
2016年6月に発売されたWiMAXのルーターである「Speed Wi-Fi NEXT W03」ってどうなんだろうとお考えですか?
私は発売してすぐにW03を入手し、今でも実際に使っていますが、W03は間違いなくオススメできるWiMAXルーターだと断言できます!
とくに、バッテリーが長持ちなので、外にいる時間が長いときでも、ネットを思う存分使えるのがポイントです。
今回は、W03の特徴や、実際に使って感じたメリット、WiMAXルーターを最も安く手に入れる方法をお教えします。
W03は2021年1月時点、すでに販売を終了しています。WiMAXの最新ルーターはWX06。室内でもつながりやすく、バッテリーの持ちも良いルーターです。なので、今から購入するならWX06をおすすめします。ルーターの比較に関しては、「ポケットWiFiの最新端末10種比較!機種選びに失敗しない全知識【2021年1月版】」を参考にしてください。
目次
W03とは
W03は、2016年6月に発売されたWiMAXのルーター。
大きさはiPhone SEと同じくらいで、カバンに入れて気軽に持ち運べるサイズです。
以前の機種であるW02が発売されたのは2016年2月なので、約4カ月で新機種が登場したことになります。
「4カ月しか経っていないのなら、機能もあまり変わってないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、W03はかなり性能アップしています。
他のルーターと比較!W03の特徴
現在発売されているWiMAXルーターと、すでに販売終了したものの最高のルーターであったW03を比べてみました。※据え置き型ルーターは外で使えないので省いています。(拡大して見る場合はこちらをどうぞ)
この表に基づき、W03の特徴を2つ取り上げましょう。
2021年1月現在、WiMAX最新機種であるWX06をおすすめします。特徴1.エリアが広くて高速通信(最大速度370Mbps)のau回線が使える
W03は、以下2つの通信モードを利用できます。
ハイスピード:WiMAXの通信回線を利用
ハイスピードプラスエリア:auの通信回線を利用
ハイスピードモード(WiMAX回線)は、都市部のほぼ全域をカバーしていますが、田舎や山間部に弱いです。
一方、ハイスピードプラスエリア(au回線)は、国内で人が住んでいる地域の99%をカバーしています。
上のマップは、公式サイトに掲載されているエリアマップをわかりやすく調整したものです。
田舎や山岳部に行く機会があり、出先でもネットを使いたいなら、ハイスピードプラスエリアが使えるW03は便利です。
また、W03だけの特徴として、ハイスピードプラスエリアの最大速度が370Mbpsとなっています。
ハイスピードプラスエリア(au回線)の3つの注意点
ハイスピードプラスエリアは、エリアが広くて速度が速いんですが、3つの注意点があります。
注意点1.実際、370Mbpsの通信速度はでない
通信サービス全般に言えることですが、「下り最大○Mbps」と宣伝されている場合、その数字はベストエフォート値です。これは、「最大限の努力をした」という意味なので、基本的にそこまでスピードがでることはありません。
WiMAXは最新端末のW06で「最大1.2Gbps」、W03のハイスピードプラスエリアだと「最大370Mbps」と宣伝されていますが、もちろんこんなに速くありません。
実際の通信速度は、以下の項目で検証しているので参考にしてください。
注意点2.月額1,005円の追加費用と7GB制限がかかる
ハイスピードプラスエリアを一度でも利用した月は、月額1,005円の追加料金が必要です。しかも、月間7GBの制限がかかってしまいます。
高速通信が必要になるのは、高画質の動画を見たり、サイズの大きなファイルをダウンロードしたりする場合。
それなのに、7GBしか利用できないのであれば、超高速通信を使う意味がありません。
注意点3.使えるエリアが狭い
WiMAXの回線元であるUQコミュニケーションズの情報によると、2017年1月時点、超高速通信を利用できるエリアは、東京・名古屋・大阪の一部だけです。
370Mbpsは、東京都渋谷駅周辺エリアから提供を開始し、愛知県名古屋駅周辺、大阪府梅田駅周辺、山手線 主要駅周辺などへ拡大予定です。
UQコミュニケーションズ
なので、WiMAXを利用するほとんどの人は、対応エリアにすら入っていないということです。
現段階では全く意味のない特徴なのに、なぜ全面的に押し出すのか、全く意味がわかりません。
特徴2.バッテリーがダントツで長持ちする
W03のバッテリーは、他のルーターと比べてもダントツで長持ちです。
各ルーターのバッテリー時間
W03:9時間30分
WX03/WX02:7時間20分
W02:6時間30分
W03、最もバッテリーを消耗するハイパフォーマンス設定でも約9時間30分持ちます。これは、2番目に長持ちのWX03(約7時間20分)と比べて約2時間も長いです。
外出先でネットをたっぷり使いたい人にとって、バッテリーが長持ちするという特徴は大きなメリットです。
私がW03を気に入った最大のポイント
私が実際にW03を利用し、最も良いと感じた点は、バッテリーの持ち時間です。
正確に時間を測っていませんが、朝7時にW03を持ち出し、夜8時に帰宅しても、バッテリーは十分残っていました。
動画を見続けたり、複数の端末を接続したりすると、バッテリーはそれだけ減りやすくなります。また、半年も経てば、今よりバッテリーの持ちは悪くなってくるかもしれません。
ですが、現段階では、W03を1日中使っても充電の必要はありません。
W05もバッテリー持ちが良い
W03の後継機種であるW05も約9時間バッテリーが持ちます。これなら一日中外出するときでも安心ですね!
W03ならネットを気軽に使える
WiMAXは、家でも外でもネットが利用できる通信サービスです。
でも、ルーターのバッテリーの持ちが悪ければ、こまめに電源を切ったり、できるだけネットを使わないようにしたりと気を使わなければなりません。
でも・・・それだとWiMAXの「いつでもどこでもネットが使える」というメリットが薄れてしまいますよね。
W03なら、バッテリーの持ち時間を気にする必要がありません。
”使いたいときに気軽にネットができる”
このメリットこそ、W03をオススメする最大の理由です!
W03を使ってWiMAXの実質速度をチェック
では、実際の速さ「実質速度」はどの程度なんでしょうか?
W03を使って調査してみました。
調査場所
大阪府中心部(オフィス街)
大阪府郊外(住宅地)
通常時の実質速度
WiMAXは、最大220Mbpsに遠く及びませんが、十分満足できる速度が出ます。
実質速度はクチコミを平均すると約20Mbps、私の環境では平均30Mbps出ています。これだけの速度があれば、YouTubeの高画質動画でもスムーズに見られます。
速度制限時の実質速度
WiMAXは、3日間の合計データ量が10GBを超えると、翌日18時頃〜翌々日2時頃まで速度制限がかかります。
制限時の通信速度は約1Mbps。これくらいの速度があればYouTubeの標準画質が視聴できるので、特に不満を感じることはないはずです。しかも、夜間の時間帯以外に速度制限はありません。
ちなみに、10GBでどれくらい使えるのか、UQコミュニケーションズのサイトではYouTubeの視聴を例に挙げていました。
高画質設定でも3日で約13時間見られるので、多くの人にとっては制限を気にすることなくたっぷりネットが使えるはずです。
また、制限後の速度も約1Mbps出るので、サイト閲覧なら問題ないレベルです。
W03(WX06)を手に入れるためのオススメ契約方法
以前はW03を最もおすすめしていましたが、現在最もおすすめするのは最新機種のWX06です。W03が良いなと思っていても、今ではオークションで中古を見つけるしかありませんし、通信規格も古くなっているのでWiMAXを使うために購入するのはおすすめしません。
なので、ここからは最新機種であるW06を最も安く手に入れられる契約方法を解説していきましょう。
以下の流れで契約していけば、WiMAXを安心して利用できます。
ステップ1.エリアを確認
WiMAXは、家でも外でも使えるネット回線としてオススメですが、エリア外だと利用できません。
なので、まずはUQコミュニケーションズのサイトでエリアチェックしておきましょう。
「ピンポイントエリアチェック」で、あなたがWiMAXを使いたい住所を入力してください。
「○」と表示されたら契約を進めていきましょう。
「○〜△」でも、場所によっては問題なく利用できます。15日間無料で試せるサービスもあるので、実際に試してみましょう。
ステップ2.プロバイダを選ぶ
WiMAXで特に人気のある以下4つのプロバイダを比較してみました。
WiMAXは、20社以上のプロバイダがサービスを提供しています。すべて同じ回線を利用しているので、通信速度や制限のルールは同じです。
では、何が違うかというと、実際にどれだけ支払うか。WiMAXの契約期間のトータル費用は3万円以上も違ってきます。
2021年1月現在、WiMAXを最も安く利用できるのはGMOとくとくBBです。最新端末WX06を選んだ場合28,500円キャッシュバックを実施しており、実質月額が最安値です。残念ながらGMOとくとくBBではW03の取扱いを終了してしまいました。でも、最新端末のWX06を最安値で契約できます。
ステップ3.プランを選ぶ
ネットをたっぷりと使いたい人は「ギガ放題」を選びましょう。
もうひとつのプランである「通常プラン」は、月に7GBの容量制限があります。それ以上利用すると、通信速度が128kbpsに制限され、ホームページの閲覧もまともにできません。
7GBでどれだけ使えるかというと、大体以下の通りです。
ホームページ閲覧:約7,200ページ
動画視聴:約4.5時間
音楽ダウンロード:約255曲
GMOとくとくBBでは、ギガ放題を選択しても最初の2カ月間は通常プランと同じ料金です。
その間に7GBも使わないと判断した場合は、無料で通常プランに変更できるので、迷ったときは「ギガ放題」を選びましょう。
まとめ
今回は、W03について紹介しました。
W03の魅力は、なんといってもバッテリーの持ち時間です。現在発売されているルーターの中で最も長持ちなので、外出先でも安心してネットが利用できます。
後継機種であるW06は、通信速度がWiMAX最速で、コンパクトで持ち運びに便利なルーター。
WiMAXは、家でも外でもネットを利用するのに最もオススメの通信プランです。
ベストな端末(現在はWX06)とプロバイダ(GMOとくとくBB)を選び、お得に利用してください。
WiMAXを検討中のあなたへ
「ポケットWiFiの最新端末10種比較!機種選びに失敗しない全知識【2021年1月版】」では、WiMAXの最新ルーターを徹底比較しています。契約前にぜひ読んでくださいね。