水道水についてお調べ中ですね。
水道水には、塩素が含まれているため、味がイマイチだったりイヤなニオイがすることがあります。
これらの塩素に関する問題は、沸騰させることで解消できますが、水道水に含まれる有害物質の中には沸騰だけで処理できないものもあります。
また、沸騰方法を間違えると、水分中の有害物質が増加し、危険性が高まることも。。
ここでは、水道水を安全に飲むために知っておくべき正しい情報を解説します。
ぜひ参考にしてください。
水道水の味が気になる人は『水道水がまずいっ!まずくなる6つの原因と今すぐできる対策をプロが解説』の記事もよく見ています。
- 水道水はなぜ不味いと感じるのか?
- 水道水が不味くなりやすい環境とは?
以上の内容が気になる方は、ぜひとも参考にしてください。
1.水道水は沸騰させて飲むと、安全なのか
水道水は、沸騰させて飲んだ方がいいという話は聞いたことがあると思います。水道水を沸騰させると、イヤな臭いや、塩素の毒性を取り除くことができます。
しかし、結論から言うと、水道水を沸騰させるだけでは、有害物質を完全に取り除くことはできません。
そもそも、水道水が危険と言われているのは、次の4つの有害物質を含んでいるからです。
・塩素
・トリハロメタン
・アルミニウム
・鉛
ここからは、水道水に含まれている危険な成分について詳しく見ていきます。
2.水道水に含まれている危険な成分
水道水を沸騰させることで、除去できる物質を表にまとめました。
塩素とトリハロメタンは、沸騰させることで除去できます。しかし、アルミニウムや鉛は沸騰させるだけでは取り除くことができません。
もし、安全性について気を使いたい人は、水道水を沸騰させるよりも浄水器をつけた方が絶対に安心です。ここからは、それぞれの成分について詳しく見ていきます。
2-1.塩素は除去できる
塩素とは、大腸菌やコレラ菌などの危険な病原菌を殺菌できる物質です。
浄水場で処理された水道水は、家に届くまでの配管の中で細菌と接触します。それらを殺菌するために塩素は加えられています。
塩素は水道水を安全に飲めるようにするために必要不可欠ですが、含まれる濃度が高すぎると肌のタンパク質を破壊したり、カルキ臭を発生させる原因になります。
カルキ臭は、沸騰させることで取り除くことができますが、カビ臭は除去できません。カビ臭が気になる人は、浄水器を使いましょう。
2-2.トリハロメタンは除去できる
トリハロメタンとは、塩素が反応してできる有害物質です。国際がん研究機関(IARC)においては、「発がん性の恐れがある物質」に認定されていますが、水道水に含まれるトリハロメタンの量ならば、基本的に問題ありません。
また、水道水を沸騰させると、一度トリハロメタンは増加してしまいますが、10分以上沸騰させるとほとんど消滅します。
2-3.アルミニウムは除去できない
アルミニウムは、アルツハイマーの原因として注目されている成分です。浄水場で「凝集剤」として使用されているアルミニウムが、そのまま水道水に残ってしまう可能性があると指摘されています。
しかし、このアルミニウムは、体の中に入っても健康体ならば、99%体外に排出されるので心配はいりません。
そんなアルミニウムですが、水道水に含まれていた場合に、沸騰しても完全には除去できません。
2-4.鉛は除去できない
鉛は発がん性物質で、便秘、貧血、消化管や神経系の障害の原因になります。また、胎児や乳幼児が飲むと、知能指数低下など発達障害になる危険も指摘されています。
もともとは、水道管や蛇口には鉛入りの材料が使われていました。しかし、鉛の有害性が指摘されてからは、鉛性の水道管は撤去されるように。
現在では、鉛性の水道管は10%以下になっています。しかし、古い建物には未だに鉛性の水道管がそのままになっている恐れがあります。
そんな鉛ですが、水道水に含まれていた場合に、沸騰しても完全には除去できません。
2-5.安全に気を使いたい人は、浄水器がおすすめ
水道水を沸騰させると、カルキ臭の原因となる塩素を除去することは可能です。また、一部で危険性が指摘されているトリハロメタンも取り除くことができます。
しかし、アルミニウムや鉛などは沸騰させるだけでは除去できません。これらのは物質は健康に影響がないくらい少量なので、過剰に心配する必要はありません。
しかし、子どもやお年寄りがいる家庭で、水道水に含まれる有害物質が少し気になるという人は、浄水器を使う方が良いでしょう。
きちんとした浄水器を使えばこれらの成分をほぼ完全に取り除くことができます。
ここでは、安全に水道水を飲みたい人におすすめな浄水器を紹介します。
3.より安全に水道水を飲みたい人はこの浄水器!
水道水を安全に使いたい人は、浄水器を使いましょう。
浄水器ならば、沸騰させる手間もないためとっても便利。カルキ臭やカビ臭なども除去できるためおいしく水を飲むことができます。
でも、
「浄水器って高いんじゃない?」
「浄水器の設置が大変そう!」
と思っている人もいるかもしれません。実は、浄水器は月1,000円程度で使用できます。
とくに、蛇口に直接つけるタイプの浄水器なら、手軽に設置できて有害な物質もきちんと除去できるのでおすすめです。
20種類以上の浄水器を見てきた私がオススメするのは、パナソニックのTK-CJ12です。
パナソニックのTK-CJ12は、除去率が高く鉛やアルミニウムの他にも、水道水に含まれる有害物質を取り除くことができます。
唯一のデメリットは「長期保存ができない」こと。
浄水器を使って水を作ると雑菌の繁殖を防ぐ塩素が失われてしまいます。
その結果、水をそのままにさせておくと腐りやすくなってしまうので、注意が必要です。
もし、そのようなデメリットが気になったり、「冷えた水を作り直すのが面倒。。」という人にはウォータースタンドがおすすめです。
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ウォータースタンドについて詳しく知りたい人は、「使ってわかった!ウォータースタンドを選ぶべき5つの理由」の記事をご覧ください。
それでも、「浄水器やウォータースタンドを取り付けるのはちょっと。。」と言う人は、せめて水道水を正しく沸騰させる方法をマスターしましょう。
4.水道水を正しく沸騰させる方法
結論から言うと、水道水を沸騰させるときは10分以上加熱するようにしましょう。
水道水を10分間過熱すると、「塩素・トリハロメタン・その他ほとんどの細菌」を取り除くことができます。
沸騰させてから1~3分程度で加熱をやめてしまうと、トリハロメタンが増加してしまっている可能性もあるため、注意が必要です。
少々面倒かもしれませんが安全に飲むためには、10分以上は加熱するようにしましょう。また、沸騰させたお水は、正しく保存し、すぐに使うようにしましょう。
5.沸騰させた水道水の保存方法
沸騰させた水道水からは、殺菌成分である塩素が抜けているため、痛みやすい状態です。
そのため、冷蔵庫に入れて1日以上放置すると、雑菌が繁殖してしまう可能性があります。とくに、夏場は雑菌の繁殖が早いため要注意。安全に飲むためには、できるだけ早く飲みきりましょう。
まとめ
水道水の沸騰について解説しました。
水道水を正しく沸騰処理すると、塩素やトリハロメタンは除去できます。しかし、鉛やアルミニウムなどの有害物質は除去できません。
「カルキ臭だけを取り除きたい!」と言う人は、沸騰処理で十分ですが、その他の有害物質やカビ臭を取り除きたい人は浄水器を活用しましょう。
パナソニックTK-CJ12は、除去力は十分。初期費用や年間費用が安めなので、安全性に気を使いたい人には、自信を持ってオススメできます。
また、より便利さを求めるならウォータースタンドもおすすめですよ!
参考文献
・安全でおいしい水が飲みたい!浄水器かしこい選び方・使い方 池 裕次郎著 亜紀書房