浄水器でトリハロメタンを簡単除去！タイプ別おすすめ浄水器を紹介

水道水の安全性ついて調べていると、トリハロメタンという言葉がよく出てきます。

発がん性があると知り、自宅の水道水は大丈夫だろうかと不安になっているのではないでしょうか。

実は、トリハロメタンは、活性炭をフィルターに搭載した浄水器を使用することで簡単に除去できるのです。

本記事では、トリハロメタンについての解説と、浄水器を使用するうえでの注意点を紹介します。

読み終わるころには、トリハロメタンの正しい知識と除去方法を理解することができるでしょう。

さらに、おすすめ浄水器も紹介しているので、浄水器選びに頭を悩ますこともなくなります。

手軽にトリハロメタンを除去して、安全でおいしい水を飲みましょう。

１．まずは知っておきたい！トリハロメタンとは

トリハロメタンとは、水道水に含まれている塩素が水の中の有機物と反応して生成される物質です。

メタンを構成する4つの水素原子のうち、3つがハロゲンに置換した化合物を総称してトリハロメタンと呼んでいます。

厚生労働省の所管する水質基準では、トリハロメタンのうち次の4物質を総トリハロメタンと定めています。（参考：総トリハロメタン/厚生労働省）

4物質を総称した総トリハロメタンと、上記の4物質にはそれぞれ基準値が定められており、基準値を超えないよう厳しく管理されているのです。

発がん性があると言われているトリハロメタンですが、基準値を超えなければ問題はないのかどうか気になりますよね。

ここでは、トリハロメタンについて次の2つに分けて、さらに詳しく解説していきます。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

トリハロメタンと塩素の関係

トリハロメタンは、塩素と深い関係があります。

なぜなら、トリハロメタンは塩素が水中の有機物と反応することで生成されるからです。

つまり、塩素が多くなるとトリハロメタンも増えます。

水質汚染が進むと、塩素処理にともないトリハロメタンが増加してしまいます。

トリハロメタンをこれ以上増やさないためにも、水を汚さないよう注意しなければなりません。

家庭でできる水質汚染対策には2つあります。

生活排水への意識を少し変え、行動するだけで水質汚染を食い止め、結果的にトリハロメタンの低減につがります。

自分たちの健康を守るためにも、今日から水質汚染対策を始めてみませんか。

トリハロメタンの危険性

総トリハロメタンは、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの総称です。

このうち、総トリハロメタンの主要構成物質であるクロロホルムには発がん性があると示されています。

また、ブロモジクロロメタンもIARC（国際癌研究機関）にて発がん性の可能性があると発表されているのです。

「発がん性のある物質が含まれる水道水なんて怖くて飲めない」と思ってしまいますよね。

しかし、厚生労働省の水質基準では、総トリハロメタンと4つの物質それぞれに厳しい基準値を設けています。（参考：水質基準項目と基準値（５１項目）/厚生労働省）

基準値は、人が水道水を一生涯飲み続けても害がないとされる量を設定しているので、安心してくださいね。

体に害がないとわかっても、できることならばトリハロメタンの含まれていない水を飲みたいですよね。

次に、トリハロメタンを除去する方法について紹介します。

２．おすすめは２つ！トリハロメタンを除去する方法

トリハロメタンを除去するには2つの方法があります。

どちらの方法でも、トリハロメタンは簡単に除去できます。

とくに、浄水器を使用するとトリハロメタン以外の有害物質も取り除けるので、より安心して水道水が飲めるようになりますよ。

独特な臭いと味を感じさせる塩素も除去できるので、ろ過したあとの水道水のおいしさに驚くことでしょう。

方法１．浄水器を使用する

最も簡単でお手軽なトリハロメタンの除去方法が、浄水器を使うことです。

水道水を浄水器に通すだけで、トリハロメタンを簡単に除去できます。

トリハロメタンは活性炭に吸着されるため、活性炭をカートリッジに使用している浄水器を選びましょう。

浄水器で有名なメーカーには、東レ、パナソニック、三菱ケミカルクリンスイ、ブリタなどがあります。

浄水器はメーカーや製品ごとに、特徴やメリットが異なるので自分にあった浄水器を選ぶことが重要です。

トリハロメタンを除去できる！タイプ別おすすめ浄水器４選では、おすすめ浄水器を紹介しています。

どの浄水器が自分にあっているのかを比較しやすくなっているので、すぐにおすすめの浄水器を知りたいという人は、ぜひご覧ください。

方法２．水道水を煮沸する

水道水を煮沸することで、トリハロメタンを取り除くことができます。

これは、トリハロメタンが気化する性質を持っているからです。

具体的なトリハロメタンを取り除く方法としては、まずお湯を沸騰させます。

お湯が沸騰したら、やかんの蓋を取った状態で10分ほど加熱を続けましょう。

10分以上加熱することにより、トリハロメタンを除去できます。

トリハロメタンを取り除く別の方法としては、電気ポットに水道水を入れ、沸騰を数回繰り返す方法もあります。

３．要確認！トリハロメタンを除去する際の注意点

トリハロメタンは、浄水器を使用したり、煮沸したりすることにより除去できます。

どちらの方法も、簡単に除去できる点がメリットとして挙げられますが、注意点もあります。

注意点は次の2つです。

除去の方法を間違えてしまうと、トリハロメタンが増加することも。

具体的には、トリハロメタンが除去できず水道水の中へ流れ込んでしまったり、トリハロメタンの数値を増加させたりしてしまう場合があります。

除去するためにおこなった方法が、反対に増加させてしまっては悲しいですよね。

そうならないためにも、注意すべき点をしっかり把握しておきましょう。

1つずつ詳しく見ていきましょう。

注意点１．カートリッジの交換周期を守る

浄水器を使用してトリハロメタンを除去するための注意点として、カートリッジの交換周期を守ることが挙げられます。

カートリッジの交換時期を過ぎても使い続けていると、一度吸着したトリハロメタンが再び水の中に流れ出てしまう危険性があるからです。

除去しているつもりが、高濃度のトリハロメタンを作り出してしまうかもしれません。

浄水器のカートリッジには、交換周期が定められています。

交換周期が定められている理由は、カートリッジに使われているろ材は、一定期間使用すると目詰まりを起こし、有害物質を除去できなくなってしまうからです。

また、カートリッジに雑菌が発生し、衛生的にもよくありません。

安全で清潔な水を飲むためにも、交換周期は必ず守りましょう。

注意点２．煮沸時間を守る

煮沸によるトリハロメタン除去に関する注意点として、煮沸時間を守ることが挙げられます。

トリハロメタンを除去するには、必ず煮沸を10分以上続けてください。

なぜなら、煮沸直前ではトリハロメタンの数値が加熱前よりも1.0～3.6倍にまで増加するという検査結果が出ているからです。

そのため、トリハロメタンを除去する場合は、必ず煮沸を10分以上続けましょう。

煮沸時間を守ることで、トリハロメタンの除去ができます。

４．トリハロメタンを除去できる！タイプ別おすすめ浄水器４選

トリハロメタンを簡単に除去するには浄水器の使用がおすすめです。

ここでは、4つのタイプ別に浄水器を紹介します。

トリハロメタンは活性炭に吸着するため、浄水器を選ぶときには、活性炭がカートリッジに使用されているものを選びましょう。

タイプによって設置方法や費用が大きく異なるので、あなたのライフスタイルにあったものを見つけてくださいね。

各タイプの特徴を大まかに分けると次のようになります。

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では、おすすめ4選の各製品について詳しく見ていきましょう。

タイプ１：蛇口直結型【クリンスイCG104 】

クリンスイCG104 は、直接蛇口の先端に取り付けるタイプの浄水器です。

自分で簡単に設置でき、浄水器本体も4,400円と安価なので手軽に始められます。

クリンスイCG104は、小型な浄水器である蛇口直結型の中でも、コンパクトな形状が特徴的です。

そのため、小さめのキッチンでも場所を取らず、圧迫感なく使用できますよ。

また、活性炭と中空糸膜フィルターを使用しており、総トリハロメタンやカルキ臭をしっかり除去できます。

しかし、カートリッジも浄水器本体と同じく小型サイズのため、除去できる物質数はほかの蛇口直結型浄水器と比べると少ないです。

より多くの有害物質を除去したい人は、ほかの蛇口直結型浄水器も検討してみてくださいね。

以下の記事では、蛇口直結型浄水器について詳しく解説しています。

などの情報を掲載しています。

以上の内容が気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

タイプ２．ポット型【ブリタ　ファン】

ブリタ ファンは、容器の中にカートリッジを入れて使用します。

カートリッジを通した水道水がろ過され、容器の下に溜まる仕組みです。

ほかのタイプの浄水器とは異なり持ち運びができるので、家中の好きな場所で浄水が飲めます。

取り付けなどの必要がなく購入してすぐに使用できる点も、ブリタファンの魅力となっています。

また、ファンはブリタの製品の中でもコンパクトです。

ドアポケットにも置けるので、冷蔵庫が小さくても置き場所に困りません。

しかし、大量使用に向いていないため、飲用メインとしての使い方がおすすめです。

気になる総トリハロメタンをはじめ、水道水がおいしくない原因である塩素も除去してくれるので、安全でおいしい水が飲めますよ。

タイプ３：ビルトイン型【TOTO TEK３００】

TOTO TEK300は、ビルトイン型の浄水器です。

カートリッジをシンク下に設置するので、シンク周りがすっきりとして見えます。

キッチンの外観にこだわっている人や、シンク周りに物を置きたくない人におすすめです。

TOTO TEK300は、原水とは別の浄水専用水栓となっています。

そのため、原水と浄水を同時に使用できるという点も理解しておきましょう。

また、大型カートリッジを採用しているので、浄水能力が高い点もおすすめです。

総トリハロメタンをはじめ、クロロホルムやブロモジクロロメタンといった発がん性がある有害物質をしっかりと取り除きます。

ろ過できる量も1分間に3リットルと多いため、たっぷりと浄水を使えますよ。

注意点を挙げるならば、取り付けの際にシンクに穴を開けなければならないことです。

工事費がかかる分、初期費用が高くなりますし、なにより一度シンクに穴を開けると簡単に元には戻せません。

この点を考慮した上で、購入前に、十分に検討してみてくださいね。

ビルトイン型はアンダーシンク型とも呼ばれています。

ビルトイン型浄水器のメリットと注意点を詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

以上の内容が気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

タイプ４：蛇口一体型【タカギみず工房クローレ】

みず工房クローレは、蛇口の中にカートリッジを搭載した浄水器です。

浄水器を設置しているように見えないため、スマートなキッチンをつくることができます。

スタイリッシュなデザインも人気の理由です。

また、節湯機能が搭載されているので、従来品と比べると約24％の省エネ効果があります。

浄水器本体は41,800円と、蛇口直結型のクリンスイCG104 やポット型のブリタファンと比べると高額です。

しかし、みず工房クローレは、他の浄水器と比べると、1分間にろ過できる量が比べ物にならないくらい多いです。

蛇口直結型浄水器の一般的なろ過量は、毎分1.6リットル～1.8リットル、ポット型の場合は、さらに遅く毎分0.35リットル前後となっています。

一方、みず工房クローレのろ過流量は、毎分4リットルです。

ろ過流量が多いと、それだけ出てくる水の量が多くなるので、ストレスなくたっぷりと水を使用できますよ。

カートリッジは、3種類から選択でき、それぞれ除去できる物質数が異なります。

除去物質数が少ないカートリッジほど価格が安くなっていますが、標準タイプですと総トリハロメタンは除去できないので注意してくださいね。

総トリハロメタンを除去したいのであれば、高除去＋にごり除去タイプか高除去性能タイプを選びましょう。

５．高性能フィルターで有害物質を除去する！ウォータースタンドとは

ウォータースタンドは、浄水器機能が搭載された水道直結タイプのウォーターサーバーです。

一般的なウォーターサーバーのように、水ボトル購入の必要はありません。

自宅の水道水を使用するため、水残量を気にせず使える点がメリットです。

浄水器とウォーターサーバー両方の特徴を兼ね備えているので、用途が広く、日々の生活を快適にしてくれますよ。

ここでは、ウォータースタンドの特徴を3つ紹介します。

特徴を1つずつ紹介していきます。

特徴１．高性能な浄水フィルター

ウォータースタンドでは、2種類のフィルターを採用しています。

機種により、搭載しているフィルターが違います。

ナノトラップフィルターを搭載しているのは下記の7機種です。

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ガーディアン	ナノスタンド	ネオ	トリニティ	メイト	エコサーバー ネオ	エコサーバートリニティ

ナノトラップフィルターは、NASAが技術特許を保有し、アメリカのAhlstrom社が量産権利を持っている技術です。

水に溶けない物質が帯電している性質を利用し、静電気の作用で有害物質を吸着させ、除去します。

家庭用浄水器試験方法の対象物質17項目と、浄水器協会による自主規格基準の対象物質3項目を取り除くことができ、その中には総トリハロメタンも含まれています。

このことからも、ナノトラップフィルターは浄水能力が非常に高いことが分かりますよね。

一方、ROフィルターを搭載しているのは下記の5機種です。

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S3	ROスタンド	ステラ	L2	ネオス2

ROフィルターは、水分子以外の不純物を約99.9％も除去できます。

水の味をつくるミネラル分さえも取り除くので、水は無味無臭です。

しかし、素材の味をそのまま活かせるので、繊細な味付けの和風料理などに使用するとおいしく仕上がります。

ROフィルターは、浄水器に使用されているフィルターの中でも高水準のフィルターです。

水道水に含まれる有害物質をほぼすべて除去できるので、安心して水を飲めるようになりますよ。

特徴２．３段階の温度機能

ウォータースタンドは、3段階の温度の水を使用できます。

これに対して、浄水器は、有害物質を除去することはできますが、温水や冷水を出すことはできません。

常温水しか出せないので、お湯を使いたいときは水を沸かす必要があります。

冷水を飲みたい場合も、浄水器であれば事前に冷蔵庫で冷やしておくか、氷を準備しなければなりませんよね。

ウォータースタンドは、お湯も冷水もすぐに出るので、コーヒやお茶をすぐに作れますし、暑い日には冷たい水をすぐに楽しめます。

手間も時間もかからないので、忙しい人にぴったりです。

特徴３．専門スタッフによるメンテナンス

ウォータースタンドでは、カートリッジ交換のタイミングで専門スタッフによる定期訪問メンテナンスをおこなっています。

ウォータースタンドでは、2～4個のフィルターを使用しており、最も交換周期が短いものが6ヵ月ごとの交換です。

そのため、6ヵ月ごとに専門スタッフがカートリッジ交換と浄水器本体のメンテナンスのために自宅を訪問します。

水質のチェックやサーバー内の掃除など、個人では管理が難しい部分までメンテナンスと清掃をしてくれるので、おいしい水を安全な状態で飲み続けられますよ。

また、ウォータースタンドで困ったことや聞きたいことがあるときに、顔を合わせて直接質問できることもポイントです。

「わざわざ電話をかけて質問するほどでもないかも」というような小さな疑問や悩みも解決できるでしょう。

まとめ

トリハロメタンは、水道水に含まれる塩素と有機物が反応して発生します。

厚生労働省の水道基準では体に害のない量とされていますが、発がん性があるため除去しておきたい物質です。

トリハロメタンを簡単に除去するには、浄水器の使用が簡単でおすすめです。

浄水器のタイプ別に4つのおすすめ浄水器を紹介しています。

トリハロメタン以外の有害物質も取り除きたいならば、ウォーターサーバーと浄水器の機能を合わせもったウォータースタンドの検討もおすすめです。

高い浄水能力を持つフィルターを搭載しているので、有害物質をほぼすべて取り除くことができますよ。

さらに、専門スタッフによる定期メンテナンスや、温水冷水がボタン1つで使用できる温度設定機能が搭載されています。

便利な機能が搭載されたウォータースタンドで、日々の生活をワンランクアップさせてみませんか。