くわしく知りたい人は、縛りなしWiFiはおすすめしない!評判からわかった3つの注意点を参考にしてください。
1年で解約する場合
順位 | サービス名 | 契約縛り | トータルコスト |
1位 | FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
なし | 38,100円 |
2位 | FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
なし | 42,150円 |
3位 | WiMAX GMOとくとくBB |
3年 | 44,416円 |
4位 | FUJI WiFi(30GB) | なし | 44,850円 |
5位 | 縛りなしWiFi | なし | 45,550円 |
1年使って解約する場合は、WiMAX GMOとくとくBBが、解約しやすいサービスとしてランクインしています。
GMOとくとくBBでは、高額なキャッシュバックを、契約から12ヶ月目に受け取ることができます。
解約金(19,000円)を支払ってもキャッシュバック(28,500円)があるため、縛り(3年)があっても解約のしやすいポケットWiFiの一例です。
2年で解約する場合
順位 | サービス名 | 契約縛り | トータルコスト |
1位 | FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
なし | 71,900円 |
2位 | FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
なし | 76,950円 |
3位 | nuro mobile | 1年 | 79,900円 |
4位 | FUJI WiFi(30GB) | なし | 85,150円 |
5位 | 縛りなしWiFi | なし | 85,150円 |
2年使った場合のランキングは上記の表のようになります。
nuro mobileがランクインしていますが、使えるデータ容量が月間13GBしかないので、30GB・50GB使えるFUJI WiFiと比べるとコスパが悪いです。
3年で解約する場合
順位 | サービス名 | 契約縛り | トータルコスト |
1位 | FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
なし | 105,700円 |
2位 | FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
なし | 111,750円 |
3位 | nuro mobile | 1年 | 112,300円 |
4位 | 縛りなしWiFi | なし | 124,750円 |
5位 | FUJI WiFi(30GB) | なし | 125,450円 |
最下位 | SoftBank | 2年 | 314,000円 |
3年間使い続けて解約した場合は、このような結果となりました。3ヶ月〜3年まで、FUJI WiFiがもっとも解約しやすいサービスであることがわかります。
そして、最下位(=トータルコストが一番高い)のSoftBankとFUJI WiFi(30GB)との差額は約20万円です。
「解約のしやすさ」をしっかりと比較してから選ばないと、思い通りのタイミングで解約しづらく、後悔することになるかもしれないということを覚えておいて下さい!
3.縛りのないポケットWiFiの2つのデメリット
先ほどのトータルコストランキングでは、契約期間縛りのないポケットWiFiが上位に入っていましたね。
たしかに、契約期間の縛りがないことはメリットであり「解約のしやすさ」にも大きく関係します。
ですが、縛りのないポケットWiFiは「解約のしやすさ」以外の要素で、無視できない以下2つのデメリットがあるんです!
- 端末はレンタル
- 契約期間次第では、あまりお得にならない
ひとつずつ解説していきますね。
デメリット1.端末はレンタル
縛りのないポケットWiFiのうち「Y!mobile」以外はすべて端末がレンタルとなっているため、解約時には返却が必要です。
端末がレンタルだと、以下2つの注意点があります
- 返却の手間がかかる
- 壊してしまうと高額な損害代が請求される
返却の手間がかかる
レンタル端末は解約の際、指定された住所に返送しなければなりません。
端末が無料でプレゼントされるGMOとくとくBBなどと比べると、手続きの手間がかかってしまいます。
壊してしまうと高額な損害代が請求される
さらにレンタル品なので、壊してしまうと「機器損害代」として高額な料金を請求されてしまいます。
たとえば「FUJI WiFi」は、端末を破損・水没してしまうと20,000円の機器損害代が発生してしまいます。
安心サポートプラン(250円/月)という保証プランに加入すれば損害代は0円になりますが、年間で3,000円がトータルコストにプラスされるので、注意してください。
※Y!mobileはレンタル端末ではない代わりに、端末代として10,800円の初期費用がかかります。トータルコストで見てもかなり高額なのでおトクとは言えません。
縛りのない代わりに「機器損害代+サポートプラン」で高額になってしまうことがあり、壊さないように慎重に使い、解約時には決められた住所に端末を返却しなければならないのはストレスだと言えます。
デメリット2.契約期間次第では、あまりおトクにならない
3ヶ月〜1年ほどしか使わないのなら、縛りのないポケットWiFiはかなりおトクで解約がしやすいとわかったと思います。
ですが2年〜3年など、長期間の利用をすればするほど、どんどんおトク度は低くなっていきます。
これは、「契約期間縛りのあるポケットWiFi」が、解約金を高く設定している代わりに月額料金を安く設定していたり、長期利用者にはキャッシュバックをしているからなんです。
そもそも契約更新のタイミングに解約すると解約金はかからないので、トータルコストで見ると、1年・2年と決められた契約期間ずっと使い続けた場合には安く済むんです。
ポケットWiFiの運営会社としてはユーザーに長く使ってもらった方が単純に儲かるので当たり前とも言えますね。
なので契約前には、自分が本当に短期間しか使わないのかどうかを、しっかり確認しておきましょう。
4.おすすめはこの2つだけ!
まとめると、解約しやすいサービスが欲しい場合、以下のように選ぶのがおすすめです。
- 解約のしやすさを最重視する人:FUJI WiFi
- 総合的にいいものが欲しい人:WiMAX GMOとくとくBB
解約のしやすさを最重視するなら:FUJI WiFi
なんども名前が出てきたFUJI WiFiですが、あくまでも「解約のしやすさ」を重視したい人には一番オススメのポケットWiFiとなっています。
3ヶ月〜3年のどのタイミングで解約しても、トータルコストが圧倒的に安いというのが特徴です。
トータルコスト | 3ヶ月 | 半年 | 1年 | 2年 | 3年 |
FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
18,150円 | 26,850円 | 42,150円 | 76,950円 | 111,750円 |
FUJI WiFi(50GB) | 14,900円 | 25,100円 | 48,900円 | 89,700円 | 130,500円 |
FUJI WiFi(30GB) デポコミコース |
17,100円 | 24,900円 | 38,100円 | 71,900円 | 105,700円 |
FUJI WiFi(30GB) | 13,850円 | 23,150円 | 44,850円 | 85,150円 | 125,450円 |
ですが、「データ容量が50・30GBと少ない」「端末がレンタル」などのデメリットがあるので、総合的にオススメできるという訳ではないんです。
これらのデメリットに目をつむれる人は、解約のしやすい「FUJI WiFi」を使うという選択はアリだと言えるでしょう!
料金プランの選び方
FUJI WiFiの料金プランは、あなたの使い方に合わせて、以下のように選ぶとおトクです。
- 30〜50GB使う+1年以上使う:50GBプラン(デポコミコース)
- 30〜50GB使う+1年未満の利用:50GBプラン
- 30GB未満+1年以上使う:30GBプラン(デポコミコース)
- 30GB未満+1年未満の利用:30GBプラン
迷った場合は、50GBプラン(デポコミコース)をおすすめします。
※FUJI WiFiについてくわしく知りたい人は、実はおトク!FUJI WiFiのメリットと、評判から分かった注意点を参考にしてください。
総合的にいいものが欲しいなら:WiMAX GMOとくとくBB
GMOとくとくBBは、解約金があっても、元々の料金が安く、かつ高額なキャッシュバックがあるため比較的解約しやすいポケットWiFiです。
そのうえ、データ容量が無制限で使えるのでかなりおすすめできます。
さすがに「解約のしやすさ」だけで言えば「FUJI WiFi」には劣りますが、端末は無料でプレゼントですし3年間使った場合だと実はそんなに変わらないんです。
3年目までのトータルコスト | |
FUJI WiFi(50GB) デポコミコース |
111,750円 |
WiMAX GMOとくとくBB | 132,728円 |
GMOとくとくBBとFUJI WiFiは、3年間のトータルコストで約2万円の差額なので、1月あたり550円ほどの料金差しかありません。
かんたんに他の特徴も紹介します。
WiMAX GMOとくとくBB |
|
データ容量 | 無制限 (3日で10GBの制限あり) |
最大通信速度 | 440Mbps |
実質月額料金 | 3,472円(WX06の場合) |
発送 | 最短当日配送 |
契約期間 | 3年 |
運営会社 | 株式会社GMOインターネット (東証一部上場) |
データ容量が無制限で使えるWiMAXを、一番おトクに使えるプロバイダ「GMOとくとくBB」から契約するのが2021年1月現在、もっともおすすめです。
※GMOとくとくBBについてもっと知りたい場合、本気でおすすめ!GMOとくとくBBの評判と、プロが教える注意点を参考にしてください。