水道水がおいしくないと、水を飲みたい気持ちが失せてしまいますよね。
なぜ水道水がおいしくないのかというと、水道水にはカルキ臭、サビやカビなどの不純物が混入しているからです。
水道水がおいしくない原因は、浄水器で解消できます。
浄水器を設置することで、不純物を取り除き、水道水がおいしく飲めるようになるのです。
本記事では、浄水器に関する情報を日頃から徹底的に調査している筆者が、浄水器の基本知識や、ミネラルウォーター購入と比べたときのメリットを紹介しています。
浄水器を設置するか、ミネラルウォーターを購入するか迷っている人が自信をもって浄水器を選択できるようになるでしょう。
また、浄水器の基本知識と注意点をしっかり把握し、浄水器を正しく使えるようになります。
本記事を読まれている人には、こちらの記事『【2023年最新】プロが選ぶおすすめの浄水器10選|選ぶポイントや種類を徹底解説』もおすすめです!
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1.知っていましたか?水道水がおいしくない理由
水道水がおいしくない理由には、次の4つの原因があります。
1. カルキ臭
2. カビ臭
3. 水道管の老朽化
4. 貯水槽の汚染
日本の水道水の品質基準は、厚生労働省の省令である水道水質基準により厳しく定められています。
品質基準を守るために使われている塩素をはじめ、臭いの元をつくる物質がおいしくない原因になっているのです。
また、水道水が通ってくる水道管に原因がある場合も考えられます。
おいしくないと感じる原因について1つずつ確認していきましょう。
理由1.カルキ臭
カルキ臭とは、水道水を飲むときに感じる独特な嫌な臭いのことです。
水道水の中の雑菌を消毒するために最終工程で入れられた塩素がカルキ臭となり、水道水がおいしくないと感じる原因となっています。
また、カルキ臭はいくつかの臭いに細かく分類することが可能です。
その中の1つクロラミン臭は、不快に感じるほどの臭いを発します。
これらの嫌な臭いが水道水をおいしくないと感じさせるのです。
理由2.カビ臭
水道水の水源となる湖沼や河川には、カビ臭の原因となる植物プランクトンがいます。
水温の上昇により大量発生した場合、通常の浄水処理をおこなっても除去しきれません。
その結果、カビ臭さが水道水に残り、おいしさを損なわせてしまいます。
理由3.水道管の老朽化
水道管の老朽化により発生したサビも水道水がおいしくない原因の1つです。
水道管の耐用年数は40年と言われています。
しかし、整備が進まず耐用年数を超えて老朽化した水道管は、全国に数多くあります。
老朽化した水道管は内部がサビてしまっており、そのサビが水道水に混入することでおいしくないと感じてしまうのです。
理由4.貯水槽の汚染
貯水槽内部の汚染が原因で水質が落ち、水がおいしくないと感じてしまう場合があります。
マンションやアパートなどの集合住宅では、貯水槽を使用していることが多いです。
水道水はまず、この貯水槽に溜められた後、各部屋に汲み上げられます。
貯水槽の清掃は、法律で管理者に義務づけられていますが、きちんと清潔さが保たれていない場合は、カビやサビ、藻の発生、ネズミや虫の侵入などによって貯水槽内部が汚染されてしまうのです。
水道局によって水質が管理された水が貯水槽に届いても、貯水槽の中が定期的に清掃されていなければ水道水は汚染されてしまうでしょう。
この汚染が水道水の味に影響してしまうのです。
2.どっちがおいしい?浄水器とミネラルウォーター味の違い
自宅の水道水がおいしくないと感じたとき、次の2つの考えが浮かぶのではないでしょうか。
- 浄水器の設置
- ミネラルウォーターの購入
同じ水ですが、味に違いがあるのかどうか気になりますよね。
結果から言うと、ミネラルウォーターの方がおいしいと感じるでしょう。
ミネラルウォーターのおいしさにはミネラル成分が関係しているからです。
浄水器の水とミネラルウォーターの味がどのように違うのか、詳しく見ていきましょう。
浄水器の味
浄水器を通した水は、水道水に含まれる臭いや不純物が取り除かれるので、飲みやすいおいしい水になるのです。
おいしい水の条件には、臭いを数字で表した臭気強度が小さいこと、残留塩素の濃度が低いことが含まれています。
浄水器では、残留塩素をはじめ、臭いを生み出すカビ臭やサビ臭の除去が可能です。
また、ミネラル分は除去されず残るので、水本来のおいしさを味わえますよ。
ただし、逆浸透膜フィルターを使用した浄水器では、ミネラル成分も除去するため、味は無味無臭です。
雑味がなくなるため、素材の味を活かした和食をつくるのに適しています。
また、ほぼすべての物質を除去するので安全性が高く、内臓が未発達な赤ちゃんにも安心して飲ませることができますよ。
ミネラルウォーターの味
水の味はミネラル成分のバランスにより変化します。
ミネラルウォーターは種類によりミネラル成分のバランスや含有量が異なるため、味も種類により違いがあるのです。
ミネラルウォーターの魅力は、自分の好みにあった味と飲み口を選ぶことができる点といえるでしょう。
ミネラル成分の含有量にあわせて次のように分類されます。
- 軟水:60mg/リットル未満
- 中硬水:60〜120mg/リットル
- 硬水:120〜180mg/リットル
- 非常に高度の硬水:180mg/リットル以上
軟水は口当たりのなめらかな飲み口を楽しめますし、硬水は苦みや渋みを感じます。
また、ミネラルウォーターは農林水産省の品質ガイドラインにより次の4つに分類されます。(参考:ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン/一般社団法人ミネラルウォーター協会)
- ナチュラルウォーター:特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の処理をしていないもの
- ナチュラルミネラルウォーター:ナチュラルウォーターのうち地層中の無機塩類が溶解したもの
- ミネラルウォーター:ナチュラルミネラルウォーターに品質を安定させるためミネラルを調整したもの
- ボトルドウォーター:上記3つ以外のもの
ミネラルウォーターは、長い年月をかけてミネラル成分が水に溶けだしたものや、人工的にミネラル成分を調整したものなど種類により味が異なります。
ミネラル成分の量やバランスにより、まろやかであったり少しクセがあったりなど、さまざまな味と飲み口を味わうことができるのです。
自分好みの味に出会えるので、浄水器よりもミネラルウォーターのほうがおいしいと感じる人が多いですよ。
3.ミネラルウォーター購入と比較!浄水器のメリット
ミネラルウォーターと比較したときに得られる浄水器のメリットは次の3つです。
- 買い出しの必要がない
- 場所を取らない
- 水をたっぷり使える
適度なミネラルが配合されたミネラルウォーターは、口当たりがまろやかになっておいしいです。
また、ミネラル含有量や種類により味が変わるので、味の違いを楽しむこともできます。
しかし、毎日の飲み水として消費し続けていくのであれば浄水器の使用が断然便利です。
ここでは、浄水器がミネラルウォーターと比較したときに得られるメリットについて解説します。
メリット1.買い出しの必要がない
浄水器では、重たいボトルを都度購入したり運ばなくてもよくなります。
なぜなら、蛇口直結型であれば、蛇口から直接水道水を浄水できるからです。
ミネラルウォーターの場合、在庫がなくなるたび重たいミネラルウォーターの買い出しへ行かなければなりません。
通信販売で購入する人も少なくありませんが、それでも玄関から保管場所までは運ぶことになるでしょう。
実際に、重たい買い出しから解放されたくて浄水器を導入する人も増えています。
浄水器であれば、数か月に一度カートリッジを購入する以外なにも購入する必要はありません。
メリット2.場所を取らない
浄水器は、省スペースでも問題なく利用できます。
浄水器の中で、大きいサイズの据え置き型でも縦20cm×横20cmほどのスペースがあれば置くことができますからです。
一方、ミネラルウォーターは箱買いすることを考えると、保管場所を確保しなければなりません。
また、飲み終わったあとの空き容器を溜めておく場所も必要になります。
家が狭く収納スペースのない人なら、省スペースで使用できることは浄水器を使用するうえで大きなメリットになるでしょう。
メリット3.水をたっぷり使える
浄水器は自宅の水道水を使用するので、水の残量と費用を気にせずにたっぷり使える点がメリットです。
ミネラルウォーターを飲用だけではなく料理にも使う場合、購入にかかる費用がとても大きくなってしまいます。
その点、浄水器であれば自宅の水道水を使用するので、水代金は水道代のみです。
残量と費用を気にせず水をたっぷり使うことができますよ。
4.使用前に知りたい!浄水器の注意点
浄水器は、嫌な臭いや不純物を取り除き、水道水を安全においしく飲めるようにします。
しかし、使用方法を誤ると逆効果となってしまう場合があるのです。
浄水器は正しく使用することで、本来の浄水能力を発揮します。
浄水器購入前に注意点をしっかり把握し、浄水器を効果的に使いましょう。
浄水器の注意点は次の3つです。
- カートリッジの交換周期は守る
- 浄水器を通した水は早く使い切る
- 浄水器は常に清潔に保つ
気になる注意点について詳しく見ていきましょう。
注意点1.カートリッジの交換周期は守る
カートリッジの交換周期を守ることは、本来の浄水能力を発揮するために重要と言えます。
なぜなら、浄水器のカートリッジには、不純物を除去するためのフィルターが入っており、除去するたびに不純物がフィルターに溜まってしまうからです。
そのため、ずっと交換せずに使っているとフィルターが目詰まりを起こしてしまうのです。
目詰まりを起こすと、本来の浄水能力を発揮できなくなるほか、浄水器の故障につながってしまう場合もあります。
水道水の不純物を除去して、おいしい水を飲むためにも各メーカーの定める交換周期は必ず守るようにしましょう。
注意点2.浄水器を通した水は早く使い切る
浄水器を通した水はできれば冷蔵庫に保管して、当日中に飲み切るようにしましょう。
なぜなら、浄水器で塩素を除去した水には殺菌作用がなく、雑菌が繁殖しやすいからです。
塩素には、水道水の中の細菌やウイルスを死滅させる効果があります。
塩素と聞くと良くないもののようなイメージを持っている人が多いでしょう。
しかし、塩素がなければわたしたちは安全な水道水を使うことができません。
浄水器を通した水は塩素が除去されているので雑菌や細菌などが繁殖しやくなっています。
冷蔵庫で保管すれば雑菌の繁殖を抑えることはできますが、早めに飲み切ることが浄水を安全に飲むポイントです。
注意点3.浄水器は常に清潔に保つ
浄水器はこまめに掃除をして、清潔な状態を保つようにしましょう。
塩素が除去され雑菌が繁殖しやすい水が付着している浄水器は、雑菌の温床となる危険性があります。
とくに、吐出口付近は水がたまりやすく雑菌が繁殖しやすいため、こまめに取り外して洗ってください。
雑菌が入り込んでしまった水を飲んでいては健康によくありません。
清潔な浄水器で安全な水を飲みましょう。
5.高性能な浄水機能が搭載!ウォータースタンドとは
水道水がおいしくないと感じたときは、水道直結型のウォータースタンドの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
ウォータースタンドは、高性能な浄水能力を持ったウォーターサーバーです。
ウォーターサーバーと聞くと、重たい水ボトルの交換作業を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ウォータースタンドは自宅の水道水をろ過して使用する水道直結タイプのウォーターサーバーなので、水ボトルは不要です。
面倒な水ボトルの交換や購入の手間が一切かからない点が、ウォータースタンドの特徴でありメリットです。
また、浄水器にはない温水と冷水機能も搭載しています。
3つのウォータースタンドの特徴について紹介していきますね。
特徴1.高性能な浄水能力
ウォータースタンドでは、機種にあわせて2種類のフィルターを使い分けています。
- ROフィルター(逆浸透膜)
- ナノトラップフィルター
どちらも高性能な浄水能力を持っていますが、とくにROフィルターは水分子以外の不純物を約99.9%も除去します。
ミネラル分さえも取り除くため、水は雑味のないすっきりとした飲み口となります。
雑味のない水は、お味噌汁や煮物など和食のときに使うと素材の味を引き立てるのでおすすめです。
もう1つのナノトラップフィルターも微細なウイルスや病原性微生物を除去する高い浄水能力を備えています。
また、有害な不純物をしっかり取り除いたあとに、天然ココナッツ由来の活性炭フィルターで水の味を整えるのでまろやかでおいしい水を味わえますよ。
特徴2.3段階の温度設定
ウォータースタンドの人気機種ネオでは、3段階の温度設定機能があります。
- 温水:85℃~93℃
- 常温水
- 冷水:5℃~8℃
また、新機種のガーディアンでは、温水をさらに3つの温度設定から選択が可能です。
- 高温:93℃
- 中温:85℃
- 低温:75℃
コーヒーやお茶、赤ちゃんのミルク作りなどよく使う用途にあわせて温度を設定しておけるのでとても便利です。
浄水器では常温水しか使用できませんが、ウォータースタンドならボタンを押すだけで温水が出せるので、お湯を沸かす時間を短縮できます。
とくに、朝の慌ただしい時間にすぐにコーヒーやお茶を淹れられるのは大きなメリットですね。
特徴3.毎月定額でメンテナンスも全ておまかせ
ウォータースタンドでは定額制の料金制度を設けています。
月額料金は機種により異なるので、数機種のみの料金を下記に挙げます。
- ネオ:3,850円
- ガーディアン:4,400円
- ステラ:6,050円
- S3:5,280円
月額料金にはアフターサービスの費用が含まれており、専門スタッフによる訪問メンテナンスもアフターサービスのひとつです。
メンテナンスは6ヵ月に一度、カートリッジ交換の際におこなわれます。
抽出口付近や外装だけでなく、自分ではできないサーバー内部もきれいに清掃してもらえます。
また、水質のチェックや水漏れの有無も確認してもらえるので、定期的にサーバーの状態を確認することができますよ。
このように、ウォータースタンドでは専門スタッフが定期的に訪問し、メンテナンスをおこなってくれるので、安心して使い続けることができますね。
まとめ
自宅の水道水がおいしくないと感じたときには浄水器の設置がおすすめです。
なぜなら、浄水器に搭載しているろ材が、水道水をまずくしているカルキ臭やサビ、カビ臭を取り除くことができるからです。
ミネラルウォーターの購入と比較しても、浄水器の設置は次のようなメリットがあります。
- 買い出しの手間がない
- 在庫の置き場に困らない
また、水道水をおいしくするだけではなく、生活に便利さをプラスしたいのであれば水道直結型のウォータースタンドの導入も検討してみましょう。
高性能な浄水能力を持ち、浄水器にはない温水と冷水が飲める機能を搭載しています。
さらに、専門スタッフが定期的に訪問しメンテナンスをおこなってくれるアフターサービスも利用可能です。
サーバーを清潔に使うことができるので、安全な水を飲み続けられますよ。
ウォータースタンドでおいしく安全な水を手に入れましょう。